OTAHEN アンセムの記憶

楽曲感想





 おはようございます。日々の楽しみにしていた「ドラゴンボール改」の視聴を終えてしまった典藻のりもキロクです。
 「お前がナンバー1だ」はいつ聞いても、何度聞いてもよいセリフですよね。



 冒頭あいさつと関係なく、今回は、先日の「メルヘンデビュー!」に続き、同じくデレマスの楽曲から「OTAHENアンセム」の話です。あちらの話を書いている時に、こちらの思い出にも触れておきたくなりましたもので。

 「OTAHENアンセム」は夢見りあむ(cv星希成奏)さんのソロ曲で、率直に言ってかなりのイロモノ楽曲です。「メルヘンデビュー!」以上に人を選ぶ曲だと思います。
 最初に断っておきますと、典藻はりあむさんを好ましくは思っていないので、少々ネガティブな表現もするかと思います。
 また、もうひとつ断っておきますと、これからするのは「アイドルマスターシンデレラガールズ」の話ではありますが、「デジモンアドベンチャーtri.」と「仮面ライダーアマゾンズ シーズン2」のネタバレに触れる部分がありますので、ご注意を。なぜなのか。


前提1 夢見りあむという人物に対する認識

 私なりに夢見りあむという人物への認識を述べたいと思います。ただ、私は彼女の細かな設定や各所シナリオでの発言や行動をすべて把握しているわけではありませんので、多分に誤解をしているものとは思います。


 2次3次含めてヒトの好き嫌いの激しい典藻ですが、嫌いなヒトの特徴のひとつとして、「ファッション鬱」があります。これは何かと言いますと、実際に診断がついているわけでもないし、実際に鬱で苦しむ人間の気持ちも考えずに気軽に「鬱になる」「病む」などという言葉を口の端に上らせる無神経な連中に対する認識です。

 夢見りあむが設定的に鬱病患者なのかどうかはわかりませんが、作中、頻繁に「やむ」と言っている印象があります。これを聞く度にムッとします。フィクションの存在に対して何をムキになっているのかと自分でも思いますがね。

 また、作中、考えの足りない発言によって炎上することの多い彼女ですが、物事を深く考えず、何がどう作用するかもわからないのにポンポン言葉を発してしまうのも受け入れがたいキャラクター性です。

 とはいえ、彼女は「やむ」と言って、いつまでもウジウジグジュグジュしてばかりいるのでなく、やるべき時にはやるべき事をするし、窮地に陥っても(多少捨て鉢な感はありますが)果敢に立ち向かう気概のある点で、素晴らしい人格であるとも思います。これは尊敬すべき美点です。


 このように美点を持ち合わせた彼女ではありますが、典藻がデレステを始めたばかりの頃、ネットサーフィンをしていたところ、彼女に対する不満の声をいくつか見ました。
 曰く長年声なしアイドルを応援し続けたPへの運営の裏切りであるとか、曰くりあむの存在によりコンテンツから離れるPが続出し、デレマスが終わってしまうのでないか、など。危惧やら怨嗟やら、その存在、あるいは誕生を悪しきものとして受け入れがたく感じている層が一定数存在しているように見えました。


 存在するだけでデレマス世界を終わらせる癌。生まれたことが消えない罪。それがネット上の一部が夢見りあむというキャラクターに対して抱く感情なのだと認識しております。


前提2 メイク―モンと千翼についての認識(ネタバレ含む)

 さて、そんな夢見りあむの話を一度置いておき、「デジモンアドベンチャーtri.」と「仮面ライダーアマゾンズ シーズン2」の話に移ります。

 「tri.」におけるメインキャラクターのメイク―モンですが、彼(彼女? まあデジモンに性別は無かったかと思いますが)は「デジモンアドベンチャー」本編におけるラスボスであったアポカリモンの生まれ変わりともいうべき存在であります。
 メイク―モン--メイちゃんは存在するだけでデジモンを暴走させ、現実世界・デジタルワールド共に破滅をもたらす者として描かれています。(暴走はあれど)穏やかな本人の人格やパートナーである望月芽心やその他の選ばれし子供たちやデジモンの願いに反し、オメガモンに介錯される形で「tri.」の物語を終えています。


 「アマゾンズシーズン2」の主人公である千翼/仮面ライダーアマゾンネオは、「シーズン2」において人間を人食いの化け物に変えてしまう溶原性細胞の大元の化け物であり、ラスボスともいえる立ち位置にいました。
 ラスボスといっても本人に邪悪さはなく、その人格や意思に反して、存在そのものが人類と生態系レベルで共存不可であるという悲しいキャラクターです。
 主題歌の歌詞の「この世に生まれたことが消えない罪」に何ひとつ偽りがないのです。
 本人が「生きたい」という願いを持ち、それを願ってくれる他人もわずかにいたにも関わらず、その命は生きる為の戦いの果てに散りました。



 メイちゃんにも、千翼にも、いち視聴者として「生きてほしい」と思いつつ、視聴者でしかない立場から、彼らが死にゆくの見送る他なかったのが、非常に歯がゆかったです。物語として美しいものだったとしても、それはそれとして、死んでほしくないという思いがありました。


前提を受け OTAHENアンセムの歌詞の一部について

 話は戻って「OTAHENアンセム」の歌詞についてです。

 「お願い!死んでくれ」という歌詞から感じるお願い!シンデレラ・オルタといいますか、アナザーお願い!シンデレラといいますか、ほかの189人のアイドルに対して1人で相対する存在といいますか。初めて聞いたときには大ボスが現れたような感覚に陥ったものです。

 混沌とした歌詞と曲調により、とにかく印象に残る「OTAHENアンセム」ですが、ここで触れたいのは「お願い!死にたくない 夢は夢で終わらせない」という大サビの歌詞です。
 熱心なファンや担当Pによる考察が多く存在するかと思いますが、理論的な考え方や繊細に機微を捉える能力に欠ける私としましては、言葉どおり・表面上どおりの意味として受け取ります。
 

 前提1と前提2を踏まえ、存在罪を抱える夢見りあむ=メイちゃん・千翼のように捉えているもので、彼女の「お願い!死にたくない」という言葉は非常に重く感じます。

 媒体の都合でただ見ているしかないしかなかったメイちゃん・千翼と違って、ゲーム内キャラとプレイヤーという関係上、多少なりとも干渉できる夢見りあむという存在は、ある種の希望のように感じます。「死にたくない」とメイちゃんや千翼が叫ぶなら、今度こそ助けになりたいと思ってしまうのも無理からぬことです。
 

まとめ

 私は、前提1で述べた通り、夢見りあむに対してはそれほど好印象を持っているわけではなく、担当Pでもなければ、いちファンですらありません。
 それでも、彼女が「死にたくない」と願うなら、その道行きの一助になりたいと思う程度には情が湧いています。

 いちユーザーの心理をマイナスからゼロあるいはわずかにプラス程度まで動かしたのですから、このソロ曲の存在は大きいものと思います。
 まあ、彼女に早々に声がついたことを憎々しく思っている層にしてみれば、同じく早々にソロ曲を手に入れた彼女へ一層に暗い感情を持ってしまうかもしれませんが。
 
 そういった層から存在罪を問われるなら、ほんの少しの助力として、コンテンツを終わらない為の微課金なり、総選挙での投票なり、させて頂きますとも。代償行為とわかっていても、メイちゃんや千翼への手向けにもならないとわかっていても。

コメント

タイトルとURLをコピーしました