skebやpixivリクエストはいいぞ

冒頭文

　おはようございます。常に懐が寒い典藻のりもキロクです。すっからかんの素寒貧です。
　昼休みに買うパンで税抜き99円のものにするか、奮発して150円のものにするかの葛藤は常です。

　そんな導入に関係なく、今回はタイトル通り、skebやpixivリクエストはいいぞというお話です。
　イラストを発注する側としての視点です。典藻は絵は描けませんからね。

イラストのリクエストを出来るということ

　日本は八百万の神の国でして、そこかしこに神様が宿っています。
　同じく八百万の「神絵師」が広大なネットのあちらこちらで活動しています。

　2次元に悪印象を持っている人でもなければ、誰しも好きな絵師がいるものと思います。

　それは商業作品でバリバリ活躍するような高名な方かもしれませんし、会社に勤めるかたわら同人活動を地道に続けている兼業絵師の方かもしれません。

　そんな神様にまあまあ気軽に御業をお願いできるのがリクエストサイトのよいところです。
　skebなんかは名目上「リクエストサイトではない」とのことですが、実態としてはファンが絵師にリクエストしている形になっています。
　
　もちろん絵師として活動するすべての方がリクエストを受け付けているわけでも、ましてや該当サイトに登録しているわけでもないので、あなたの神絵師に依頼できるとは限らないというのは大前提です。


　依頼できるイラストについては、受けて下さる絵師側の裁量次第なので、プロフィールなどに説明書きがあればよく読みましょう。
　一次創作でオリジナルキャラクターを生み出してくださる方もいれば、その方の特色を出した二次創作絵を描いてくださる方もいらっしゃいます。
　自分の好きなキャラクターの好きなシチュエーションを、好きな絵師の絵柄で見れる可能性があるというのは中々すごいことだと思います。

対費用効果を考える

　神絵師に願をかけられるという素晴らしい仕組みではありますが、当然ただではありません。
　有償リクエスト。仕事の依頼ですからね。相応の報酬は支払いませんと。


　サイトごとに受注側の設定できる最低金額というものを設けていますが、目安の金額をいくらに設定するかは絵師の自由。
　一方、いくら支払うかは依頼側つまり我々の自由。
　お布施として多めに支払うもよし。少し安くてもある程度の水準の仕事をしてくれるだろうと舐めてかかるもよしです。


　ところで、目安の金額として設定されている数千～数万円というのは大金です。

　心身に負荷をかけ、時間を溶かして金銭に替えるのが仕事です。寿命をお金に変換していると言ってよいでしょう。
　金で命を買える場合もあるし、命を金に替えるのが労働者の日常です。

　そんな大事なお金を使って絵を買うのですから、それはもう至上の贅沢、貴族の遊びです。
　たとえば1万円で数頁の漫画を描いてもらったとして、それは自分の好みの作品ではあるでしょうが、1万円という大金があれば書店で漫画単行本を大人買いすることもできます。
　冷静にそう考えると、寝不足で酩酊し財布のひもが緩んでいる時でもなければ中々思い切りの付かない行為です。

　大事な大事な命削りの成果です。いくら支払って依頼するのかを決めるのは大事です。
　そして、誰に依頼するのかもよおく考えましょう。

どの神絵師に願いをかけるか

　命を変換した金銭を捧げるわけですから、依頼先の選定は慎重に。
　相手は神絵師かもしれませんが、誰に依頼するのかの選択権はこちらにあります。
　神を選ぶ民。なんて傲慢で冒涜的な恍惚感。

　もちろん単純に絵柄が好きな方に依頼するのが正道ではありましょう。

　しかしリクエストサイトは事前事後の打ち合わせやリテイクができないので、リクエスト内容の文章からどの程度希望を汲み取ってくれるかという点を下調べするのもよいかと思います。
　絵柄が素晴らしい方であっても、過去に受けたリクエストの内容と仕上がったイラストを見比べると文面の意味を取り違えていそうな方も偶にいらっしゃいまｓ。
　満足のいく依頼金でなかったからやっつけ仕事になったのかもしれないし、文章から内容を読み取るのが苦手なのかもしれません。
　自分のリクエストを送ってよい相手かどうか、よくよく考えてみましょう。

個人的な依頼先の選定基準

　典藻は　人柄・誠実さ：絵柄の好み：金額＝6：3：1　ぐらいの割合の重要度で判断しています。

　仕事の早さ遅さはさほど気にしません。むしろ時間をかけてクオリティの高いものを仕上げて下さるのなら、納期ギリギリでも何の文句もありません。
　納期に間に合わず、結果的にキャンセルになってしまうのも、まあ構いません。受注者と依頼者とのサイト外での直接のやりとりは禁止されていますが、ツイッターなどで「体調悪くて納期に間に合わない」「仕事が忙しくて仕上がらない」と発信があれば、十分納得できます。

　わたしが嫌いなのは無視されることです。
　skebに比べてリクエストから承諾/却下までの返答締め切りが短いpixivであった話になりますが、絵柄を気に入ってリクエストを送ったところ、期日までの返答なくキャンセルされるケースが3件ありました。
　上記のようなツイッターでの「リクエスト見落としてました」とか「忙しくて」といったつぶやきも無く。
　サイトのルール上、何の問題もない事ではありますが、一度無視されたなら次の依頼の機会は無いですね。
　だって、また無視されたら嫌ですもの。人から無視されるのは怖いですよ。

　そんな感じの悪い人たちがいる一方で、リクエスト文の言外のニュアンスまで汲み取って非常に熱の入った素晴らしい創作をしてくださる神々もおわすわけです。
　更にその中でも納品後にサイトの作品ページやツイッターで「描いてて楽しかったです」「依頼ありがとうございました」みたいな一言があると尚のことありがたい。
　社交辞令だとしても喜んでもらえるなら、こちらも大金を払う甲斐があるというものです。
　うろ覚えのセリフですが、「水夏」の女将さんが「お金は誰かの為に使うからこそ価値がある」という旨のことを言っていた気がします。
　せっかくお金を使うなら、先方にも「喜んでもらえた」というのが依頼のリピートの一因にもなります。

納品後の感想

　skebはブーストと言う名の追加報酬を支払うことで感謝の言葉を伝えることができます。
　pixivは納品から1週間と言う期限付きではありますが、無料で「ファンレター」を送ることのできる機能があります。

　skebのブーストメッセージは（作品が非公開指定でなければ）感想文がまるまる公開情報になってしまうので、あまり熱の入った文章を書くのが恥ずかしいです。個人的な話ですが。
　一方、pixivは感想を伝えるのに追加料金もかからず、自分と相手しか見られない非公開情報として感想や感謝を伝えられるので、こちらは思う存分感想文を押し付けることができます。迷惑客。

　神絵師が自分の為に時間と技術を使ってくれたのですから、できるだけ丁寧な感想を伝えたいところではあります。

個人的なくだらなくも悩ましい点

　先日の記事の通り、典藻的にはキュートとビューティとセクシーはそれぞれに別の魅力があるものと思っています。みんな違ってみんないい。みすゞもそうだそうだと言っています。

　して、命を変換したお金を消費し、神絵師に願いをかけるなら、セクシーなものも描いてほしいというものです。「ギャルのパンティおくれ」的な。
　典藻のスケベ心を満足させるキャラ造型やシチュエーションは些かアブノーマルなものですので、これを素敵に描けてかつ人柄面で気持ちよくリクエストできる相手は限られる。……というのは別に悩ましいことではなく。

　一番に悩ましいのはせっかく描いてもらったセクシー要素マシマシ絵が「尊すぎて抜けない」ということです。※括弧内、下品な表現なので白文字にしておきます。
　自分の為に御業を振るってくださり生み出された作品に低俗な感情を向けるなど畏れ多い。悩ましい。

　いや俗なことを考えずセクシー路線を諦めればよいのでは。

おわりに

　なんだかんだで結局、今回も個人の感想ばかりの記事になりました。
　個人ブログですからね。個人の話をする場です。

　典藻は昨年の夏ごろから気になる絵師様方に依頼を送ってまして、ちょくちょく散財しております。
　自分の為に描いてもらえたイラストや漫画が増えてきて、綴じてあるファイルが少しずつ重くなってきました。
　セクシー絵ばかり依頼しているので、他人に見せられるようなものではありませんが、「自分の為に誰かが時間を使ってくれた物」というのが心を温めてくれます。

　以上、skebやpixivリクエストはいいぞというお話でした。