【感想】”それ”がいる森

映画感想





 おはようございます。先日時間に追い詰められて人生で初めて自分の運転で高速道路に乗った典藻のりもキロクです。
 今まで怖くて使用していませんでしたが、あれは便利なものですね。
 未知のものも怖がらずに生活に取り入れるべきという学びを得ました。


 さて、「怖さ」についての話をしたところで、ホラー映画らしきものの話をいたしましょう。
 なんて自然な導入なんだ……!

 
 2022年公開の邦画「”それ”がいる森」がAmazonプライムビデオで配信されていましたので、鑑賞しました。
 のとまみさんのナレーションが素敵で気になっていた映画でしたので、おやつを用意して楽しみに視聴に臨みました。

 おやつのごまあんまんは非常に美味でした。

評価

★★★☆☆
 典藻の評価としては、星3つです。ジャンク・シンクロンと同じですね。

 おおよそ2,000円を払って劇場で見ても不満を感じないぐらいの評価。及第点の出来ということです。
 しかしながらDVDなどで手元に置いておこうという熱意は持てないぐらい、ということで。

 芸術審美(娯楽映画)E-のスキル持ちである典藻が言うのだから間違いありません。
 ちなみに公開当時に劇場に足を運んで観た「大怪獣のあとしまつ」も典藻的には星3つです。

超あらすじ

 主人公がオレンジの力を用いて森で謎の生物と戦う話。
 劇中で人死にもあります。

 つまりほぼ「仮面ライダー鎧武」です。

感想

 下記ネタバレで触れますが、CMを見てジャパニーズホラーだと思いながら観ると良くも悪くも裏切られる形になります。
 これを受けいられるかどうかで評価の分かれるところでしょう。

 相葉くん演じる主人公が元妻や息子や”それ”の所為で振り回されているのが不憫でなりませんでした。
 しかし、自分にできる範囲のことを必死に行い、一番守りたいものを肉体的には守りきれたのはよかったです。
 精神的なキズは時間をかけて癒していくしかないでしょうし、相葉くんならきっと大丈夫。

 それはそれとして、”それ”への有効な対抗策がほとんどない為、主人公補正の無い登場人物は子供であっても容赦なくやられます。
 犠牲になる本人はもとより、その親の気持ちなどに感情移入しすぎると見ていて辛くなります。
 ヒトの心に寄り添えない典藻は平気でした。

 肝心な”それ”は、喋らない・正確には正体不明・ほぼ不死身と怪物らしい要素を揃えていたのはよかったです。
 出自や目的らしきものを登場人物が推測していましたが、”それ”から言語的なコミュニケーションは行われなかったため、出自も目的もあくまで予想でしかないというのは、感想・考察において中々大事な点だと思います。

【ネタバレ】”それ”について

 さて、ここからはタイトルにもあり物語の核心である”それ”について触れます。

”それ”の正体

 「リング」で言えば貞子。
 「エイリアン」で言えばエイリアン。
 「プレデター」で言えばプレデター。
 人々を襲う害意あるいは恐怖。それがこの作品における”それ”の立ち位置になるわけですね。

 はて。ホラー映画のはずが「呪怨」や「仄暗い水の底から」が例に挙がらないのはなぜでしょうか。
 それはこの作品における恐怖の対象が霊的なものでなく地球外からの来訪者だからです。


 何と”それ”らは遥か宙より降り立ちヒトの子供を喰らう者でした。
 CMや劇中セリフにある「あれは熊なんかじゃない」というのはまったくもってその通り。体毛もなければ巨躯でもなし。

♪ジャパニーズホラー映画と思ったら~ モンスター映画でした~ チキショー(小梅太夫) というような予想GUY。

 とはいえ、急な出現や大きな音で驚かしたり、スプラッタ描写で恐怖を与えるのでなく、正体不明かつ意思疎通の図れない超常の存在に脅かされるというのは実はジャパニーズホラーに類する要素なのではと思います。
 (たぶん)宇宙人である”それ”らですが、子どもたちを捕食し成長や分裂を繰り返し、最終局面では複数個体に追われる/囲まれる恰好となりました。あまり怖くないので安心して最後まで見れました。

 本編の60年前にも来訪したと劇中で語られ、その際にもやはり犠牲者がでているので、地球人にとっては脅威です。
 そんな脅威をオレンジ果汁で打倒できた主人公は幸運でした。

弱点について

 主人公が育てているオレンジが罹っていたかいよう病の細菌が”それ”の弱点らしいと描写されていました。
 ビニールハウスにて果実に手が触れたときに怯んだり、果樹を染み込ませたマツイ棒で突かれた際に一時的に行動不能になるなど、少なくともほかの干渉に比べればかなりの有効打ではあるようでした。
 また、最後に1個体は絶命に至らしめたのもひと瓶の果汁でしたので、細菌ないしオレンジ果汁そのものが”それ”らにとっての致死毒なのはその通りなのでしょう。

 ところで、典藻は専門家でないのでよくわかっていないのですが、ネットで「かんきつかいよう病」で画像検索すると、冒された部分が隆起した果実の画像が表示されます。
 一方で、劇中のかいよう病のオレンジは冒された部分が黒ずみ傷んでいるような外見になっていました。

 もしや劇中で言われる「かいよう病」は一般的なそれではなくあの土地固有の植物病なのでは。
 そしてそれは、60年前に”それ”が母星より持ち込んだ彼/彼女らにとっての死の病だったのでは。

 60年の間に母星にて根絶したと思った死病が、狩場に根付いていたのを見つけたのなら、そりゃあ諦めて撤退もするでしょう。

 地球外からの脅威には意外な弱点があるというのは「マーズ・アタック」でもそうでした。
 ある種の宇宙人的様式美を踏襲しているのも良き点ですね。 



おわりに

 熱心なホラー映画ファンには受け入れがたいかもしれませんが、典藻のようにライトに娯楽映画を求めて観るのなら十分楽しめる映画だと思います。
 また、劇中で”それ”を指す固有名詞が無かった為、代名詞である「それ」を用いるタイトルにはなるほど納得です。
 タイトルとCMの雰囲気だけなら本編以上の評価点をつけるのも吝かではないぐらいです。
 今ならAmazonプライムビデオで配信中ですので、肩ひじ張らずに気楽に観てみるのもよろしいのでないでしょうか。

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