【シチュ妄想】ツンデレ少女のバレンタインイラスト

イラスト関連





冒頭文

 おはようございます。例年、妻からのバレンタインチョコは1~2か月遅れで一緒に食べる典藻のりもキロクです。
 今年は4月に入ってから休日のおやつの時間においしく頂きました。ゴディバの青い月のやつでした。

 季節外れにもバレンタインに関しての導入になりますが、今回はちゃんと本題と関係のある話題です。
 今回の記事は、バレンタインに関するイラストについて、考察もとい妄想を膨らませていきながら「ここが好き」を述べるものになっています。

 読み進めて頂ければわかるかとは思いますが、題材が題材なので、なるべく知的に紳士的な語り口を心掛けたいところではあります。という風に、この冒頭文を書いている時点では思っていますが、書き進めているうちに知的どころか痴的になるかとは思います、どうかご容赦を。

前置き

 今回の記事作成にあたり、事前に先生からお許しをいただいております。ありたがいお話です。
 また、記事の性質上、典藻が「ぽっちゃり好き」という前提での語り口になりますが、実はこの性癖は公開情報ではない扱いになっていますので、そのあたりは読後に記憶をぼやかしておいてください。見て見ぬ振りという優しさをどうぞよろしくお願い致します。

まつ先生の紹介

 今回取り上げますイラストを描かれているのがまつ先生です。
 ご本人のプロフィールから引用しますと「ぷにぷに子を描いていく」方です。
 ツイッターやpixivにイラストを上げられていますので、ご覧いただけますとよろしいかと思います。

まつ先生のツイッターです。アカウント引用OK頂き感謝です。

 fantiaやpixiv fanboxにある過去作品は今と少し毛色が違うように見えます。色々なものが描けて尊敬です。
 また、「模索中」と謙遜されていますが、色々な絵柄・塗り方のできる方です。

 いちばん尊敬できる点は創作に真摯な姿勢です。
 以前にpixivリクエストをお願いした際に悪い意味で「テキトー」なリクエストをしたのですが、言外のニュアンスまで汲み取って頂き、よい作品に仕上げてくださいました。予想を超えた嬉しい仕上がりにリピーターになりました次第で、毎度わがままを聞いて頂き、ありがたいことです。

 2024年4月14日現在、引き続きskebやpixivリクエストを受けていらっしゃるので、気になられる方は是非是非お声かけなさってください。
 わたしの保証に何の効力があるかはわかりませんが、間違いなくよい仕事をされる方だと申し上げておきましょう。

2024年バレンタインイラスト

 さて、本題のイラストの話です。

https://twitter.com/M__a_tsu/status/1757745065404064030/photo/1

 まずは上記のイラストをご覧ください。
 まつ先生が2024年のバレンタインイラストとして描かれたものです。

 そうですね。素晴らしいイラストです。
 しかし「素晴らしい」だけで終わらせてしまっては味気ない感想になってしまいますし、なにより記事作成の許可をくださった先生に申し訳が立ちません。
 なので少々気持ち悪くなろうとも、素直な感想を書かせて頂きましょう。
 
 このイラストの素敵な部分について話す前に、これがどのようなシチュエーションなのかをよく考えてみます。
 1枚のイラストではありますが、色々な情報が詰め込まれていますので、読み取れることも多いはずです。
 次の項から、このイラストについての考察もうそうをしていきます。

前提情報の整理

 それでは、このイラストひいては描かれている彼女の魅力を考えるにあたり、このイラストはどういった場面で、彼女はどういった人物なのかを妄想していきたいと思います。暫しお付き合い頂ければと思います。

セリフについて

 「べっ、別にあんたの為じゃないんだからねっ」というセリフはサブカルチャーに於いて「ツンデレ」という属性の代名詞になっています。これを言わせるだけでそのキャラクターが「ツンデレ」であるとわかる便利な符号です。
 ところで、近年定着してしまった「普段はツンツンしていてたまにデレデレとした様子を見せる」という「ツンデレ」もよいですが、かつてこの言葉が意味していたらしい「最初はツンツン。次第にデレデレ」といった関係性の変化がわかる古き良き「ツンデレ」表現もよいものです。
 まあ、正直なところをいえば、魅力的であれば言葉の意味するところは何でもよいというのが典藻のこだわりのなさです。

 さて、このイラストの彼女もそんなセリフを口にしています。
 であれば彼女はツンデレなのでしょうか。まあぶっちゃけ十中八九そうですが、そうとも限りません。
 たとえば下記のような捉え方ができるのではないでしょうか。

1.彼女がツンデレであり、照れ隠しの為にこう言っている。
2.本当に「あんた」の為ではなく、自分用ないし別の本命や友人用のチョコを作っている。
3.「あんた」に向けたチョコではあるが、自己満足の為に作っていると言いたい。

 ほぼほぼ1で決まりではありましょうが、 可能性を絞っていきましょう。
 
 1について。
 イラストの彼女は赤面している上、目の中にハートまで描かれています。
 その上で上記のセリフですから、わかりやすい照れ隠しととるのは妥当でしょう。

 2について。
 視点人物である「あんた」は蚊帳の外であるパターンです。
 この場合、1で触れた赤面等の描写に違和感はありますが、チョコを贈ろうとしている「あんた」以外の相手に懸想しているのであれば、まあ説明はつくでしょう。
 しかし、対象でない「あんた」を前にこの表情をしていることを考えると、まあ1でしょう。

 3について。
 自己肯定感が低く、「自分からチョコをもらうことで喜んでもらえるとは思えない」「チョコを渡すこと自体が自己満足」と割り切った姿勢。
 ……どうしましょう。ちょっとありそうじゃないですか?
 たとえば、(一般的に)ぽっちゃり体型が魅力的でないとされていることから、自信を持てず、自己肯定感の低さにつながっているとか。
 それでも恋慕に素直になってチョコを用意する。これは健気じゃあないですか。是非ともコンプレックスごと「あんた」に受け入れてもらってハッピーエンドになって頂きたい。わたしこういうの好き。
 まあ、1が正道の答えではありましょうが、わたし的にはこの3を推したいと思います。
 わたし、乙女の恥じらいやコンプレックスを摂取して生きるタイプの悪質地球人ですので。

 はい。ということで。
 3を採用し、「自己肯定感低めのツンデレ」という性格設定で考えたいと思います。

彼女の体型について

 イラストとはいえ女性の容姿にとやかく言うのは非紳士的ではありますが、まあ今更なので倫理をかなぐり捨てて情報を整理しましょう。
 まず、見ての通りのぽっちゃり体型です。
 この体型バランスの何が魅力的かというのは後ほど触れるとしまして、今はここから読み取れる情報を見ます。

 「ぽっちゃり」系の界隈の創作を見ていますと、「バレンタインチョコの試食が原因で増量する」という旨の「肥満化」作品がまあまあ見つかります。
 この手の作品は大抵の場合、標準/やせ体型から肥満体型に至ることになるのですが、これは妄想・理想を形にできる創作ならではの表現かと思います。
 バレンタインの準備期間程度の時間で数十kgの増量というのは中々ないでしょうから、リアリティラインを重視する好事家には好かれないかもしれません。まあ、肥満化ジャンルはファンタジーと割りきっている方が多いでしょうが。


 今回のイラストで確認できる範囲でのことですが、材料として用いられているのは明治ミルクチョコレートをモチーフにした板チョコでしょう。

考察の資料と言う名目で買ってきた。おいしかった。

 この板チョコですが、1枚あたりのカロリーは283kcal2024年4月現在だそうです。
 更に、これに生クリームを入れたり何やかんやするわけです。

 手作りチョコのレシピで検索したところ、まさに明治の板チョコを用いるものがありました。このレシピでは、板チョコ5枚に対して生クリーム100ccを入れるようになっています。web検索結果によると、生クリーム100ccは348kcalとのこと。

 これに準じるとして、283×5+348=1763kcalが板チョコ5枚分を消費した際のおおよそのカロリーになると考えます。
 一般に、人間が1kg太るには7200kcalが必要とされています。
 普段の食事で摂取するカロリー + チョコの試食のカロリー – 消費カロリーと考えるとカロリー収支プラスになること自体は納得できます。
 しかし、10代女性のざっくりとした基礎代謝1500~1600kcalに多少の運動(通学歩いたり体育の授業があったり)での微量の消費がありますので、そう急激な体重増加/体型変化が起きるものとも思えません。
 或いは、バレンタインに向けて長期の練習に臨む気合の入りようならば、じっくり着実に増量することに納得できますが。

 ですので、
1.彼女はもともとかなりのぽっちゃり体型であり、チョコの試食による増量があったとして全体から見て微々たるものである。
2.彼女はもともと標準/やせ体型であり、長期間の手作りチョコの研究により大増量に至った。
 という2つの可能性を提示します。

 これに関しては前項での自己肯定感の低さ=体型への自信のなさを補強するために1を採用したいと思います。
 標準/やせ体型の女の子の大増量もそれはそれでよいものなので、ここは泣く泣く判断した形になります。
 泣いて馬謖を斬るというのでしょうか。こんなことで引き合いに出される馬謖さんに同情を禁じえませんね。

 ということで、彼女は「チョコの試食でちょっと太ったけど、もともと結構なぽっちゃりさん」です。

レシピを書いたのは誰か

 彼女が作業手順を確認するために用いているとみられるタブレットPCないしスマートフォンには、チョコづくりの為のレシピが表示されています。
 イラストを見て判別できる範囲では、

チョコのレシピ
1 チョコを溶かす
2 生クリームを入れる
3 冷蔵庫で冷やす
4 好きな人にあげましょう ハート


 と表示されているように読み取れます。細部に間違いはあるかもしれませんが、文章としての意味合いは概ねこの通りでしょう。


 さて、この文章ですが、手作りチョコの為の手順としては間違っていないのでしょうが、非常に大雑把な表現になっています。
 たとえば、「チョコを溶かす」について言えば、分量について触れず、刻んで入れることや湯煎についても触れていません。「生クリームを入れる」については、やはり分量の指示はなく、入れた後にかき混ぜるなどについても触れていません。
 それぞれ詳細な手順を知っていることを前提とした書き方がされています。

 もちろん、この手のレシピにおいては分量については手順の前、最初に準備として提示されているものかとは思います。
 しかし一方で「チョコのレシピ」というタイトルが画面に表示されていることから、彼女が見ているものに関しては、縦長のページをスクロールして現在の表示内容にたどり着いたわけでもなさそうです。



 これはわたしの推理……あるいは妄想、願望、戯言に過ぎないのですが、もしかしてこのレシピを書いたのは彼女本人なのではないでしょうか。

 詳細な作業内容は省略され、手順のみの表記になっている。何故でしょうか。
 これはおおまかな流れさえ随時確認できれば細部については問題ないと判断した彼女が作成したメモだからなのでは、という推理です。

 調理中にいちいち画面に触れてスクロールするのは衛生的によろしくありません。
 なので、画面1ページで済む情報に集約しています。合理的な判断ですね。

 彼女はこのイラストの場面以前にも練習でチョコを作っているかもしれません。それも何度も。
 なので、詳細な手順を表示する必要もありません。

 
 ここで新たな疑問が生じます。
 詳細な手順を把握しているだろう彼女が、たった4つの大まかな過程を覚えられないのでしょうか?
 正味な話、表示されている大まかな手順は多少料理下手だったとしてもそう間違えないぐらい簡単な順番です。
 自身でメモをまとめ、練習を重ねている彼女にこのぐらいのことの確認が必要とも思えません。

 では、何故このメモを見ながら作業しているのか。
 答えは4つ目の手順にあります。

好きな人にあげましょう ハート


 好 き な 人 に あ げ ま し ょ う ハート


 メモを作成したのが彼女ならば、この一文を付け加えたのもまた彼女です。
 前述のセリフから、普段素直になれない彼女が勇気を出してバレンタインに臨もうとしているわけですからね。メモをまとめる際につい本音が文章化されたのかもしれませんし、素直になるという決意の為に加えた文言かもしれません。
 つまり、このレシピを用意したのは彼女本人。そして、その役割は「好きな人にあげましょう ハート」という目標のリマインダーです。

 もうひとつ。
 ならば必然的にこのハートマークを書いたのは彼女本人。
 仮に友人等のいたずらで加えられたものだとしても、それを消さないというのは……。あらあらまあまあ。

頬についたチョコ

 彼女の頬にはチョコが付着しています。
 手元のボウルの中のチョコが跳ねるには高い位置ですし、湯煎で溶けたチョコが頬に付くというのは乙女の肌にやけどを負わせかねないものなので考えたくありません。
 
 かといって、味見・試食・つまみ食いをしたからと言って付着するような位置ではありません。
 もちろん、チョコレートケーキのホールにかぶりつきでもすれば話は違うでしょうが、その割には口周りの汚れは見てとれません。もしかしたら、口周りはきれいに拭ったが頬に付いた分が残ってしまったという見方もありますでしょうか。


 前項までに述べた通り、このシーンに至るまでに彼女は何度かチョコの作成を試みている可能性があります。
 
 メモの内容が簡素であることから詳細な手順は把握しているだろうとみていました。 
 しかし、ボウルの中のチョコは刻まれておらず湯煎には不向き。またボウルに光沢があることから、おそらく材質は金属であり、電子レンジを使用してチョコを溶かすこともできないでしょう。
 湯煎に使用するお湯が無いように見えますが、これに関しては彼女の大きな体により生まれた死角に存在している可能性があります。が、やはりチョコを刻んでいないというのは些か段取りがよろしくない。

 ひょっとすると彼女はかなりの料理下手なのでは。

 料理下手、不器用ゆえにリアリティラインを無視した跳ね方でチョコが頬についたのかもしれません。
 あるいは、チョコが手に付いた状態で頬を触ってしまい付着したのかもしれません。

 いずれにせよ、口周りでなく頬についたチョコは彼女が料理下手という属性を持っていることを思わせます。

「あんた」とは誰か

 彼女の言う「あんた」とは誰でしょうか。
 これは視点人物を指した呼称ではありましょうが、光沢のあるボウルにも、彼女の瞳にもその姿が反射してないので、どのような姿をした人物かを知ることはできません。

 これに関しては、具体的な「あんた」は設定されていないと考えるとハッピーになれるでしょう。
 彼女との関係性は恋人かもしれないし、友人かもしれない。幼馴染やきょうだいかもしれません。
 そしてその性別は彼女から見て異性かもしれないし、同性かもしれません。


 さらにはヒトであるとも明言されない以上、ペットの犬猫の可能性まであります。
 犬や猫にチョコを食べさせてはいけないので、先に触れた「あんたの為じゃない」に新たな意味が生まれてしまいますが。
 ごはんを求めて台所でヒトの足元を行ったり来たりする犬猫はかわいくて好きです。猫が足を伝って登ってくる様もまたよし。犬は普段クレバーな大型犬がごはんの時だけ意地汚くなったりするとよしです。


 はて。なんの話でしたか。
 ええ、そうですね。「あんた」とは誰かの考察でした。話を戻しましょう。
 この「あんた」たる視点人物は明確な答えを出さないのがよろしいでしょう。その方が妄想が捗ります。
 或いはこれを描いた先生の中では恋人などの設定があるかもしれませんが、イラストを楽しむにあたり一旦それは脇に置かせて頂きましょう。作品内で明言されていない以上、ある程度の想像を受け取り手にゆだねてくださっていると都合よく解釈しましょうとも。

 
 繰り返しになりますが、「あんた」とは誰でもあって誰でもない。
 このイラストを見たあなた自身かもしれないし、あなたが一番萌える関係性の人物かもしれません。
 典藻であれば、自身であるなら「冴えないおじさん」ですし、一番好ましい関係性は「異性の幼馴染」でしょうか。

 ですので、この後のシチュエーション妄想では視点人物である「あんた」は「異性の幼馴染」であるという体で進めたいと思います。

その他の情報

 その他、雑多な情報です。
・彼女の年齢や所属:見た目に若い女性という推測しかできません。仮に女子高生にしておきます。
・この場面はどこでのものか:家庭科室などかもしれませんし、自宅キッチンかもしれませんが、通っている学校の家庭科室ということにしておきます。
・今がいつか:イラスト自体はバレンタイン当日に上げられたものですが、場面は準備中のものです。先に挙げた料理下手という要素を加味して、当日なのにまだ準備中というタイミングで見たいと思います。

前提情報まとめ

 それでは出そろった前提情報をまとめたいと思います。
・いつ:バレンタイン当日。放課後(願望)。
・どこで:学校の家庭科室。ふたりきり(願望)。
・誰が:下記の「彼女」。
・何の為に:「あんた」に慕情を伝える為。
・何をしている:チョコを準備している。

 彼女のパーソナリティ
・「あんた」の幼馴染。
・女性
・高校生
・料理下手
・自身の体型に自信がなく、自己肯定感がやや低い。元々のぽっちゃり体型に加え、チョコ作成の練習の過程で増量している。
・気持ちを言葉として素直に表出できない部分があるが、表情や態度で好意が見て取れる。

 このようなところでしょうか。
 我ながら名推理。
 と言いますか、好みの要素を見事にこじつけたものです。わたしのこれは何かの才能では。

ここ好きポイント

 それではお待ちかねの魅力語りです。待っていない? HAHAHA そこは嘘でも待ったと言うべきところですよ。

シチュエーション

 前述の情報整理に基づき、「ツンデレ幼馴染が自分の為にチョコを用意してくれている場面」になるわけですが、正味な話、魅力について語るまでもないかと。
 かわいい女の子が、自分の為に、健気にも苦手な料理に挑み、試行錯誤を経て、想いを形にしてくれる。これは「かわいい」が詰め込まれたシチュエーションでしょう。
 

 ここからはわたしの妄想です。暫しお付き合いください。

 ここ数週間、なにかそわそわと落ち着かない幼馴染を心配した「あんた」。
 バレンタイン当日の放課後、一緒に下校するべく彼女を誘うために学校中をうろつく帰宅部の暇な「あんた」。
 普段寄り付かない家庭科室まで来て、そこに彼女の姿を見つけます。

 どうやら彼女はチョコを作っているようです。
 そこで「あんた」は何か声をかけるでしょう。
 そして会話の中でイラストの場面になるわけです。

 バレンタイン当日にチョコの準備は間に合わなかったかもしれません。
 ■日遅れのバレンタインチョコを、照れと気まずさに目を潤ませた彼女が「あんた」に差し出します。

 用意してくれたチョコが多少不恰好なものでも、愛情を感じて唯一無二の贈り物として有難く受け取りましょう。
 チョコと同じくらい甘い言葉でお礼と想いを伝えましょう。きっと朱に染まる彼女の顔が見られるでしょう。
 頬を赤めたそんな顔も、照れ隠しの言葉も「かわいい」「愛おしい」と伝えましょう。

 後日、買い込みすぎて余った材料のチョコを「あまり食べるとまた太っちゃうから」と「処分」に付き合うことになるかもしれません。
 市販のチョコレートを食べながら、もらったチョコのほうがやっぱりおいしかったということを伝えましょう。
 その言葉にまた真っ赤になる彼女の姿も、何の変哲もない市販のチョコを一緒に食べる穏やかな時間も、きっと素敵な思い出になります。

 バレンタインのことを思い出すたび、彼女の体温は上がるかもしれません。
 2月中旬以降のことでしょうから、まだまだ寒い日もあるでしょう。外気の寒さに暖房を効かせた部屋であれば、照れて上がった体温に彼女の肌は汗ばみ湿り気を帯びることもありましょう。
 乙女の肌が汗に湿る様子というのは、それはもう、よきものでしょう。

 こんな幼馴染がいる人生も体験してみたかったですね。
 というか、こんな「青春」を体験してみたかった。

 はい妄想おわりです。
 お付き合い頂きありがとうございます。
 皆様も是非好みの「前日談」や「後日談」を思ってください。想像力は人類の武器ですから。

体型バランス

 さて、わたしにしてみれば「ぽっちゃり」というのは非常に魅力的に感じるわけです。

 彼女の場合はとりわけ太ももが素晴らしい。
 立ち姿にて両ももの間にすき間がない。その間に手のひらを差し入れて、内腿の温度とやわらかさと汗による湿り気を感じたい。
 太ももは太いから太ももです。成人男性が抱き枕に出来るぐらいの太さが丁度よいと勝手に考えています。

 ぽっちゃり体型の女性を描いたイラストの素晴らしいところのひとつは生足を拝めることだと思っています。
 街中で「素敵な体型」の女性を見かけても、もちろん生足なぞ拝めません。世間一般にスリムな足を美しいものとしている都合、「足を見せる」ファッションをしているのは「スタイルのよい」方ばかりで、なおのこと太い太ももを生で見られる機会など訪れません。なので、太い太もものイラストはありがたいものなのです。

 いえもちろん、生足ばかりが素晴らしいというわけではありません。
 その豊満さにパツパツのミチミチになっているデニムパンツやオフィススーツなぞは、それはそれで素敵なものです。こちらはごくたまに現実に見かけることもあり、目を引かれてしまいます。割と最低なことではありますが。

 はいそんなわけでして、肉体の豊満さに耐えるパツパツの衣類というのもまた魅力的なものです。
 イラストの彼女のスカート。素晴らしい張り具合ではないですか。
 立ち姿でこれほどパツパツでは足の可動域にも支障がでそうで、体型ゆえに動きが制限される=生活に不便さが生まれるというのは、ええ、何ともドキドキしてしまいますね。
 はい。言葉を選んでおりますが。ドキドキと言うのは恋情というよりは劣情によるものですね。


 衣類の話で言えば、カーディガン着用という点についても触れておかねばなりません。
 ある程度体型の隠れるだろうカーディガンを着用してなお上半身のぽっちゃり具合が見てとれるのもよいです。
 体型隠しを貫通するほどの豊かさ。
 先ほど生足云々の話をしましたが、肌の露出が無いからこそ魅力的に感じる場合もあるものです。普段は見えないその柔肌や脂肪の美しさを妄想するものです。そして、ふとした時にその素肌を見てしまうようなことがあれば、もはやそれは「一生の思い出」にすらなってしまいます。
 想像していた柔肌とは違う肉割れやセルライトの質感、そのリアルさは妄想を超えた美しさとして、きっと脳裏に焼き付いて消えない記憶になるでしょう。
 下品ではありますが、直接的な言い方をするのなら「裸ばかりがエロいわけではない」ということです。おわかり頂けますでしょうか。


 足の太さ、お尻やお腹の大きさの素晴らしさに続いて胸の話でもしましょうか。
 ええ、この際、勢いづいたままに猥談をしようかと。
 イラストを見る限り、胸を小さく見せる下着の着用などが無い限りは、スリーサイズでバストが一番小さい体型に見えます。よいですね。
 お腹のラインと同じくらいに見えますが、わずかに、ええ、わずかにバストの方が小さいのでは。もしかしたらわたしの願望が見せる幻覚かもしれませんが。

 とてもとても太い足とそれに連なる大きなお尻。服の上からでもわかる大きなお腹。
 決して小さくはないけれど、ウエスト・ヒップと比較すればわずかに控え目なサイズのバスト。大変美しい。
 論理的な話はありません。わたしの性癖です。性的魅力を語るにあたり、語り手の嗜好以上に重要なことなどないでしょう。この体型バランスは素晴らしい。わたしがそう判断した。
 加えて、前述の彼女のパーソナリティから、体型に自身がなく、とりわけ胸より前に突き出たお腹を気にしていたりしたら……。わたしはもう耐えられないかもしれません。 

おでこ等

 わたしはおでこの出た髪型が好きです。
 イラストの彼女が普段からおでこを出しているかはわかりませんが、調理にあたって髪をまとめたことでおでこが見えているのが素敵。

 基本キャラデザでおでこが見えているのももちろん好きですが、普段おろしている前髪を上げたりでおでこが見えるのもまた良いものです。
 故にこの調理と言うシチュエーションは女の子のおでこを見ることのできる機会としてよいものかもしれません。新たな知識を得ました。アップデートです。ありがたい。

 また、後れ毛も中々キュートです。新しい好みを発見しました。こちらもありがたい。


 顔立ちが整っている「美少女」なのもよいです。
 先に体型云々に触れましたが、そういったセクシーさとは別にかわいかったり美しかったりするものを見るのは目の保養になります。重ね重ねありがたい。

おわりに

 これで今回の考察・妄想はおわりです。
 先生のイラストの素晴らしさと、典藻がこれを気に入っているということが伝わりましたら幸いです。

 ところで、今回の推理(こじつけとも)は我ながら中々のものでした。
 こういった考察をするときに限り、典藻キロク改め、探偵 Keylockキーロック とでも名乗らせて頂きましょうか。
 ……実を言えば「推理」にあたり十数日をかけて文章を書いたり消したりしていたので最終的な仕上がりに矛盾が無いかと不安がないではないですが。

 最後になりますが、「シチュエーション妄想を記事にしたいです!(意訳)」という突然の連絡に対して「やっちゃってください!(意訳)」と快諾してくださったまつ先生に感謝申し上げます。
 これからも素敵なイラストを楽しみに、ファンのひとりを自称させて頂きたく思います。

コメント

  1. まつ より:

    こんにちは(*^^*)
    まつです。

    この度はバレンタインイラストの紹介と考察をしていただき誠に有難うございます!

    トップのキャラが照れている描写になっているところが可愛いですね🥰

    記事を読ませていただきました感想としましては、熱量がすごい!
    嬉しすぎる!!!でした♡

    細部までしっかりとイラストを見て考察していただけたのだなと愛が伝わってきました☺️
    タブレットの文字に気付いてもらえたのはめちゃくちゃ嬉しいです。

    イラストは、
    “見る人がストレスを感じないように分かりやすく描く”
    というのが万人に受け入れられやすいようなのですが、私は人に伝えるのが苦手で
    伝える力がまだまだ足りないと感じていて、タブレットの文字が小さすぎて誰にも気付かれないのでは?と思っておりました😢
    ハートの目やチョコレートも同様です。
    (チョコはmeijiだと権利的にどうかと思ったのでmeijuにしました笑……いや、meijuでもどうなんだ!笑)

    そこまで色々読み取っていただけたのはキロク様の観察眼、考察力、理解力があってのものだと思います☺️

    こだわったポイントを見つけてもらえるのは、本当にめちゃくちゃ嬉しいのです!
    細かいところかもしれませんが、好きを詰め込んでいるので、それが伝わると幸せな気持ちになりますね。

    他にこだわった点は、
    ハートのピンと
    八重歯です( *´꒳`*)
    不器用な彼女は自分の気持ちを伝えるのが苦手なので、目とピンをハートにしてるんだから何が言いたいか気付いてよね!という気持ちも込めて描きました😊
    八重歯に関しては最早性癖かもしれません笑

    私は、
    “細体型→太る”
    という過程を描くのも好きですが、現実世界で起こりそうなシチュエーションを描くのがもっと好きです☺️

    ロボットや獣などファンタジーを描く時は完全なる妄想なのですが、ぽっちゃりを描く場合は自分を投影しているからなのかリアルな感じになってしまいます。

    他の神絵師様達は、2次元キャラやオリキャラを妄想通りに動かしているようですごいなと尊敬しております。

    他の神絵師様達のように、もっとぽっちゃり好きが興奮できるような絵を描きたい!
    と常々思っているのですが、なかなか難しいものですね。

    記事を書くのにそんなにも大切な時間をかけていただき、本当に有難うございます!!!
    キロク様にDMをいただいてから、ワクワクと楽しみに待っておりました☺️

    嬉しいと何回声に出しても足りないくらい嬉しいです!!
    これ伝わるかな(´;ω;`)

    資料としてチョコレートを買っている所も、トップのキャラクターが照れている所も、こんなに熱量の入った考察を書いていただいた熱い気持ちも、全部嬉しいし大好きです!🥰

    これからも良い作品が作れるよう毎日学び、成長していく所存でございます。

    改めまして、この度は素敵な記事を有難うございました☺️♡

    • 典藻キロク より:

      コメントありがとうございます。
      また、記事作成の許可をいただき、ありがとうございました。おかげで「好き」をまた一つ言語化できました。

      イラストのこだわりポイントを直接聞けて、勉強になります。
      八重歯については気づいていましたが、「かわいいなー」と呑気にスルーしてしまいました。失敬。

      ハートのヘアピンとハート目に「不器用な彼女は~」といった意味が込められていたのは、なるほど納得です。目は口ほどにものを言うと申しますし、ハート目で愛情を伝えるというのはイラストならではのよい表現ですね。素敵な発想です。

      「現実世界で起こりそうなシチュエーション」のイラストにあたるかはわかりませんが、先生がpixivに上げられている「ホック」「お風呂上り」「暑い子」「一人の日常、足で物を拾う」もまた好きな作品たちです。
      わたしは自分でこの手のジャンルの小説を書こうと試みたことがありますが、「好きな要素」「見たい場面」だけで作られたリアリティの伴わない張りぼてになってしまいまして作業凍結中です……。
      そんなわけで、日常のふとした瞬間、何気ない「ありそうな場面」を描いた絵や文を尊く感じます。
      次回のリクエストはそういった系統の何かをお願いしようかしらと思いついてしまいました。その節はまたよろしくお願いいたします。

      エンタメ性も何もなくわたしの好みを表現しただけの文章ではありますが、喜んでいただけましたようで良かったです。DMを送らせていただいた甲斐がありました。
      いちファンとして、これからも先生の作品を楽しみにさせて頂きます。

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