即売会（と池袋）に行ってきました。

冒頭文と前置き

　おはようございます。月末の仕事が終わらず明日6月30日（日）は出勤予定な典藻のりもキロクです。
　ふふふ。要領の悪さゆえに勤勉にみえる不良サラリーマンマジック。


　そんなメランコリックな29日（土）でしたが、生まれて初めての同人誌即売会に行ってきました。
　もちろん、売る側でなく買う側としての参加です。

　今回はそんな即売会の感想……というほどではない日記です。


　ところで、都合上、わたしこと典藻キロクの性癖について触れる部分があります。
　こういったところで書いておいてなんではありますが、実は典藻は性癖を隠して生きておりますので、ここで読んだことは内緒でお願いします。
　おじさんとの約束だぞ。

はじめての即売会

　さて、冒頭文で内緒にしてほしいと念押ししました典藻の性癖ですが、「ぽっちゃりした女の子好き好き大好き」というものです。
　この「好き」というのは「かわいいなあ」という嗜好はもちろん、非紳士的な表現ではありますが、「性的魅力を感じる」という意味合いです。


　昨年はじめて知ったのですが、そういった性癖向けの作品のみを取り扱う即売会が例年開催されているそうなのです。
　

　こちら、「にくけっと」がそのイベントです。わかりやすい名前ですね。
　昨年は「同人誌即売会……。人が多そう。やだなあ怖いなあ」という気持ちから足が向かなかったのですが、今年の典藻は少々違います。
　男子1年あわざれば刮目せよ。

　当ブログの この記念記事 や 現状一番人気のあの記事 でお世話になった先生方の作品を求めて（そしてあわよくばお会いしたいという欲もあり）、電車を乗り継ぎ会場である埼玉県川口市へと向かいました。

　昨日までの関東の雨天とはうってかわり、まあまあの天気。
　陽射しもそれほど強くなく、Tシャツにジャケットを羽織るという、お洒落に無頓着な典藻の精いっぱいのお洒落着でも耐えうる気温でした。
　移動の電車内や即売会会場は冷房がよくきいていたので、初夏に長袖という格好でも快適でした。
　なにより今日は珍しく朝食を食べて元気1.1倍アンパンマンでしたので、気力体力にも余裕があったというのも大きいでしょう。


　とはいえ、電車から駅から会場から、ひと ヒト 人……。産まれ増えて地に満ちた人類のおびただしさよ。
　人ごみにいると、自分が場違いでないか指さして笑われていないかという不安に襲われるタイプの小心者である典藻でして、いるだけで持続ダメージが。


　普段は慣れない場所にいくときは「仕事だから」とあきらめるか、私用なら妻に付き合ってもらって精神安定を図るのですが、今回は仕事でなければ妻と一緒に行けるようなところでもない。
　なかなかないピンチです。
　妻と一緒に行けない理由ですか？　それはほら、妻にも性癖を隠していますし。


　まあ、ピンチといっても頭がグルグルするぐらいで命にかかわるものでもなし。
　ギリギリまで頑張ってギリギリまで踏ん張ればウルトラマンが力を貸してくれるかもしれませんし、たとえ電車の中 駅の中 会場の中 あのコのスカートの中。
　……と自分に言い聞かせ会場内にいざ一歩。

　入場料代わりのカタログを購入し順調に……はいかず。
　年齢の分かる身分証明書を求められました。いやあ焦りました。運転免許証を持ち歩いていなければ、すごすご帰らなければならないところでした。参加を検討される方は要注意ですね。

　さて、対・人混みの自己暗示も瞬間に砕け散る会場内の様子。
　その場にいるのは9割9分が同好の士ではありましょうが、とはいえ知人でも友人でもない味方ではない人です。
　即売会初参加でルールもマナーもわからないという失敗を恐れる緊張感と、周囲に味方のいない環境。おそろしや。


　あと、目当ての作品は漫画やイラスト集でしたが、写真集を売っているコスプレイヤーの方々もいらっしゃいまして、ええ、なんといいましょうか。目のやり場に困る。
　こう、あれです。典藻の性癖は上記のとおりですので、意図せずとも「そういう視線」を送ってしまうかもしれませんし、それはきっと不快なことでしょう。なので目のやり場に困る。
　そして興味はあれど作品を買いにブースにいく勇気はもてませんでした。


　それはそれとして、本来の目当ての作品を買えたかどうかという話です。
　当日の朝になってもなかなか外出の踏ん切りがつかず、しかも朝食という時間ロスがあったことで、入場したのは開始30分後となってしまいました。
　どうもその30分で目当てにしていた本はほとんどが完売してしまっていました。流石名のある先生方ですわ。

　しかし、いつもお仕事を受けて下さりお世話になっているへるべちか先生のイラスト集は無事買えたので、最低限会場に足を運んだ意味はありました。
　お名刺も頂戴出来て得した気分。
　レディの容姿について言及するのは不適切なものとわかった上で、敢えてお麗しい方だったと申しましょう。
　普段のお礼などお伝えすべきかと思う一方で、ネット上で付きまとってくる自称ファンのヴァーチャル不審者が予告なく目前に実体を持って現れるのは恐怖体験になってしまうでしょうから、さすがに自重しました。その一線を超えなかったのは偉いと自分を褒められます。
　「名乗るほどの者ではない」ということで。

　こちらの既刊・新刊ですが、ツイッターなどで公開されている作品の他に初めてみるイラストもあり、また、作品に関しての先生のコメントが添えられていてとても満足度の高い本でした。
　未収録のイラストもあるように思いますので、続刊を楽しみにさせて頂きます。
　典藻の推しキャラであるところの帳ことねさんのページに「やせてたころのことね」というイラストもあり、大満足。いま、わたしは草彅剛よりも鬼柳京介よりも満足しております。



　
　そしてなにより、当ブログの数少ない継続的読者であり、いつも素敵なイラストを描かれているまつ先生にお会いできたのがよかったです。
　人間嫌いのわたしが言うと滑稽かもしれませんが、お世話になっている方に直接言葉を伝えらえるのはよいですね。
　しかし、いざお話するとなると当たり障りのないことしか話せず、きちんとしたお礼が言えたかというと何とも。
　にもかかわらず、お言葉のみならずチョコレートまで頂いてしまいました。いつも頂いてばかりで恐縮です。
　挙動不審が漏れ出たり、失礼なことを言ったり、変な視線を向けたりしていなかったか心配ですが、まあ過ぎたことは気にしてもしょうがないので、気にしない方向で。

ついでに池袋

　そんなわけで目当ての本はへるべちか先生のものしか買えなかったわけでして、せっかく遠出したのにこれは少々もったいないと感じ、思い付きで池袋サンシャインシティへと足を向けました。

　埼玉も人が多いと思いましたが、東京はその比ではありませんね。やばい。
　ひと多くヤバミザワトシヒコ。　

　正午を過ぎてやや強くなった日差しと、人混みによるダメージを乗り越えたどり着いたサンシャインシティビル。
　かつて「デジモンアドベンチャー」放送当時に開催されていたイベントで来たり、「ウルトラマンオーブ」に熱をあげるあまり展示・物販のイベントを目当てに半休をとって行ったりした以来です。


　ここに来た目的は水族館やナンジャタウンではなく、バンダイのおもちゃが展示・販売されているらしい「NARIKIRI WORLD」です。
　興味はあれど、絶対に人ごみに飛び込むことになるだろうとわかっていたので中々足が向かわなかったお店です。


　案の定、場内は人が多く、とはいえ即売会とは違いエッチな格好をしたお嬢さん方はいないのでそのあたりは安心。
　事前に知っていた「変身ベルト」などの展示や販売のほかに、フィギュアやプラモデル、ガチャポンやその他グッズなど様々なバンダイ製品が置かれていました。

　自宅近辺では見ないような品ぞろえの30MMシリーズ等々……。
　妻のお土産にプラモデルを少々と、自分用に少々じゃない量のおもちゃを買いました。
　即売会用に用意しておいたお金がここで役立つとは。

　プレミアムバンダイ限定であり、当時受注締め切りを過ぎてしまい買えなかった仮面ライダー第0号のベルト。よいですね。
　がちゃがちゃと様々なコレクタブル玩具と組み合わせて遊ぶ昨今のベルトもよいですが、やはりこういうベルトひとつで完結する変身アイテムは硬派で好きです。

　こちらは一般販売品ではありますが、販売当時にお金を用意できず買えなかったものの再販分たちです。
　フィギュアーツの品ぞろえがすごかった……。
　宇宙人と宇宙人と名探偵、いろいろ画面映えしそうで、時間のあるときに触るのが今から楽しみです。



　希少なおもちゃを買えたのはよいのですが、プラモデル数点、変身ベルト2種類、フィギュア3体を買いますと中々の体積になりまして……。
　帰りの電車移動と最寄駅から自宅までの20分程度の徒歩移動が大変でした。いやほんとに。
　

おわりに

　気力体力共に非常に疲労感を覚える1日ではありましたが、普段の仕事とは違う心地よい疲れです。
　（少々言い方はアレですが）美人のお姉さんお嬢さんを見たり、手の届かない高級な玩具の展示を見たり、普段見れないものを見れたのが気分転換になったのだと思います。


　それにしても、同人誌即売会というものは「らき☆すた」や「ドージンワーク」といったアニメを見ていた頃から存在を認識していましたが、そこから20年近く経って初参加というのは、我ながら遅いデビューでしたね。
　実際に本を手にして、「これが『薄い本』というものですか！」と不思議な感動を覚えました。
　
　が、よおく考えたら、わたし学生時代に漫研に所属していたのでコピー誌含めて何冊か部誌を手にしているのですよ。
　そういえば、という話ではあります。
　その頃は即売会に赴けるほどのモチベーションが無かったので、マンガを締め切りまでに描くだけで、現地には一度も行きませんでしたね。なつかしい。

　
　よいものを見られたという気分転換と、珍しいおもちゃを買えたという興奮と、そういえば自分が漫研所属だったという懐かしさで、明日の休日出勤に立ち向かいたいと思います。