
むかしむかしのこと。わたしは漫研に所属していたことがあります。「えー? それなのに、あの程度の絵しか描けないの!?」とお思いのことでしょうが、まあ、それはその通り。正論はひとを傷つけます。ふふ、漫研の面汚し……。
さて、所属している以上は、下手でも部誌に載せるものを描くわけで、当時いくつか漫画を描いていました。下手は下手なりに、毎回ひとつ挑む目標を設定して少しずつ上手くはなっていたはずです。最初は「仕上げること」。次は「ベタ以外での色表現を入れること」。「背景を描く」「トーンを貼る」……など、各回の自己課題に臨んでいました。今回見つけた原稿のときの課題は「写植を用いる」でした。

↑の画像で、セリフを印刷した紙を切り貼りしているのがわかりますでしょうか。書き文字でのセリフ表記に比べて圧倒的に見映えやよいです。フォントサイズを調整しながら、何枚も印刷し直した記憶があります。
当時に(今もですが)熱を上げていた「遊戯王5D‘s」の4コマで、在籍中に唯一描いた二次創作です。ゲームの攻略本やらキャラブックを作画資料にして、下手くそなりに一生懸命描いたのが思い出されます。
せっかくなので、画像データとして載せておきます。これもわたしのクロニクル。
ちなみに、当時のペンネームの9Lでの表記になっています。また、あとがきにて、むかし使っていたジト目クレストも確認できます。ジト目好きの癖が30歳過ぎても変わっていないとは、むかしのわたしも思わなかったでしょう。









何が面白いのか、さっぱりわからないかもしれません。その辺りは、わたしのセンスの無さということで。
今はデジタルでばかり描いていますが、こうして形ある原稿が発掘されるというアナログの良さを再発見した思いです。それにしても、ブログでシリーズ記事につけた名前が「じかいしん」だったり、いついつまでも5D‘sに心を囚われていますね。
あとがきの文体を見るに、文章も当時から変わっていないというのもわかりました。なにも成長していない。
これのほかに、一次創作の「メガネ」「幽霊と男」「赤ずきん」「『月姫』『空の境界』に影響された中二病少女」は描いた記憶があります。原稿は紛失しているっぽいですが、部誌は物置部屋にありそうです。現在が辛くなったら、過去を読み返すのもよいかもしれません(ただし、当時は『ストーカーの件』の真っ只中だったので、それはそれで何とも)。
以上、時間は経っても、ジト目好きも5D’s好きも文体も変わらないということを再確認した話でした。
コメント