おはようございます。春先のわずかな期間だけ活動的になる典藻キロクです。
例年3月末頃~4月初め頃にかけて桜が咲きますが、この期間中の典藻は非常に元気です。活力が溢れています。
大体どこに行っても視界に桜が入るという環境により、万能感を持ち、アイデアが次々と湧き、空腹を感じず、短い睡眠時間で体力が回復するというボーナスタイムです。
ちなみに桜が散った後は長めの五月病に入りまして、翌年の桜が咲くまでは大人しくなります。
いつまでも心に「枯れない桜」。初音島に心を囚われ続けている典藻キロクです。2度目の名乗り。
さて、「サクラサク」というのはおめでたいですね。
おめでたいといえば、先日、典藻は実弟の結婚式・披露宴に出席してきました。
強引な導入。
入籍自体は少し前にしていたのですが、諸々の都合を繰り合わせて先日挙式となったようです。
我が弟は非常に優秀で、何事にも卑屈な典藻にはまぶしすぎる存在故、もう十数年もまともに話したことがありませんでした。
久方ぶりに顔を合わせた際に昔のように「兄ちゃん」と呼んでもらえたことが、こう、目頭が熱くなる思いでした。
披露宴の催しで弟の昔の写真なんかを見ることもでき、非常に懐かしかったです。
まあ、そういった「感動した!」といようなことは大体どこの結婚式でも披露宴でも同じでしょうから、式や披露宴での貴重な体験(当者比)の端々の感想でも残しておこうかと。
当日。
自宅から駅まで歩いて30分。電車を乗り継ぎ70分。会場まで歩いて10分。
近いような遠いような道のりを経て会場につきました。
自宅近辺には無いような高い建物で、エレベーターで会場のある上階まで移動するだけで気圧で耳がぼわーとなりました。あまりしない経験です。
先日のコロナから回復して少し経ったばかりのころだったので喉の調子がよくなく、いつもに増して無口ではありましたが、相手方親族との会話はあたりさわりのない返答をして乗り切る。たぶん乗り切れたはず。
キラキラしき方々で典藻とは見えている世界が違いそうでした。気後れしてしまってまともに話せない類型の人類。
式で賛美歌を歌う機会がありました。
典藻は「これ前の職場でやったやつだ!」となり懐かしさを覚えながら歌ったのですが、他の参列者は誰もが小声でぼそぼそといった歌い方だった為に浮いてしまいました。
まあ、初めて聞く歌を歌うというのは無理ですよね。そりゃあこうなる。
典藻が喜び勇む時は大体失敗するとき。
乾杯の際には、当然と言えば当然ですがお酒を飲むことになりました。
普段はまったく飲まないので、数年ぶりの飲酒です。
たしか前に飲んだのは義母と顔合わせした際にビールにつきあった時。
なんか綺麗な色をしていてブドウの匂いのする苦くて胸がカッカするシュワシュワしたやつでした。
お酒好きな方はこういう苦くてカッカするやつを好んで飲んでいるのかと、飲食の好みは十人十色なのだとしみじみと思いました。
コース料理? を食べました。
高校の修学旅行だったかでマナー学習という名目でホテルディナーを頂いて以来の体験です。
たしか、ナイフとフォークは外から順につかい、途中でパンがでてきて、最後にコーヒーが出てくる。という程度の認識で緊張しながらの食事になりました。
カモノコンフィなる料理が運ばれてきて、大きいパイの実のようなそれを切り分けて食べたところ「肉」を感じまして、カモノコンフィとは鴨のコンフィかとつながりました。コンフィとはこのパイの実みたいな料理の名称なのでしょう。
なるほど鴨肉を使っているということは、これがコースにおける肉料理というやつなのだなと思い、味わって食べました。
カモノコンフィの少し後に運ばれてくるどう見ても肉な料理。よい感じの肉をよい感じに焼いたやつ。
「何? 肉を使用しているということは、肉料理と言うことではないのか!?」とカチドキくんのごとく混乱しながら頂きました。おいしかった。
そんな具合に緊張や混乱をしながらもおいしく頂き、絶対に口におさまらない量のケーキを口に突っ込まれる弟のファーストバイトを見守り、弟から母への手紙で泣くという披露宴でした。
会場にはもちろんたくさんの人。行き帰りの電車もたくさんの人。
人にあてられて体は疲労困憊ルハート。
心は少しだけぽかぽか。
乾杯のお酒が残っているのか胸はカッカ。
ある種の非日常から妻の待つ我が家へ。 ※妻は典藻のコロナがうつり外出禁止期間。
そういえば、と思い返すのは無粋ながら出費のこと。
実弟だからと見栄を張って奮発したご祝儀と、たぶん今後2度と着ない礼服の費用でひと月分のお給料ぐらいがするっと出ていったなあ、と。
しかし、弟が幸せそうだったので、まあよいでしょう。よい顔が見られました。
ところで、典藻と妻は結婚式も披露宴も、自分たちではやりたくない派です。
なぜなら、妻は友人が数少なく、典藻は友人がゼロだからです。両家の親に恥をかかせてしまう。
というか家族同士の食事会で事足りてしまう。
別に神に誓わずとも愛情のようなものはありますし、ドレスを着ずとも妻はきれいですし、指輪はふたりの思い出深いプラ玩具・ウィザードリングが宝物ですし。
もし式の真似事をするのなら、我が家にひしめく50あまりのぬいぐるみたちや同数ぐらいのソフビ人形たちを参列者に見立てたごっこ遊びになるでしょうか。
それはそれで楽しそうですね。妻からは「いいよめんどくさい」と一蹴されそうですが。
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