400円の価値と財布の紐

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 前回の記事↑のなかで触れたことで、財布の紐の話がありました。自分で書いていて、そういえばそうだなと思い至ったところです。
 当ブログでも度々、「n円は大金です」と述べています。多分述べていたはずです。しかし、その「n円」をなにに使うかによって、相対的に高いか安いかは変わってくるわけです。

 先の記事での例で言えば、400円をケーキに出すことには悩むのに、400円で玩具を買うことの心理的障壁はかなり低いです。あるいは400円分の投げ銭も、ケーキよりも随分気軽に行っている気がします。


 投げ銭の話は一旦置いておき、ケーキと玩具を比べてみます。
 ケーキ……というか、食べ物は、当然ながら食べれば無くなります。玩具は、その時期の思い出と共に形が残ります。
 美食を趣味としていない為、「今買わないと無くなってしまう」ような食べ物に出会うことがありません。一方で、(転売屋の所為もあり)玩具は見かけた時に買わないと、メーカー小売り希望価格で買えなくなることがざらにあります。
 そして、特にケーキは、買って1~2日で食べないとダメになってしまいます。玩具は、数年寝かせておいても、そうそうダメになりません(遅まきに初期不良に気づくことになったりはしますが)。
 大きく分けて、この3つの理由から、玩具への出費の障壁が下がっているように思います。冷静に考えると、1個400円の小物玩具(最近で言えばセンタイリングとか)というのは、かなり高価なものなのですけれど。
 このあたりの狂った金銭感覚については、妻からは「自分のお金の範疇でなら個々人の自由」「(浪費で発散しているのを知っているので)それをしないとストレスが溜まってしょうがないんでしょ」と許容してもらっています。


 先ほど一旦置いておいた投げ銭については、これについての捉え方で記事1本書ける気がするので、今回は脇に置いたままにします。
 ここではとりあえず、ケーキを買うよりは悩まないということだけ。


 仕事関係での出費についても、財布の紐がゆるむ傾向にある気がします。仕事の効率化のために、事務所に私物のシュレッダーだったりの機器を置いたり、その他細々した事務用品を私費で賄ったり、頻度は低いですが、1個数万円の福祉用具を試用機として購入したり……。
 400円どころでない出費です。こちらに関しては冷静になるまでもなく「なんで仕事の為にこんなにお金を出さないといけないのか」と納得半分捨て鉢半分でお金を出しています。財布の紐がゆるんでいるというよりは、そうしないと仕事にならないから不承不承とゆるめていると言うべきでしょうか。いや、あまり考えるとむかむかしてきますね。



 前回の記事からの流れがあるのでケーキを例としていますが、同じ食品でも、昼食に400円かかる場合は標準から少し高いぐらいに感じます。
 スーパーやドラッグストアで惣菜パンやらベビーチーズやらを買って昼食にすることが多いので、値引きシールの有無によりますが200円~300円ぐらいが標準になっています。398円(税別)のスーパーのお弁当を買ったり、コンビニおにぎり2個を買ったりすると「今日は贅沢したなあ」という気分になります。自分でお弁当を用意すればよいという考えもありますが、(特にこれからの時期は)灼熱の車内に半日置いておかないといけないことを考えると、やはり食べる直前に買うのが安全な気がします。
 昼食以外に間食も買うので、結局、食にお金はかかっているのですけど。


 少しずつ話が散らかっていっていますが、やはり何に使うかによって、その金額が高いか安いかが変わっています。これは誰にもあてはまることと思います。
 1キロカロリーにもならないプラスチックの塊に400円を出すのが高いと感じることもあるでしょう。
 顔も知らないどこかの誰かを応援するという名目で、食費等を400円削ることを愚かだと捉えることもあるでしょう。
 それらよりも、味覚を満足させることに使うほうが、よほど有意義であるという価値観も当然あります。


 わたしにとっては400円は、玩具なら買えて、ケーキだと悩むぐらいの金額です。時に、400円もまた大金です。

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