毎週楽しみに観ていた「仮面ライダーガヴ」も最終回が間近に迫ってきました。この時期になりますと、現行作品の終わりを感じ取る寂しさと共に、新番組への期待に心が躍るのを感じます。恒例の夏映画の季節であり、番組の終わりと始まりや玩具の在庫処分セールの季節でもあり、ある意味での新生活、環境の変化に「夏だなぁ」と感じるものです。
予想する楽しみ
ガヴの後輩としてタイトルが発表されたのが「仮面ライダーゼッツ」です。
SNSでの他者発信を見ないようにしてはや1ヶ月少々。実際にはどこまで情報が公開されているのかわかりませんが、わたしが知っているのはタイトルとキービジュアル、変身アイテムの名前ぐらいです。これまでと違う袈裟がけのベルトや、どことなく1号を連想させるよなカラーリング……少ない情報だけでも、いろいろ予想して楽しむ材料にはなります。
たとえばタイトルです。平成ライダーなら、カブトムシ、10周年、魔法使い、運転者、幽霊、創る形成する……等とタイトルからイメージやモチーフがわかるものも多かったです。一方で、ゼッツは令和ライダーのほとんどと同じく、タイトルからはモチーフが読み取れません。
番組が始まれば、おのずとわかってくるものでしょうが、それはそれ。せっかくなら、ほとんど情報がないこの時期だからこその楽しみ方をしたいです。毎年の夏の恒例として、妻と共に新しい仮面ライダーやその玩具が何をもじっているのかとか、後続のライダーやアイテムの名前を予想するという遊びをしています。
「ゼッツ」とは令和ライダー悪役モチーフという予想
タイトルであり、おそらく(※)は主役ライダーの名前である「ゼッツ」とは何なのか。
※「おそらく」というのは、タイトルと主役ライダーの名前が一致しない作品もあるからです。しかしまあ、たぶん彼? 彼女? がキービジュアルのゼッツなのは間違いないでしょう。
先の通り、平成ライダーはモチーフがわかりやすいものも多くありました。仮面ライダーカブトがカブトムシモチーフだったり、仮面ライダーゴーストが幽霊だったりです。ゼッツは令和ライダーらしく、名前が直接的なもじりになっているものではないかもしれません。令和なのにシンプルな名前だったセイバーが例外なのです。
設定等の情報を知らないので、予想のとっかかりになるのが姿しかありませんが、外見から「ゼッツ」らしさを読み取れるところはなさそうです。そこで字面だけから読み取りこじつけるのが「ゼッツ」とは令和ライダーの悪役名がモチーフに入っているのではないかと説です。
現行作品である「仮面ライダーガヴ」の作中で、「悪の組織」に位置するストマック家の兄弟たちの名前のモチーフは様々な言語での「舌」になっています。そうです。「舌」です。「舌」は「した」と読み、これをもじったのがシータ・ストマックではあります。そして、「舌」には「ぜつ」という読み方もあります。「した」が「シータ」になるのなら、「ぜつ」が「ゼッツ」になることもあるでしょう。
また、令和ライダー4作目の「仮面ライダーギーツ」に登場した350歳の厄介サポーターであるベロバ、演者が同じ別人のタンも「ベロ」「タン」という「舌」に関する名前を持っています。
あるいは、令和ライダー1作目「仮面ライダーゼロワン」に登場したテロ組織である滅亡迅雷.netの構成員の名前に近しいものかもしれません。滅(ほろび)、亡(なき)、迅(じん)、雷(いかずち)という風に、滅亡迅雷を構成する文字が彼らの名前になっていました。滅・亡・迅・雷の4文字は既に該当するメンバーがいるわけですが、彼らに関連した作中アイテムの絶滅ドライバーの「絶」の字が残っています。つまり、滅亡迅雷の4人にならって、絶(ぜっつ)なのではないかということです。
ゼロワン、ギーツ、ガヴの3作品の悪役に関連した名前ということで、「ゼッツ」は令和ライダーの悪役モチーフなのではないかと予想するわけです。え? 残りの令和ライダーですか? まあ、2号ライダーの名前とかで、なにかしらは入っているのでないでしょうか。
「カプセム」は予想がつかない
変身アイテムの名前が何をもじっているのかを予想するのも楽しいです。仮面ライダーのアイテムは分かりやすい名前が多いです。「振る」「ボトル」だからフルボトル、「ガシャっと挿す」「カセット」だからガシャット、目玉を眼魂(めだま)と読み換えてそれぞれ眼(Eye)と魂(こん)と読んでアイコン……。
ゼッツが変身に使うらしいアイテムが「カプセム」です。丸い形状から、「カプセル」をもじっているのだろうことはわかります。では、末尾の「ム」は何でしょうか。先に挙げたものと比べると、一見して思いつくもじりがありません。
「~セム」と聞いても、賛歌(Anthem)ぐらいしか思いつきません。カプセル+賛歌というのであれば、ゼッツは音楽系のライダーということなのかもしれません。……が、外観からは何ともわかりません。
方舟で有名なノアの息子にセムという人がいるらしいです。ただ、個人名をアイテムに名付けることはなさそうです。
「セム」ではなく、やはり末尾の「ム」だけが何かの意味を持っているのでしょうか。
たとえば、送り仮名としての「ム」の可能性はどうでしょうか。食む、挟む、育む……のように、「カプセむ」という動詞になっている、と。……いやあ、それはないでしょうね。
「ム」だけだと、「~セム」以上に何を連想することもありません。仮面ライダーシリーズには「ム」という敵もいましたが、まああれは関係ないでしょう。
眼魂(アイコン)を参考にして、「ム」と読む漢字の意味を持っているということもあるでしょうか。ム。無、霧、夢、武、矛……。ゼッツ自体の名前が、先の通りに悪役モチーフであるのなら、カプセル+無でカプセムということにイメージもつながります。
しかし、いくら悪役をモチーフにするとしても、マイナスイメージの言葉を積極的に使うこともないでしょう。男児向けの言葉選びならば、カプセル+夢でカプセムのほうがあり得そうですね。
カプセルの中に夢……。夢をまとって姿を変える仮面ライダー。少しありそうです。
おわりに:9月が楽しみ
以上、「ゼッツ」と「カプセム」の名前の由来を考えてみました。はたしてゼッツは「舌」や「絶」なのか、カプセムはカプセル+夢なのか。答え合わせは番組が始まってからになります。ゼッツの放送が開始される9月が楽しみです。
玩具としての展開も気になります。今期のゴチゾウのように品薄と転売と争奪戦に苦しむのは御免です。小売としては即日完売のほうが嬉しいのでしょうけど、ほどほどに売れて、いつでも買えるぐらいの在庫状況になってほしいです。
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