5年半を経て初配信をしたことで、一応はVtuberを名乗れるようになった典藻キロクです。
はじめてから今日までに3回、配信の度に言っているのが「名乗り口上がない」ということです。Vtuber的には、挨拶の際に印象に残る口上がほしいところではあります。
用意していたものはあるけれど……
わたしの性格上、あるいは趣味の傾向から、名乗り口上を用意していないことは意外に思われるかもしれません。実際のところは、事前に用意していた口上はあったのですが、没にしたのです。
まず、「典藻キロク」というガワをかぶった「わたし」の名乗りならば、ツイッターやブログ内で使っていたものがあります。
意味無し価値無し能無し名無し いつまで経っても宙ぶらりん
なんにも為せない半端者
輝くことなき無様な石ころ しかして触れれば人畜有害
即ち路傍の殺生石
語感がよくて気に入っていますし、自評としてわたしの一面をよく言い表せていると思っているものです。ただ、Vtuberの名乗りとしては不適であると判断しました。
わたし個人が気に入っていても、聞く人によればネガティブなものに捉えられてしまうこともあると思います。配信者が自身を卑下するというのは、せっかく時間を都合して配信を視聴してくれている方々のことをもこき下ろす行為です。悲しいというべきか空しいというべきか、なんとも形容しがたく嫌な気持ちになることを実感として知っています。わたしのところに来て下さる方々に、そんな気持ちを味あわせたくないので、この名乗りは配信では使用していません。
また、「典藻キロク」としての自己紹介動画を投稿し、Youtube活動を始めた当時に考えていた口上もあります。こちらも上記の名乗りと方向性が近いものの為、同じく卑下と捉えられることが予想されます。なので、お蔵入りとなっています。
やはり名乗り口上は欲しい
あらかじめ使っていた/用意していたものを封印し、現状は口上がないわけですが、やはり何かひとつは欲しいものです。「ここからが見せ場」という時に気合を入れるという意味でも、仮面ライダー、戦隊、プリキュア……憧れのヒーローに倣って、名乗りたいです。
仮面ライダーに名乗りの印象がない? 「追跡! 撲滅! いずれも~」があるでしょう。あれぐらい長い名乗りもよいですね。
名乗りを考えるのは楽しいものですが、難しさ・大変さもあります。
一時期、ブログでの冒頭あいさつにて「毎回違う名乗り方をする」というルールで書いていたのですが、当時に今ほどの頻度で更新できていなかった理由のひとつが「毎回の名乗りが思いつかない」というものでした。
時事系Vtuberで、その回で取り扱うテーマに沿って毎回名乗りを変えている方もいらっしゃいます。「毎回変わる口上」というのも、それ自体に工夫や苦労が感じられて好印象です。ただ、わたしには些か以上に難易度が高いです。ブログと同じく、名乗りが思いつかないからと活動頻度が低下してしまっては、本末転倒です。
もとより、自己アピールが苦手なわたしですので、名乗り口上=自分の属性や特徴を手短に表そうとすれば、それはネガティブ寄りの言葉になります。わたしそのものを表せるので、個人的には問題ないのですが、先の理由により、Vtuberとしては不採用にします。
逆に、ネガティブになりようがないものとして、好きなものを名乗りに組み込むというのはアリかもしれません。憧れのヒーロー……アキバレッドは「○○なら××推し! アキバレッド!」という様式で毎回違う名乗りをしていました。この様式をそのまま真似るというのも、手のひとつではあります。
いつかは名乗る時もくるかもしれない
実際のところとしては、口上は無いなら無いで困りはしません。Vtuberとしての活動目標に直接の関係がないので、優先度は低く「あればVtuberっぽいですよね」ぐらいの位置づけです。
欲しいのは確かですが、喫緊の課題ではありませんので、まあ、ゆくゆくおいおいの話として扱います。そのうち天啓のごとく、よいものが降りて来るかもしれませんし。
自分で作っておいて、こういう言い方はアレなのですが、「典藻キロク」のキャラクター外観にファンがつくようには思えません。あくまでアイコンとして「このオジサンは、このムラサキ色のやつの姿で活動している」程度に記憶に残れば御の字です。それを思うと、やはり「典藻キロク」にキャラクター的な口上は必須のものではないです。あくまで、わたし個人が欲しいと思っているだけのものです。
○○系Vtuberというようなジャンル名乗りもありませんので、口上を考える機会があれば、ついでにこちらも考えてもよいですね。せっかくなら、ひとりごと配信の題材として取り上げ、「Vtuber一問一答」の回答を埋める作業をしてもよさそうです。
必要ではないけれど、欲しくはありますので、いつかは名乗り口上を含めた挨拶をする時がくるかもしれません。まあ、期待せずにお待ちください。
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