おはようございます。好きな強化フォームはアクセルフォーム、タイプフォーミュラ、グレイトフル魂……と、あげればきりがない典藻キロクです。
典藻は浪費の悪癖があります。その購入対象は玩具のような趣味の品であることが主ではありますが、仕事道具にもまあまあ金銭リソースを割いています。
以前は……具体的には10代の頃までは、「便利な道具に頼るのは甘え」という妙な意地を張っていました。道具に依存しても、自分の地力が成長するわけでないと考えていました。自身の実力さえ十分ならば、道具は不便なものであっても大丈夫だろうと思っていました。「弘法筆を選ばず」の言葉に変な影響を受けていたものと推測します。
20代になると、便利な道具が使える場面なら、積極的に使っていくべきと考えを改めました。
この頃というのは、恋人(現・妻)につられて平成仮面ライダーをはじめとした特撮ヒーローに再度触れるようになった時期でした。憧れの特撮ヒーローたち、とくに平成ライダーの多くは後付けの装備やベルトに連動する小物を使用して一般に「強化フォーム」と呼ばれる基本形態より優れた姿に変身することが多くありました。
触れたコンテンツの影響を受けやすい典藻ですので、憧れのヒーローたちがそうするならば、自身の強化の為に,、後付け外付けの「便利な道具」に頼るのも悪くないと思い直したというわけです。
カタカナ語や英語の苦手な典藻ですので、意味を取り違えているかもしれませんが、職場に個々人の使いやすい機器を持ち込むBYODという考え方があるらしいですね。
典藻もたぶんそれです。デジタル機器ならタブレットPCやモバイルプリンター、骨伝導ヘッドフォンなどを自前で用意したりしました。転職後に前職場での経験と「便利な道具」を活用することで、そこそこの評価をいただきました。異世界転生? で自分だけ特別な力を授かって、前世の知識で傍若無人に振舞う全能感とは多分こういうものなのだろうなと思いました。
デジタル機器に限らなければ、当ブログで以前い取り上げたオーバーグラスなんかも典藻キロクの強化アイテムのひとつです。あとは、会社から支給されない必要な工具類ですね。
本人の出来が悪く、要領が悪く、何事にも素養がないのですから、強化アイテムを出し惜しみせずに少しでも「ふつう」のヒトたちとの差を埋めなければ同じ土俵にすら立てません。
効率を上げる→仕事時間が短縮される→疲労が軽減される→仕事の質が上がる→効率化によって空いた時間に別の仕事を詰め込まれる→時間を空ける為に効率を上げる→……という繰り返しです。おかげさまで、同事業所の他職員の2~3倍の件数を受け持っている現状です。わたしが何をしたというのだ。
仕事で受ける評価が上がって、ごくたまにお給料も気持ち程度増えることがあります。その増えたお給料は更なる強化アイテムを誂える為に消えていきます。そうして仕事時間を圧縮すると、また次の仕事が現れます。
こうして文章にして振り返ると、モロボシ・ダンの言うところの「血を吐き続けるだけの悲しいマラソン」に近づいていってるのでないかと不安に思います。
なぜ急にこんな記事を書いているのかと言えば、今月もまた新しい強化アイテムを仕入れたからです。
事務所のシュレッダーが壊れて久しく、自宅にあったものを持ち込んでいたのですが、これも天寿を全うしまして、ちょっとよいお値段のするシュレッダーを新たに購入して事務所に持ち込みました。会社で買ってくれないかと不満を抱えつつ。
しかし、大枚をはたいた甲斐もあり、非常によいものです。事務員にも「すごい捗ります!」と喜んでいただけたので、まあ、必要な出費だったと納得しましょう。
典藻も、事務所の住所や電話番号の変更で不要になった古い名刺をシュレッダーにかけながら、心の中で仮面ライダーゼインごっこをしたりして少しでも楽しい気持ちになろうと努めております。
…………シュレッダーに使ったリソースがあれば、高価な変身ベルトであるゼインドライバーも買えてゼインごっこも出来たという事実からは目を逸らすとして。
逆に考えれば、仕事に必要な道具はおおむね一揃えを私物として持っているので、同業ならどこに転職してもすぐに現場作業ができるというのは利点ですね。雇う側も、新たに工具等を買い揃えるコストもかからず、よいのではないでしょうか。
便利な道具に頼ってばかりで、地力が成長していない気もしますが、それを気にして変な意地を張れば目の前の仕事量に対応できないので、これからも気にしない方向でいこうと思います。
生活の為に働いて、得た賃金を労働の為の道具に使って……。そりゃあお金も貯まらないわけです。
玩具や食事など、別の部分で節制して貯めてみても、強化アイテムや自爆営業が必要な場面がくれば一気に台無しですし。世知辛いですね、労働。
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