リターン・オブ・ザ・デュエリスト

遊戯王





 おはようございます。三つ子の魂百まで、典藻のりもキロクです。

 最近のマイブームは「クレヨンしんちゃん」の映画DVDを買ってきて鑑賞することと、「遊戯王GX」の好みの回を配信で視聴すること。
 思うに、ストレスでボロボロ崩落零落アンラックな精神を少しでも埋めようという防衛本能から楽しげなもの、懐かしいものを求めて心の栄養摂取を図っているのでしょう。人体の神秘。


 しんちゃんの話はまた別の機会にするとして、GXで十代が楽しそうに決闘デュエルしているのを見て、典藻も久しぶりに遊戯王OCGを触ってみたくなりました。


 たしか、2020年末に発売されたPRISMATIC GOD BOXを買えなかったことにがっかりしたのと、高速化複雑化合理化が進み自分の好きだった「遊戯王ごっこ」と大きく乖離したOCGが嫌になってデュエルから離れてしまっていたので、かれこれ3年ほどデッキを触っていませんでした。
 まあ、その間もラッシュデュエルの方は少し触ったりしていましたけども。


 3年ぶりに妻に付き合ってもらい久しぶりのデュエルと相成ったわけですが、まあ使い慣れたデッキだけありまして、ブランクはあれどリハビリテーションの必要もなく、何をすべきか何が勝ち筋につながるかがわかりました。
 長らく触っていなかったのにカードたちは応えてくれました。アリガトウオレノデッキ
 先攻制圧や後攻ワンキルがなく、互いのエースモンスターがぶつかりあうデュエル。そして手元にあったスターチップを賭けてのデュエルはとてもとても楽しいものでした。


 柄にもなくテンションフォルテッシモで、お互いに闇遊戯のマネ(似てない)をしながら「俺のターン! ドロー!」「~だぜ!」「ショットガンシャッフルはカードを痛めるぜ!」「厳しいルールだぜ……」と応酬するのは、まさに「遊戯王ごっこ」。

 OCGのルール並びにコンマイ語を多少なりとも理解するより更に以前。小学生時代に戻ったかのような興奮。
(ただしデュエル内容は《青眼の亜白龍》を出されたりそれを《氷結界の龍 トリシューラ》で除外したりという、子どものころから少しだけ時代の進んでいるものですが)


 ええ、あれはきっと「ワクワクを思い出」した状態なのでしょう。
 これのおかげか久方ぶりに今日の寝起きは良かったです。
 まあ、そんなワクワクも今日の日曜出勤でまた錆び付きつつあるというのが社会人の辛いところ。


 そして、いくら自身の精神面に変化があろうとも、典藻の好きだった「遊戯王」というカードゲームは遥か彼方。
 不可逆の進化を遂げてしまった以上、完全復帰ということはきっと無いでしょう。

 強いカードも弱いカードも一緒くたにして、好きなデッキで楽しむことに引け目を感じなかった時代には戻れない。
 「まともに戦える」デッキを組むためには最低限数千~数万円かかるようなカードゲームということ。そうして組んだデッキは好きなカードで組んだ「魂のデッキ」ではないという違和感を覚える前にも戻れない。
 新弾ブースターや年末箱を買うために、お金を貯める以外にも予約戦争を勝ち抜いたり当日開店時刻に店舗に行くというハードルが存在することに疲れてしまった以上、遊戯王OCGはもはや娯楽ではなく煩悶の種。


 きっと在りし日の、イケイケの、流石チームサティスファクションのリーダーの、輝いていた頃より少し前の頃の鬼柳ならこう言うでしょう。「半端な気持ちで”戻って”くるなよ。デュエルの世界によ!」と。


 
 遊戯王OCGはわたしを置いてどこかへ行ってしまいましたとさ。そんな楽しくも悲しいお話。
 こんなんじゃ、満足……できませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました