はじめての共同作業

イラスト関連





 はじめての共同作業と聞けば、ケーキ入刀を思い浮かべるのがスタンダードであるかと考えます。いえ、結婚式・披露宴を執り行わない夫婦も増えるご時世ですから、このイメージも徐々に一般的ではなくなっているかもしれませんが。
 かく言う我々も、そういった儀式を行わなかった夫婦です。披露宴に呼べるような友達もいませんし。
 入籍してから1年後に、フォトウェディングをしてきました。綺麗な写真が撮れてよかったです。プロの手によって「整えられた」妻はもちろん綺麗でしたが、いつもどおりが一番と再認識できたのも、非常によかったです。飾り気なく、ありのままの姿が美しかわいい。


 のろけに話がそれましたが、披露宴を行っていない我々の「はじめての共同作業」の話です。
 一緒になにかの作業をするということ自体は、多々あったと思います。別記事に書いたカードゲームの話にしても、妻の手持ちのカードにわたしの何枚かを足して、ふたりで考えながらデッキを組んだこともありますし、これも共同作業ではあるでしょう。
 そう考えると「はじめて」がいつかは判然としません。


 印象に残っているということであれば、共同制作をしたときでしょうか。
 当時、漫研に所属していたわたしたちでしたので、当然にそれぞれ漫画を描いていました。それまでは個別に制作をしていたのですが、交際を始めた時期との関係もあり、漫研での最終制作を共同で行うことにしました。
 わたしが原作・設定・ネームを書き、これを妻(当時は入籍前ですが)に描いてもらうというものです。

 この頃はちょうどストーカー云々があった時期でして。共同でゲーム制作を行おうとしていたコミュニティにいられなくなり「もう、誰かといっしょに制作を行ったりなんかしない」と思っていた時期でした。これを超えて共同制作を行ったということで、妻に対しての信頼の表れでもあります。
 ちなみに、異能バトルものでした。いわゆる中二病を強く感じるもので、読み返すと「うぎゃあ」となります。ノリノリでネームを描いておいて……。妻はトーンを使わないので、一部異常な描きこみで服の柄を表現しているのが見どころです。


 印象に残っているので、便宜上、この制作を「はじめての共同作業」ということにしてよいのでないでしょうか。
 自分で始めた話題ではありますが、大事なのは「はじめて」がいつかということではなく、「共同作業」が日常のこととなって今も続いていることなのだと思います。家事を一緒に行うこともあります。週末の買い出しは大体一緒に行きます。日々の細々としたことを一緒に行います。「共同作業」が生活の一部として当然のものになり、特別なことでなくなっていることこそ、幸せの形でしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました