【第300回】典藻キロクの成り立ち

その他





冒頭文

 おはようございます。思いのほか早く300本目の記事を迎えました典藻のりもキロクです。
 我が友人に読んで頂けていることが励みになってブーストがかかった月がありましたからね。あれは大きかったです。

 250本目ではプロイラストレーターの先生に記事作成の打診を行うという冒険をしましたが、今回300本目ではスケールダウンした内容にしたいと思います。省エネ。

 非常に今更ではありますが「典藻キロク」の成り立ちについてでも触れておこうかと思います。
 まあ、普段の雑記と変わりはありませんが、キリのよい本数で扱うには適したテーマかなと。

始まりはVtuber志望

 別の記事でも何度か書いていたかと思いますが、元々「典藻キロク」の名前とアバターはVtuberとして活動する為に用意したものでした。
 前職場で疲れ果てていた頃、大手事務所所属の配信者の特定のアーカイブを繰り返し視聴することで心の均衡を保っていました。
 そんなこんなで自分もまたひと時の癒しを与える存在になりたいという驕りからVtuber”志望”として動画投稿を始めるに至ったのでした。

 まあ、ご存じの通りいまや更新の止まったチャンネルですがね。
 その後、動画投稿が出来なくなってからの生存報告兼別の活動方法として当ブログが始まりました。

 「典藻ブログ」のネーミングは「典藻キロク」に語感を寄せた結果です。
 こちらは今回で300本目を迎えました通り、ほそぼそと続いております。

名前の由来

典藻キロクの前の名前

 さて、こちらは初めて公開するものですが、「典藻キロク」という名前についてです。
 「のりもきろく」と読むわけですが、「ノリも記録するよ!」という意味ではございません。
 
 既に遠い漫研所属の頃。
 わたしは思いついたペンネームをコロコロ変えて編集さんに怒られる不良部員でした。
 そんなわたしが最後に使っていたのが9LRというものでした。今でもソーシャルゲームでのプレイヤーネームはこちらを使っています。

 この9LRですが、読みは「くりったーりばーす」です。
 更に元をたどれば、この名前の前は9Lと書いて「くりったー」でした。

 9はそのまま「く」。
 Lは体積の単位である「りったー」です。
 そして「くりったー」は当時からお気に入りの遊戯王モンスター《クリッター》からです。


 その後、Rと書いて「りばーす」が末尾に付くようになったのは当時放送されていた「カードファイト! ヴァンガード リンクジョーカー編」にて登場したカードたちに由来するものです。
 その当時こそが、わたしが今に続く終身不名誉ストーカーとなった頃です。自分に原因があるにも関わらず心的によろしくない状態になりまして、「反転」を意味する「りばーす」に心惹かれ、それまでの9Lくりったーからの反転として、9LRくりったーりばーすとなったわけです。
 ちなみに、口に出して読むと案外読みづらいので、上述のゲーム内で名前を呼ばれる際は「きゅーえる」と変換して読んでいます。自分の名前を大事にしていない。

9LRから黒肝リノ、そして典藻キロクへ

 そしてようやく本題ですが、何故9LRが典藻キロクとなったのか。
 当初、Vtuberとしての活動名は「黒肝くろきもリノ」の予定でした。
 ここまで述べれば、遊戯王カードに触れた方ならお察しかもしれません。《クリッター》の対になるモンスターである《黒き森のウィッチ》から取った名前が元になっています。
※黒肝リノはいつぞやのエイプリルフールで名乗ったりしていましたので、典藻キロクと別のアバターとして存在している形になっています。


 そんな黒肝リノの名前そのままで活動しなかったのは、黒肝何某の名前で活動している方が先にいらっしゃったからです。
 黒肝は被っている。リノも比較的ありふれた名前。Vtuberを目指すのなら、ネット検索した際に、検索結果上位に名前がでてこないのはよろしくありません。
 
 そこでわたしは考えました。
 9L=《クリッター》から黒肝リノ=《黒き森のウィッチ》になっているのなら、余ったをりばーす活用すべきでは、と。
 なので、「くろきもりの」を反転りばーすさせました。逆から読んで「のりもきろく」です。
 そして、その「のりもきろく」という読みに漢字を当てる段になります。

 当て字として「典藻喜六」を考えましたが、漢字だけでは少々堅苦しい。
 Vtuberの名前としてある意味でのテンプレートである漢字+カタカナを参考にし、現在の「典藻キロク」となりました。
 「典」はわたしが常々口にしている「エロゲは聖典」という言葉からとったもの。「藻」は同じくわたしの名乗る「殺生石」と関連して「玉藻の前」からとったもの。
 また、これを名乗るにあたって最終確認としてネット検索したところ、近い名前の活動者はいなかったようなので、この名前を独占できると思い決定しました。

名前を呼ばれるという体験

 当ブログ内でのわたしの一人称は「わたし」であったり「典藻」であったりします。
 後者は、名前を覚えてもらいたいが為の工夫として取り入れたものですが、わたしのことを「典藻」と呼ぶのはこの記事の執筆時点でわたしだけです。

 我が友人を始めとしたインターネット上の知己は「キロク」の方で呼んでくださります。
 それはそうでしょう。「典藻」は当て字で無理やり「のりも」と読ませるものなので先ず読めません。呼びやすいのは自然と「キロク」の方になるわけです。
 読みにくい当て字をしてしまった点は活動名の名づけとして不適当だったと反省しております。


 一方で、ファーストネーム(にあたる部分)で呼ばれるというのは、わたしにとりましては中々に無い体験です。
 わたし(本名)を名前またはそれに由来するニックネームで呼ぶのは、母と叔母、祖母、前職場で関わった教会関係の方ぐらいです。
 ちなみに妻からわたしへの呼び名は「人間」です。「人間、夜なに食べる?」「人間は今週は土曜日仕事?」といった具合です。人間扱いしてくれて嬉しい。

アバターの制作経緯

典藻キロクのアバター。

自分のアバターは自分で作る

 Vtuberを志すにあたり、名前よりなにより先に決めていたのが「自分のアバターと付随する各種素材は自分で用意する(外注しない)」ということでした。
 わたしは決して創作者ではありませんので、絵描きの矜持としてとかそんな高尚ものではありません。

 わたしのことだから絶対なにかしらの不適切行動を起こしてしまうという確信めいたものがあったからです。
 何かの問題を起こした時、まとっているのが誰かの作った姿なら、その姿を作って下さった誰かに迷惑をかける形になります。姿を用意してもらった恩を仇で返すことになってしまいます。
 それはよろしくありません。

 ですので、何かを誤った時に発生する正当な非難の矛先が最小限で済むよう、ひとの手を借りずにアバターを用意することと決めておりました。
 そのおかげもありまして、Vtuberとは成らずとも、ブログ書きとして活動する現状において個人の責任で極めて好き勝手に記事を書けています。正しい判断の賜物です。
 

要素決め

 名前は決まったもののヴァーチャルな体が無い。であれば作るしかありません。

 黒肝リノを名乗ろうかと思っていた時は、所謂「バ美肉」となろうと考えていましたが、名前が変われば姿も変えて然るべきです。
 さりとて、ウィッチを名前の由来にしていたあちらと異なり、典藻キロクにはそもそも名前のモチーフがないと言って差し支えありません。

 ということで、当時わたしが触れていたコンテンツや、好きな要素をレッツ・ラ・まぜまぜしようと思い至りました。

 「遊戯王VRAINS」からAiの色味(紫と黄色)、「仮面ライダーアマゾンズ」からアマゾンアルファの口(ギザギザ口)、「プリキュアオールスターズNewStage」からフーちゃんの体型(頭大きく体小さくの参考程度)。
 好きなものとして、「忍者戦隊カクレンジャー」などの忍者要素、「D.C.」「D.C.II」から桜の要素、そして最後にジト目の要素。

 
 創作する方々がおっしゃるところの「自分の好きを詰め込みました!」とは趣を異とするところです。
 しいて言うのなら、突貫作業で手近なものを継ぎ合わせた不出来なパッチワーク。或いは怪物未満のフランケンシュタインの怪物。

 というような自己評価ではありましたが、4年も使っていれば愛着も湧くもので、きちんとブログ内でのアバターとしても活用しております。

クレストが欲しい

9LRの頃に使っていたものを記憶をもとに再現。
最近試作したもの。

 アバター作成と同時に、紋章クレストのようなものが欲しいとも考えておりました。

 元々、9LRを名乗っていた頃にゲームを自作したりする際に、↑画像のようなものをサークルのシンボルマークとして使っていました。まあ、サークルと言いましてもわたし一人での活動でしたので、サークルというよりドットでしたが。


 皆さま、もともと使っていたものがあるのなら、これをベースにアバターを作成すればクレストを流用できるのではないかとお思いでしょう。お思いでない? まあそういわずに聞いてくださいな。
 元のものはわたしのジト目好きから、わたしを表すシンボルとして使っていたものでそれなりに気に入っていました。しかし、商業作品である「変女」という漫画にて酷似したシンボルマークが使われているのを見つけた為、当時のわたしはこちらを手放すこととしました。
 誰が最初に使っていたかなんていうのはわからないことですが、先に世に出た物が正義です。仮に「典藻キロク」が元のクレストをそのまま使って活動していたら盗作の誹りは免れなかったでしょう。

 ですが、キャラクターを簡潔に表すシンボルには憧れがありました。仮面ライダーのクレストみたいなものが欲しかったのです。
 なので、顔をそのままクレストに変換できるようなデザインにするという方向性でアバターを作ることとしました。

省エネ大事

 諸々の要素が決まれば、どのような形にするかというのが問題です。
 もし活動をするのなら、サムネイルやら何やらを描いたりすることもあるでしょう。そんな時に自分が困らないように「なるべく線と色味が少ないデザイン」を目指し、現在の形にまとまりました。
 
 絵心の無さや作業時間に限りがあるという都合を踏まえれば、短い時間で簡単に描けるというのが必要な条件でした。
 結果、装飾らしい装飾もないシンプルな姿になりました。

 この時の思惑が有効に働いていて、ラクガキ気分で簡単に描けます。当時のわたしの先見性を褒めてやりたい。シンプルデザインにしてよかったです。

 シンプル路線に決めた要因として、黒肝リノを予定していた時にバ美肉路線として女性態をデザインしていたのですが、可愛く描けなかったので断念したというのもあります。
 この時の黒肝リノ プロトタイプはエイプリルフールで使用したものとは別のデザインでした。今後世に出ることもありますまい。

黒肝リノ(偽)の存在

 いつぞやのエイプリルフール。
 黒肝リノの名前で自己紹介をするという動画を上げたことがあります。
 4月1日 エイプリルフール の2週間前ぐらいに思い付き、突貫作業で作成したのアレになります。
 不出来なLive2Dモデルとおじさんの裏声という悍ましきものになっています。

 それはそれとして、先述の通り、黒肝リノは典藻キロクのプロトタイプです。
 なので、その後の活動のどこかで何かの出番があるかもしれないとは考えていました。

 その為、例の動画で登場させた黒肝リノはあくまで「典藻キロクが化けた偽物」のつもりで作ったものでした。
 外見が似て異なるものということで、ショッカーライダーやにせウルトラマンの要素を入れたつもりです。

 しかしその後動画の更新もロクに無いため、本物どころか偽物の黒肝リノも出番はなくなりました。あれをやると喉が痛くなるので仕事に差し支えるというのもあります。
 先日の記事のサムネイルでゾフィーの如く典藻を起こしに来たのが最新の出番です。意外と最近。

未だに「設定」がない

 そんな具合で無事完成した典藻キロクでしたが、アバター誕生から4年以上経った今に至って未だVtuberとしての「設定」が存在しません。

 たとえば「異世界からきた○○」とか「□□な見習い××」とかよく聞くじゃないですか。
 そういうのがありません。モチーフに忍者を含みますが、典藻キロクが忍者かというとそうでもないです。

 一応わたしの中で確定しているのは、「典藻キロクはwebで活動する上での自分の分身なので、あくまでデジタルな身体である」ということです。
 デジタルなモンスターであったりハイパーなエージェントのようなものであるとお考え下さい。都合によってはリアライズもあり得るものとしています。

 その他に決まっていることはありません。
 当初は口にあたる部分は開閉しない物と想定していましたが、Live2Dで動かすにあたり開閉するように設定変更したり、その時その時でテキトーに考えています。
 硬いのかやわらかいのか、大きいのか小さいのかもイマイチ決まっていません。(モチーフ参考にフーちゃんを含むのでプリキュアの妖精ぐらいのサイズ感のつもりではありましたが)

 キャラクター設定がないので名乗り口上もありません。
 厳密にはわたしが自身を指して用いている詩の「意味無し価値無し(略)」を予定していましたが、ネガティブが過ぎると思い取りやめました。
 
 設定がないのでブログ内では馬鹿正直に余計なことまで書いているきらいはあります。赤裸々。

おわりに

 以上が「典藻キロク」が出来るまでの経緯でした。
 この名前での活動を通して友人ができたり、我が天使に名前を呼んでもらえたりと嬉しい事が多いです。
 当初の「誰かの癒しになりたい」というような目標と裏腹に関わる方々に気遣って頂いたり癒して頂いたりするばかりなのを情けなく思わないではありません。
 しかし、それも活動の成果……ということにして大目に見て頂ければと思います。

 振り返って見れば動画投稿本数を遥かに超える本数となった当ブログですが、雑多で無軌道、わたしの頭の中のようにまとまらず散らかった内容で更新していければと考えております。
 さしあたっては増える一方の下書きを消化したいところですね。
 次回は350回あたりで何か区切りのよい話ができればと思います。例の如く気づかず通常の更新をするかもしれませんが、そのあたりもご勘弁ください。

 ここまでお読みくださりありがとうございました。
 またお付き合い頂けますと幸いです。

 

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