チーズケーキと烏龍茶

飲食





 味の違いというものがわかるほど繊細は舌は持っておりませんが、それなりに食べ物の好みというものはあります。そのなかで、甘味ならば、チーズケーキが好きです。
 そうです。なんのひねりもなく、今回の記事タイトルは好物を書いてあるだけです。

 ひと口にチーズケーキと言っても、レアチーズケーキやベイクドチーズケーキ、チーズスフレ、チーズクリームタルト等々、その種類は多様性に富んでいます。どれも供されれば喜んで食べるものですが、わがままを言ってよいのなら、レアチーズケーキを選びたいです。その時の気分によって「一番」は変わりますので、絶対これがよいというものはありませんが。

 バイト代で教材を買ったり、資格を取ったり、ゲームを買ったりと、月の収支をやりくりしていた中、スーパーの甘味売り場でチーズケーキをカゴに入れる瞬間に覚えた幸福感を懐かしく思います。
 食べる瞬間ももちろん幸福なのですが、「ええい」と思い切って300~400円のケーキ類を買うというのも、なかなかに心を潤わせるものです。


 遡れば、小学生の時分に誕生日ケーキとして母が買ってくれた冷凍のチーズケーキが原点であるように思います。スティック状で個包装の冷凍品でしたので、母や弟と共に、数日に分けて食べたように思います。……記憶違いで、ひとりで食べていたかもしれませんが。またいつか食べてみたいと思いつつ、あの日食べたチーズケーキの銘柄を我々はまだ知らない……ので、どうも叶うことはなさそうです。
 また、ご存じの通り、アニメやゲームのキャラクターから影響を受けやすいわたしですので、チーズケーキを好物とするギャルゲヒロインの存在もあり、ケーキを選ぶときはまずはチーズケーキという風になりました。


 チーズケーキとあわせて摂ることが多かった飲み物は烏龍茶でした。コーヒーや紅茶を飲む習慣がついたのが、まあまあ最近のことですので、ケーキだからといって、それらをあわせる発想もありませんでした。
 そこで何故烏龍茶なのかといえば、びっくりするくらい美味しく飲めた体験があるからです。部誌の〆切ぎりぎりに、下書きを済ませ、徹夜でのペン入れの作業のお供として飲んだ、冬の室温で適度に冷えたサントリーの烏龍茶がとても美味しかったのです。
 その為、美味しいケーキにあわせる美味しい飲み物として、烏龍茶を選んでいました。ほのかな渋みがちょうどよい。


 
 というようなことに、ここのところ主食にしているプロセスチーズを食べながら、思いを馳せていました。

 わたしが甘味を好む一方で、妻の嗜好はしょっぱいものです。
 なので、ケーキを買ってくるという機会もそれほどなく、最後にチーズケーキを食べたのはいつだったかわかりません。自分のぶんだけ買ってくればよいとも思いますが、自分だけ美味しいものを食べるというのも、なんだかズルくて気が引けます。
 しかし、たまにはそんなズルをしてみる日もあるかもしれません。あとはお財布と1日の摂取カロリーとの相談……!

 玩具や投げ銭での400円には財布の紐がゆるいのに、ケーキひとつで逡巡します。烏龍茶も、値段を優先して、好んでいるサントリーのものより、店舗ごとのPB商品を選ぶ傾向にあります。こういったところに、わたしの金銭感覚の歪みが見えますね。わかっているのに直せない。

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