誕生日の話2025

変身玩具





9月は夫婦の誕生月

 今年も無事に誕生日が過ぎ去りました。わたしの誕生日が過ぎたということは、2日違い生まれの妻もまた、祝うべき日を迎えていたということです。

 俗な捉え方ではありますが、誕生日といえば、なにかしらのプレゼントを贈る日です。
 わたしと正反対に、いまいち物欲のない妻なので、毎年何を贈ればよいか迷います。去年はたしか直近で発売したゲームだったかと。

 1ヶ月ぐらい前から、折に触れては「誕生日だねぇ、なにか欲しいものある?」と声掛けをしていたところ、「自分で買うには二の足を踏むけど、あれば間違いなく役立つものだし、もらえば嬉しいもの」として、国語辞典を希望してもらえました。
 これ1冊では寂しいので、妻が興味ある分野の本を1冊付けて、プレゼントしました。喜んでもらえましたとも。

 あと、なんか、ウルトラマンゼロから、わたし宛にお祝いのメールが届いていました。いつの間にかゼロとメル友になっていました。

いざ欲しいものを訊かれると

 わたしは物欲がありすぎるが故に「なにか欲しいものある?」と問われても、これといった特別なひとつを挙げることができません。妻からもらう以上は、それなり以上に大切にしたいですし、テキトーなものを答えるわけにもいきません。
 また、昨年もらったルービックキューブを完成させないままに次の贈り物をもらうわけにはいかないというのもあり、今年は二重の理由で「特にない」という返答が最有力候補でした。

 とはいえ、気持ちをむげにするものではありません。とりあえず、どうにか頑張って、ルービックキューブを1面だけ揃えました。1年で1面ペースと考えれば、あと5年で完成です。千年パズルみたいですね。
 で、辛うじて義理を立てられたかと思い、次は妻の顔を立てるべく「なにが欲しいか」を考えました。妻からは「自分はもう欲しいもの言ったから、ここぞとばかりに訊きまくるよ」と希望の催促を受けていました。かわいいやつめ。

 欲しいもの……というか、解決したいことといえば、

・胃痛→心的な原因の自己分析+消化によい食事で快方に向かっている。
・ネット回線→ややトラブルがあったものの、乗り換え手続きはできた。
・家賃上がる問題→自分の趣味費や食費を削って捻出する形でどうにか。

・仕事関係→こちらの悩みは妻には関係ないので論外。

 という具合で、概ね自己完結できてしまっています。では逆に、ひとりで対応できないものをお願いするのがよいかと考えました。


 誕生日プレゼントになりそうなもので、わたしがひとりで出来ないものといえば、カードゲームの対戦! ……は、いつも相手になってもらっていますので、変わり映えしません。
 ここはひとつ、わたしがひとりで行けない「慣れない店舗での外食」に付き合ってもらおうかと、「サイゼリヤに行きたい」と希望を出してみました。せっかく胃痛(?)もよくなってきていましたし、我ながらちょうどよい案です。

念願のサイゼリヤ

 サイゼリヤは、巷では安価で利用しやすく、中高生でも立ち寄れるようなお店として知られるらしいです。

 しかし、30余年生きてきたわたしは、両手の指で足りるぐらいの回数しか行ったことがなく、貴重な体験の場です。ええ、そうです。人前で食事を摂るのが好きではないので、中高時代に友達と行くという体験などありませんでした。というか、高校ではそもそも友達というものが……。

 記憶にある限りは、弟と共に母に連れられて3回、妻(入籍前)との映画デートの帰りに1回、コロナ禍の頃に冷凍チキンを持ち帰りに立ち寄った1回です。これ以外にも、記憶にない数回があるでしょうが、まあ合計で10回も利用していないでしょう。

 そういう具合ですので、ほのかな憧れというものがあります。自宅から歩いて40~60分くらいの近所に店舗があるのですが、なかなか行く機会がありません。イタリアンだなんて、なんとなく敷居が高い感じもします。でも、あの有名な「ミラノ風ドリア」なるものを食べてみたいです(昔食べたことはあるけど)。また、以前にサイゼリヤのミニチュアをブログで取り扱った際に、コメント欄で「コーヒーゼリーがおいしい」と教えて頂いたことがありますので、こちらも気になっていました。

 タイミングの合う休日に念願のサイゼリヤに行きまして、美味しいものをたくさん食べてきました。妻とふたり分でおよそ3,000円です。この金額で豪遊できるなんて、サイゼリヤはすごいです。
 例のミニチュアを持参し、実物と共に写真におさめてきました。当時は「ミニチュアとしてはあまり美味しそうに見えない」と思っていましたが、こうして見ると案外出来はよかったのかもしれません。コーヒーゼリーはミニチュアが作られたときと器が変わったようです。
 今回は注文しなかった辛味チキンも、ミニチュアではお皿に5個載っているところ、メニュー写真では4個になっていました。物価高騰の煽り……。

 自分で思っていた以上にサイゼリヤへの憧れがあったようで、訪店予定の前週から楽しみにしていましたし、当日は自覚出来るほど上機嫌でした。翌日も「昨日はサイゼリヤに連れて行ってくれてありがとう。とてもたのしかったです」と何度もお礼を言っていたら、妻から「そんなに感謝してどうしたの? これから死ぬ人?」と怪訝そうに訊かれてしまいました。それぐらい楽しい体験でした。
 数年前にインターネット上で聞かれたサイゼで喜ぶなんちゃらになりました。

よい歳をして誕生日におもちゃを買ってもらう

 サイゼリヤでのお勘定をひとり分に換算すると、辞書+入門書の金額と差がありすぎるということで、近隣店舗で売っていたゴチゾウを妻が買ってくれました。自宅周辺の店舗では売り切れてしまい、買い逃していたものです。

 売り場にあった5種を「全部買っていいよ! ゴチゾウはいくらいてもいいからね」と言ってくれましたが、わたしも流石に遠慮します。「5種類はもらいすぎになるから、サイゼリヤの分はこっちで持つよ」「いやいやいや、それなら3個にしな。これ買いな、ポッピングミはいればいるほどいいよ」「だったら、もうひとつ何かプレゼントするよ」「いいからいいから」と駆け引きをし、折り合いをつけて2種類を選ぶことになりました。ああだこうだと言いながら、選んだものを買ってもらいました。

 帰り道にも、妻は「ゴチゾウは100匹集めないといけないからね~」と作中設定準拠の話をしていました。こういうノリが合うのが心地よいです。PCデスク周りに飾ることもできますし、子ども向けの玩具といっても、乱暴に扱わなければ、なんのかんの10年以上は壊れないものですし、「形の残るプレゼント」として対・わたしとしての最適解に思えます。
 シフトフォーミュラ、シャカリキスポーツガシャット、オクトパス&ライトフルボトル……妻からもらった変身アイテム(当人は覚えてない)に、ゴチゾウが加わりました。大事にしたいと思います。

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