切り抜き動画という動画ジャンルがあります。Youtubeなどでの活動者のライブ配信から、見どころを切り抜いた動画です。数時間の配信すべてを見ずとも、見どころ(の一部)を見ることができ、忙しい現代人に優しい文化です。有償依頼により制作されるものもあれば、有志のファンが制作するものもあります。
長時間のアーカイブでは視聴のハードルが高いですが、見どころを切り抜いた数分のものであれば、興味本位で見ることができます。その気軽さから、推しの活躍を広めるのに効果的なものと考えます。
わたしにも推しVが存在するわけで、個人的な話をすれば、この切り抜き動画制作が最も推しの応援に適したものになっています。応援の仕方には色々ありますが、残念なことにわたしには出来ることが限られます。会話が続くような面白いコメントができるわけでなく、他人から見て「かわいい」と思ってもらえるような絵を描けるわけでもなく、さりとて金銭的な支援を継続できる余裕もありません。
そんな中で、推しの配信から面白かったところ、かわいかったところをピックアップして、動画として残すことは、活動の応援になるものです。
わたしの推しは活動プラットフォームの仕様上、アーカイブが時間経過とともに消えていきます。1年前のわたしのように、新規でファンになった際に過去の活躍を見ることができません。とても残念なことです。そんなときに、そのすべてとはいかずとも、部分部分が残されていれば、それを辿って推しを知ることができます。(わたしの描く下手くそな)絵ではこうはいきません。その場限りで消えゆくコメントも、推しの幸福に寄与してくれるかもしれない後進たちの役には立ちません。
総合的に考えて、切り抜き動画を残すことは、今現在のみならず、この先の活動の応援にもつながるものと判断しています。
これから新たに切り抜きを作ってみようと考えるのなら、Youtubeでショート動画に分類されるものが手軽です。
サムネイルを用意しなくてよいのが大きいです。また、最長1分という制限がある為、あれもこれもと詰め込めず、それがかえって切り抜き範囲を厳選しやすくしています。動画の尺が短いということは、そのぶん、1本編集するのにかかる時間も短くなります。忙しい日々の中だとしても、どうにかなります。たぶん。
ごく簡単な切り抜きであれば、作業自体はそう難しいものではありません。動画データを編集ソフトに読み込んで、必要な部分だけ切り抜いて、残りを消すだけです。必要があれば、これに字幕等を付ければよいです。字幕なしなら1分の切り抜きを作るのに30分~1時間ぐらいで済みます。字幕をつけると倍ぐらいになります。編集ソフトに設定されているショートカットキーを活用するとよろしいでしょう。
作業自体は簡単ですが、必要なものを揃えるのが少々大変かもしれません。主にお金の面で。
もちろん、フリーソフトでも作業はできるのですが、データが重いと、作業の保存前にソフトが異常終了したりします。下手すると1時間分の作業を最初からやりなおしです。ですので、できれば有料ソフトを使用するのが、精神衛生上よいです。わたしも、有料ソフトでの作業に切り替えてからは作業ストレスが大きく低減しました。
また、配信プラットフォームによっては、配信アーカイブを動画データとしてダウンロードするのにも、何らかのソフトが必要になります。そして、ダウンロードした動画データは、数時間分の動画だけあって、そのデータ量もそこそこに大きいです。多量のアーカイブを保存しようとするのなら、その為のHDDなども必要になります。
そういったわけで、動画編集ソフト、動画ダウンロードソフト、外付けHDD等を揃えようとすると、数万円の出費になります。わたしはなりました。報恩ハイになっていたので、当時は気になりませんでしたが。
数万円の出費ともなってくると、気軽に始めるつもりだった切り抜き動画制作も、途中でやめるのが惜しくなります。ややネガティブな動機づけにはなりますが、継続のモチベーションには違いありません。
作業は簡単……だけど段々凝りたくなってきます。そのぶん、時間がかかります。時間がかかるということは、生活のどこかから捻出するわけで、場合によっては睡眠時間を削ることもあります。そして、準備にはお金がかかります。時間・体力・お金と、色々なリソースを注ぎ込むことになります。つまり、よい趣味になります。そして、先述の通り、推しの活動の応援にもなり得るものです。趣味と実益を兼ねられるということです。
副次的に、簡単な動画編集ができるようになりますので、(役に立つかはわかりませんが)スキルアップにもなります。
よいことづくめです。さあさあ、切り抜き動画をつくりましょう。
切り抜き動画をつくろう

コメント