年度内に義務付けられている有給休暇取得日数である5日を消化する為に、本日は有給休暇を使っていました。
休暇の日数が義務付けられているからといって、仕事がなくなるわけでもないので、休みと言いつつもリモートワーク+現場仕事でした。事務所に行かなくてよい分だけ休めたと思うことにします。
現場仕事は難しい作業ではなかったので、滞在30分未満でした。ただ、自宅から現場までが遠い為に往復で4時間以上かかるというのが何とも言いがたいです。
せっかくの休みに遠方に足をのばすのですから、なにか美味しいものでも食べて帰ろうかと思ったのです。そこで、道すがらに寄ることのできるお店の中から、自宅近辺に店舗がないために滅多に食べられない「とん一」のカツ丼を食べようかと思いつきました。
あのカツ丼を食べられるなら、休日に4時間以上かけて仕事にでるという徒労感も報われるというものです。
ええ、しかし、残念なことに、わたしにはあまりに外食の経験値が足りないのです。
ひとりで外食をするということが1年に1度あるかないかという具合でして、どうにも緊張します。注文の仕方を間違えれば怒鳴られるかもしれないと思うと、とても怖いです。
加えて、もとより声量が足りないとか滑舌が悪いと言われるなかで、ここのところは諸々の不調から尚更覇気がなくなっているようで、「カツ丼ください」すら相手に伝えられない可能性が高いです。
悲しいことながら、その日の思い付きでフラッと立ち寄って外食をするだけの対人コミュニケーションスキルがわたしには無いのです。モバイルオーダーとかセルフレジを導入しているハンバーガー屋のありがたさが沁みます。
ということで、思い付きを断念し、カツ丼はまた別の巡り合わせを待つことと致しました。
今日の徒労感はさておき、外食の経験値がないが故に頓挫したことが他にもあったのを思い出しました。
仕事の効率化を図る為にとタブレットPCを買った頃のこと。これがあれば、どこでもブログが書けるじゃないかと気づき、「普段と違う場所で気分転換しながら書いてみよう」と喫茶店に行こうと考えたことがありました。歩いて血流がよくなれば、アイデアも出やすいだろうと、徒歩40分ぐらいの距離にあるコメダ珈琲に見当をつけていました。
さて、いざ実行する前に段取りを思い浮かべます。店に入り、案内された席で飲食物を注文し、おいしく頂き、会計を済ませ、退店する。…………「ブログを書く」という段取りが存在しませんね。注文してから料理の提供までの時間に書けばよろしいのでしょうか。或いは、食べながら? それとも、飲食を終えて即座に会計に向かわず、居座るのでしょうか。いえいえ、それはお店の回転率を阻害する行為でしょうから、よろしくありません。
どのタイミングに「ブログを書く」を挟み込めばよいのか答えを出せずに、結局実行に移すことはありませんでした。世のおしゃれさん達はどのように喫茶店で「仕事」をなさっているのか……。
そもそも、衆人環視……と言うのは大げさかもしれませんが、人前で食事をとることに苦手意識があるのですから、外食という行為自体が向いていないのかもしれません。
妻と一緒の時は問題ないのです。妻と「おいしいね」とか「また来ようね」とか言い合っていればよいのですから。これは人前ではありません、いわゆる「ふたりの世界」ですから、他人の視線を怖がることもありません。
別に、他人が自分を常に見ているなどという自意識過剰な妄想は抱いておりません。なにしろ、路傍の殺生石を自称する程度には、もとより他人から関心を向けられませんので。
しかし、どうにも他人がたくさんいる環境で腰を下ろして時を過ごすというのが苦手なのです。そのうえ、食事という無防備を人前に晒すのは更に苦手です。よほど気心の知れた相手でなければ、緊張して食べた気がしません。もったいない。
話は逸れましたが、今回機を逸したカツ丼については、また折を見て挑戦したいところです。
ちゃんと注文できるコンディションの時に、たまたま店舗の近くに行く用事が出来たらよいなと思います。自身の運を信じましょう。
外食経験値の無さ

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