最近、ダンテの「神曲」を読んでいます。
古めかしい言い回しや難しい言い回しに「うひょー」と喜びながら、紙の辞書をめくっています。楽しいですね。
原語ではなく翻訳されたものを読んでいるので、本来の言葉の妙のようなものを感じられないのは惜しいですが、これはわたしの言語能力の無さ故に妥協しましょう。
さて、なにゆえに、柄にもなく難しい本を読み始めたかと言えば、興味と必要が合致したからです。
元々、タイトルだけは知っていた本でした。遊戯王の「彼岸」カードたちや、ロダンの地獄の門や、その他諸々の調べ物でよく名前を目にしていたものです。教養として読むべきものとは思いつつ、なかなか腰が上がらなかったのですが、今回、よく味わうべき読み物の消化の助けになるかと考えて、ついに手を出しました。
遊戯王で、ダンテやベアトリーチェやスカラマリオンにお世話になってばかりなのですから、少しは知っておいて損はないでしょう。
妻との会話にて、
「『しんきょく』ってあるじゃん。ダンテさんの。あれを読むことにした」
「『かみきょく』?」
「ああ『しんきょく』じゃなくて『かみきょく』なのか」
というやりとりをしました。あとから調べたら「神曲」は「しんきょく」でした。「かみきょく」ではありませんでした。
また、わたしの拙い要約で「詩人のダンテさんが、自身を主人公として描き、憧れの詩人や神話・伝説の人物と関わりながら地獄から天国を目指す話」と伝えたところ、「古の夢小説じゃん」と返されました。夢小説……。まあ、部分的にそう、なのでしょうか。
遊戯王などの元ネタだからとか、別作品の考察材料になりそうだからとか、そういった理由で読み始めたわけです。
昔から、わたしの読書傾向はこのようなものです。先に触れていたコンテンツの元ネタだったり関連だったり、そういったものから辿って、他ジャンルの本を読むのです。
「武装錬金」から「六番目の小夜子」を読みました。「銀魂」から「人斬り以蔵」を読みました。「水夏」から「夏への扉」を読みました。各所でタイトルをもじったものを見かけたから「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を読みました。日下部若葉の誕生日繋がりから「シャーロックホームズ」シリーズを読みました。
シリーズに熱を上げていた頃には読了していましたが、順序が逆なら「.hack//」を知る為に「指輪物語」を読んでいたと思います。
だいたいそんな感じです。いえ、ギャグマンガ日和ではなく。
「神曲」ですが、この記事を書いている時点では最初の「地獄篇」の途中を読んでいます。
アトロポスの名前がでてきて「仮面ライダーで聞いた名前!」となったりしています。肝心の、読み物の考察の材料はいまいち得られていません。
よいのです。楽しんで読んでいるので。いえ、楽しむものではないのかもしれませんが。
時間はかかりそうですが、いつかはちゃんと読み終えたいです。
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