俯瞰して気づく感想の身勝手さ【FGO 水着イベント2025】

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 今年もFate/Grand Order(FGO)のゲーム内夏イベントが開催されています。例年通り、水着キャラが複数実装され、彼女らの活躍するシナリオが進行中です。

 誰が水着実装されるかというのは、各キャラのファンの間で毎年楽しみにされることであります。わたしのお気に入りの清姫はとうの昔に水着をもらっているので、キャラの選出に関してはそれほど盛り上がらず、かといって2回目の水着実装などという異例を求めるほどにワガママでもなく、次点以降の好みのキャラが実装されたらよいなあ、というスタンスで過ごしています。

 ところで、今年の実装キャラの内訳については、少し思うところがあります。
 直前の10周年キャラ+水着キャラ(配布・ガチャ)で8人の女性キャラが実装されたのですが、そのうち5人が他作品コラボ出身のキャラでした。せっかくそこそこの大規模イベントにあわせての実装なので、FGO出身キャラにもっとスポットライトが当たってもよいのではないかと、典藻キロク思うわけ。
 
 いやいや、半数以上がコラボ出身なわけないだろう、とお考えでしょうか。であれば、一緒に数えて頂きたいです。
 パッションリップ(Fate/EXTRA CCC)、式(空の境界)、美遊(Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)、ティアマト(Fate/Grand Order Arcade)、クレーン(Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM)……と、やはりコラボ出身キャラが5人です。まあ、うち2人の元作品はFGOの派生・延長作品ではありますが。

 そんな面倒くさい文句を持ちつつ、シナリオを読んでいたわけですが、見事に手のひらを返すこととなりました。

「Fate/Grand Order」より
「Fate/Grand Order」より
「Fate/Grand Order」より

 水着キャラとして実装された両儀式がシナリオ中に登場して、同じ作品出身の浅上藤乃と仲良く(?)話していました。あり得なくはなくても、原作で描かれた事件のなかでは実現しなかった関係性に、なんだか感慨深くなってしまいました。にわかファンにつき、この2人が悪態をつきあうというのは、00年代のアンソロジー本ぐらいでしか読んだことがなかったもので……。
 
 わたし、「敵」として描かれたキャラが、後日談で軽口を叩いたり、ギャグをやったりするのを見るのが好きなのです。そこで言うと、当該エピソードでは、本編2部7章で敵対していた兄妹が面白空間を展開しているのを見られて、とても楽しめました。「藤乃が幹也と結婚する」という引き込まれるというか引っかかるというか、如何にも何かが引き起こされそうな「掴み」もよかったです。加えて、わたしのお気に入りの清姫もシナリオ中で活躍しまして、大満足です。


 ……というように、「コラボキャラ多くない?」という不満はどこへやら、「空の境界」成分を摂ることができて満足してしまったのです。実に身勝手な感情の動き方です。
 これ、原作未読・アニメ未視聴の方でも楽しめる内容ではあると思うのですが、だからといって昨年からのコラボラッシュを考えると、FGOから入ったファンは食傷気味なのではないかとも考えてしまいます。「あまりよく知らない人同士が身内の話で盛り上がっている」というのを見せられて、疎外感を感じるアレです。似た気持ちの例えを出すのなら、友達が自分以外の友達と楽し気に話しているのに、その会話に混じることができずにいたたまれなくなるあの感覚です。ぐえ。


 自分の知っている作品とのコラボは歓迎! 未読の作品とのコラボは敬遠! だなんて、個人の感覚として自由であることはわかっていても、やはり子供のワガママのようで、自分を蔑みたくなります。まあ、たかがソシャゲに熱くなるものではありません。

 清姫が楽しそうだったから、オールオッケー! ということにさせて頂きます。

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