非公開記事と文責とロストメディア

その他





 この記事を書き始めた時点で、当ブログには非公開記事が5本存在しています。
 読み手が明確に不快感を示しているのを見つけた記事と、不快にさせたかもしれないとわたしが判断した記事です。後者はどうやら誤審をしたかもしれない気がしてきましたが、まあそれはさておき。

 曲がりなりにも意見の発信をする立場にありまして、非公開記事を設けてしまうのは如何なものかと思い直しました。
 自分にとって都合の悪い発信をしたからといって、それを消して何事もなかったかのように振舞えてしまうのはSNSのよくないところだと思っています。個人個人が広く発信ができる世の中であるとは言え、文責が軽くなるわけではないと思うのです。
 吐いた唾は吞めません。覆水は盆に返りません。零れたミルクは鍋には戻りません。
 発信した以上は、「発信した」という事実を消すことはできませんし、消そうとするのは責任からの逃避です。

 なので、わたしが「発信した」という事実を残す為に現在非公開にしている記事を限定公開という形に変更します。



 
 わたしはロストメディアを想うと切なくなります。
 間違いなく発表された作品ではあるのに、二度と見ることのできないものたち。遊星より愛をこめて。
 このブログもまた、わたしがサーバー維持費を払え無くなれば消えるレッドリストメディアです。働いている内は、そして飽きぬ内は維持し続けますが、それもいつかは終わりがくるものです。いつかは消えるものではありますが、それまでの間は自分で書いた記事をロストメディアにしたくはありません。

 非公開にしているものの中には、コメントを頂いた記事もあります。これを「なかったこと」にしてしまうのは、よろしくありません。
 わたし自身、以前によそのブログ記事にコメントを残し、その返信にとても嬉しくなった経験があります。そして、そのコメントを書くにも下書きと推敲を行って、時間をかけて書いたのも覚えています。諸般の事情により、そのブログは消されてしまいました。実態は違うでしょうが、心を込めて書いた手紙コメントごと記事が消えてしまうというのは、恋文をくしゃりと握りつぶされゴミ箱に捨てられるような悲しさと喪失感を覚えました。



 というわけで、非公開記事を限定公開記事に変更します。
 また、今後、該当する記事と属性を同じくする記事を書く時は、誰かを悲しませたり傷つけたりする可能性があると考え、はじめから限定公開記事とするようにします。

 以上、お知らせの記事でした。

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