【シチュ妄想】チャイナドレス美女のイラスト

イラスト関連





冒頭文

 おはようございます。神絵師にすり寄る厄介ファンこと典藻のりもキロクです。自覚がある分、たちが悪い。
 しかし、毒を喰らわば皿までと申しますし。
 どうせ悪しきことを為すならば、好きなように身勝手にやらせて頂きましょうとも。

前回の「シチュ妄想」はなんと初日で40回以上の閲覧。ありがたや。

 前回の「シチュ妄想」の記事は先生を始めとした皆様のリツイートのおかげか、ご興味を持っていただけた方が多かったようで、公開日の1日あたりの閲覧数が当ブログ始まって以来の最高記録となりました。
 ありがたいことです。

 そんな「シチュ妄想」というか性癖だだ洩れ記事ですが、書いていて楽しいものなので、また書かせてほしいとまつ先生に無理をお願いしたところ、お許し頂けました。
 これもまたありがたいことです。

 そんなわけで、前回名乗らせて頂きました通り、典藻キロク改め 探偵 Keylock としてイラストの状況やキャラクターの性格などを推理していきたいと思います。
 安楽椅子……は無いので、普段使いのトップバリュ座椅子探偵です。

前置き

 今回も記事の性質上、典藻が「ぽっちゃりした女の子好き好き」「太ももは太い方が好き」という前提で話をしますが、意外なことにこれは公開情報扱いではないので、ここで見聞きしたことはどうかヒミツでお願いします。おじさんとの約束だぞっ。

まつ先生の紹介

まつ先生のツイッター。

 まつ先生は前回今回と記事の作成をお許し頂けたり、リクエストで作品を描いてくださっている絵師の方です。
 ツイッタープロフィール欄には「ぷにぷに子を描いていく。」と載せておられます。
 ご本人は謙遜されるでしょうが、典藻からすれば神絵師と呼ばせて頂きたい方です。
 リクエスト内容を言外のニュアンスまで汲み取ってくださり、毎回期待以上の作品に仕上げてくださいます。神通力の如し。

 また、おそらく当ブログの記事をいちばん多く読んでくださっている方でないかとも思います。ありがたいことに記事にコメントまで頂けていて典藻は幸せ者です。
 その他のご紹介については前回の「シチュ妄想」の記事をご参照ください。

2024年3月29日のイラスト

 今回題材として取り上げたいのがこちらのイラストです。
 チャイナドレスの美人さんです。
 2024年3月29日に上げられたものです。この29日と言うのは毎月「肉の日」としてぽっちゃりイラストが多くあがる日です。
 
 非常に簡単に言ってしまえば「素敵!」「好き!」と二言三言で済んでしまうことではありますが、そこはそれ。
 何がどう素敵なのか、というか何がどう典藻の性癖に刺さったのか、考察もうそうをしていきたいと思います。

前提情報の整理

 前回同様、このイラストの中から情報を読み取り、自分の好みにこじつけていきたいと思います。
 それは推理なのでしょうか。まあ推理ということにしておいてください。

これはどういった場面なのか

場所について

 前回のイラストに比べ、背景に情報が多いことから場所の設定を推測することができそうです。
 カウンターがあり、お酒らしきボトルがたくさんあり、ピアノもあります。また、彼女の持っているグラスはよく見るとひし形の模様が入っていまして、なんかこう、お洒落です。氷やナタデココなら浮くはずですし、模様……ですよね?

 そんなお洒落な内装にお洒落なグラスがある場所といったら、多分、バーでしょう。多分。
 何故に多分なのかといえば、お酒を飲まない典藻にとっては全く縁のない場所で実際に訪れたことがなく、創作物で登場するのを見た程度の知識しかないからです。

 いや大丈夫です。知っていますよ、バー。
 バーテンダーがお酒をシャカシャカしてくれたり、グラスをスィーして「あちらのお客様からです」してくれるところですよね。あと喪黒福造がいるところですよね。ええ、知っていますとも。
 なにしろ今回のわたしは探偵ですから。探偵はバーにいるらしいですし、もはやホームのようなものです。即ち Keylock at Homes です。これは名探偵間違いなしです。
 
 とはいえ、ええ、何事にも復習というものは大事ですから、web検索にてバーがどういったものかを調べさせて頂きました。
 たくさん種類があるのですね、バー。

 今回のイラストに関係ありそうな検索結果でいえば、「ガールズバー」「チャイナバー」「ピアノバー/ジャズバー」あたりが近いのかと思いました。
 が、上記の中でチャイナバーはお店の内装的に違いそうです。惜しい。
 
 本来ならば考察材料を得るために、どこかのお店に行ってみるべきなのでしょう。しかし、お酒を飲まない以上、勉強のつもりでどこかのお店に行ってみるというのも冷やかしになってしまいます。
 座椅子探偵としまして想像力を働かせるしかないのですが、いかんせん経験の伴わないことですので、ざっくりと「ここはバーである」という判断するに留まります。

 ただ、付け焼刃の知識で推測を加えるならば、「カウンターにイスがある」ことと「ピアノがあり音楽を楽しめる」ことから、「ある程度の時間滞在することを想定した店構え」と捉え、オーセンティックバーなるものに分類されるのでないかと考えます。
 まあ間違っていましたら、バー有識者の方におかれましては鼻で笑って頂ければと思います。

状況について

 ということで場所はバーとします。
 次はこのイラストの場面がどういう状況なのかということを考えます。

 美人のお姉さんがピアノ椅子に腰かけて、やわらかな笑みを湛え、お酒を載せた銀盆片手に「こちら」に視線を向けている。
 
 バーに詳しくない典藻でも、通常の営業中にこういった状況にはならないだろうことはわかります。
 「そういう構図のイラストだからだろう」というのが手っ取り早い答えではありますが、ここはもう一歩踏み込んで考えたいと思います。

 画になる構図であり、通常の営業中には無いだろう状況であり、そして見目麗しきレディを「被写体」にしていることから、これは写真として撮影されたものであると考えます。
 彼女の眼をよく見ると瞳孔が「こちら」に向いています。つまりカメラ目線です。
 このことからも、彼女及びバーを被写体とした写真であるとして、話を続けます。

 
 さて、これが写真であるならば、それは何の為の写真でしょうか。
 お店の宣伝の為にイメージガールを写したものでしょうか。
 彼女自身が主役で、お店を借りて撮った写真でしょうか。あるいは所謂バイトテロなど。

 などと言いますが、バイトテロの説は論外ですね。
 そういった騒ぎを起こすような粗暴さや品の無さが感じられません。

 となればお店か彼女の宣材写真のどちらかと考えます。
 正直なところ、これはどちらもありそうなのですが、少し材料を足して判断したいと思います。
 お酒が彼女の顔より高い位置に掲げられている=目立つ位置に配置されていることや、グラスの周囲にキラキラと光が配置されていること、そして誰かに見せるような形でカウンターにボトルと中身を注いだグラスが置かれていることから、この写真(イラストとしてではなく)の「主役」はお酒であると考えます。故に、これはバーの宣材写真であると判断します。

 
 これがお店の宣材写真であるならば、ぽちゃぽちゃ美人をイメージガールに選んだオーナー? マスター? や店の常連客はきっとわたしの同好の士ですね。
 是非とも彼女の魅力についての猥談……でなく意見交換をしたいところですね。セクハラここに極まれりですが。

彼女の人物像

 バーの宣伝の為に彼女を写した写真であることまでをこじつけましたので、続いて彼女自身の情報を考えていきます。

年齢

 女性の年齢を推測するというのは非常に非紳士的な行いではありますが、今回のわたしは探偵を自称する者ですので、「真実」の為には多少の道徳は捨てましょう。
 
 先の通り、ここがバーであるなら、彼女の掲げるグラスに注がれているのはお酒でしょう。
 お酒と共に被写体になりお店の宣伝に使用されるということは、彼女はお酒を飲める年齢=20歳以上でしょう。
 
 もっとも、これは舞台設定が日本ならばということです。
 国によって飲酒が合法化される年齢は異なりますので、誤差はあるかもしれません。
 少なくとも飲酒が認められる年齢であるということは確かとします。

職業

 (経緯はのちほど考えるとして)宣材写真のモデルになることを引き受けていることや、美しいポージング、衣装の着こなし、やわらかさの中に微かに自信を覗かせる表情から、彼女は被写体になることに慣れているものと考えます。

 元々モデル、アイドル、コンパニオン、コスプレイヤーなどで撮影・イベント慣れしているというあたりでしょうか。
 顔立ちの美しさから、見た目を活かした仕事や趣味をしていることに不思議はありません。


 ここで考えたいのが「元」モデル等なのか「現役」なのかということです。
 「元」であるなら、現在はバーの従業員でしょうか。従業員の中で見目のよい女性にイメージガールのオファーをするのは自然でしょう。或いは彼女自身が店長ということもあるかもしれません。
 「現役」ならば、「ぽっちゃり」を活かした売り方をしているのでしょう。よく需要を理解している。いえほんとに。

 さて困りました。
 どちらもありそうで、どちらもわたし好みの設定です。
 謎が解き明かせません。自称探偵にあるまじき事態です。
 美人には謎がつきものということでしょうか。それには同意しますとも。ミステリアスビューティ。
 
 しかし存分に妄想に耽るには設定・ストーリー・シチュエーションを絞って解釈したいところではあります。
 この項では元か現役かはわかりませんが、美貌を活かして人に見られたり写真を撮られたりすることに慣れているというところまでの考察で止めておきます。
 次項ではこれを都合よく解釈できるヒントについて触れていきます。

お酒

 さて消化不良の前項から引き継ぎまして、先の解釈及びこの後の考察に都合がよくなる要素について触れたいと思います。

 彼女が銀盆に載せているグラスにはオレンジ色の液体が注がれています。
 場所がバーであることから、おそらく酒類でしょう。

 して、バーというところはカクテル? というものを提供してくれる場所だそうで。
 わたしは酒類を嗜みませんので、お酒については「よい匂いがするけど苦くてシュワシュワして胸がカッカするやつ」ぐらいの認識しかありません。
 余談ですが、炭酸飲料も常飲出来るほど得意ではありません。シュワシュワするのはウルトラマンかアーノルドだけでよいのですが……。普段は水がお茶を飲んでおります。

 そんなわたしがお酒について考察するにあたり、web検索に大いに頼らせていただきました。
 まず、このオレンジ色のものがなんというカクテルかを特定しようと思いまして検索に励みました。
 しかしヒントがオレンジ色ということしかない。


 なんとかたどり着いたのがカシスオレンジとファジーネーブル。
 カシスオレンジは何か聞いたことがあります。わたしが聞いたことがあるので、有名で愛されているか非常に悪名高いかのどちらかですね。
 ファジーネーブルは……ぼやけたファジー へそネーブル? なるほど。内臓脂肪多めのお腹だとへそが浅くなって境界が曖昧になることはあるかもしれません。これをぼやけたへそと称する場合もあるかもしれません。しかし、彼女の素敵なお腹を見る限り、皮下脂肪によりへそは深くなっているように見えます。素敵ですね。
 ですので(?)、消去法により、このオレンジのお酒は多分カシスオレンジです。そういうことにしましょう。


 そして、カクテルにはそれぞれカクテル言葉なるものがあるそうです。
 なんかお洒落な存在なので、花言葉や宝石言葉のようなものがあるとは思いましたが、ビンゴでした。冴えわたる勘。
 カシスオレンジのカクテル言葉は……存在しないらしいです。
 これが「過去の栄光」なんかであれば、前項の謎も「元モデル等」で解決したのですが、対応する言葉が存在しないとは。
 しかしこれは逆にいえば、これと定められた形が存在しないと捉えることもできます。つまり、お好み通りに解釈してよいという先生からのメッセージ! ……ということにさせて頂きます。


 なので、これ以降、考察で判断に迷うときは根拠なく好みだけで勝手に設定を決めさせて頂きましょう。カシスオレンジ万歳。

 前項の問題については、「元モデル等」ということにします。
 中でもコスプレイヤーがよいです。ここはひとつ「元コスプレイヤー、現バー従業員」ということで。

衣装

 彼女の着用しているのはチャイナドレスです。
 中でも俗に胸あきタイプと呼ばれているもののようです。そんなタイプがあるのか。
 しかも丈の短い煽情的なやつです。こんなのがあるのか。

 これまで生きてきてチャイナドレスの現物を見たことがないので、創作物に登場したものがチャイナドレスのメインイメージになっています。
 そのイメージのもとになっているのがリィエン、道潤、ルル・ル・ルルあたりなので、チャイナドレス=なんか前垂れのある丈の長い衣装という印象でした。
 しかし思い返してみると「カードキャプターさくら」苺鈴なんかは丈の短い衣装だったような……。いやあれはチャイナドレスでしたっけ?

 閑話休題。
 彼女が着用しているのは胸のあいた丈の短いチャイナドレスです。
 ここで気になるのが、この衣装を用意したのが誰かということです。そんなに気になることではないですか? わたしは気になるのでお付き合いください。

 まず、バーの宣材写真を撮るにあたり、何故チャイナドレスなのか。
 バーをあまり知らないわたしとしては「何? バーならバーテンダーの服装をするものではないのか!?」という勝鬨くん状態になっているわけです。
 ですが、まあ、せっかく見目麗しいレディを被写体にするのなら、何を着せたってよいじゃないかという思いもあります。
 この宣材写真が「期間限定 チャイナドレス月間」的なキャンペーンの宣伝かもしれませんし。であれば、何故と問うのは野暮でしょう。

 次に気になるのが、衣装のサイズが少々合っていなさそうなところです。
 まず目が行くのがお腹周りですね。この部分の魅力はあとで語るとしまして、素敵なボディラインがくっきり見えていてセクシーなのですが、少しばかり窮屈そうです。
 また、首元・鎖骨あたりの左右の布地をつなぐ紐部分ですが、この左右の布が合わさらず、間があいてしまっています。そしてヒップは布地に収まっていないような……。これはやはりサイズが合っていないのでは。
 いえまあ、着ることができているのでサイズが合っていないということは無いのでしょうが。

 調べましたところ、チャイナドレスはバストとヒップの部分が体にフィットするようにできているようです。この部分が一番きつくなるということですね。
 となれば、その2か所が入るならば、多少増量しても着ることはできるのかもしれません。余裕のあったはずのウエストもまたタイトになっているのは、なんかこう、よいですね。

 ここの店長にはわたしの同好の士疑惑がありますので、あえてボディラインのでる衣装を提供している可能性はあります。HENTAIですね。最高です。よい発想だと思います。師匠とお呼びしたい。
 しかし、元コスプレイヤー(推定)の彼女ですから、他人の着せ替え人形になるに留まるとも限りません。


 ここからは、というかここからわたしの推理がんぼうになるのですが、この衣装は彼女自身が用意したものなのではないでしょうか。

 
 前項までの情報を踏まえての経緯の推測ですが、店の宣材写真を撮るということで声をかけられた彼女は、元コスプレイヤーとして自信を持ってオファーを受け、張り切ってかつてのお気に入りの衣装を引っ張りだしてきたのではないでしょうか。
 久々の撮影でお気に入りを着たいという気持ちは自然なことでしょう。
 この流れは後のシチュエーション妄想において取り入れたいところです。

性格

 続いて彼女の性格を考えていきます。
 今回は、バレンタインイラストの時のようなひと目で「ツンデレ」とわかる記号めいたセリフがありません。ですので、1枚の「写真」から想像に想像を重ねて妄想を足してそれらしい説を捏造します。つまり、ここまでの工程と同じですね。

 ひとつずつヒントになりそうな情報を拾っていきましょう。
 まず、(わたしが勝手に決めた設定ですが)彼女は元コスプレイヤーです。
 その美貌を衆目に晒すことに抵抗のないもの=内向的な性格ではないと考えられます。
 やさしげな笑みにほのかに自信と余裕を感じさせる(主観)その表情からも、そのように読み取れます。
 一方、コスプレをしている時だけは「変身」するパターンもありますでしょうし、性格とは別にプロ意識から表情を作っている可能性もありますが、そういうことを言い出したらキリがないので、ここはカシスオレンジの導きに従い、彼女は「少なからず容姿に自信がある」ものとします。

 
 次にヒントになりそうなのは顔の角度です。
 いえ、この角度が何か特定の暗号になっているというダ・ヴィンチコード的なそれではなく。
 この顔の角度・傾きなのですが、実際にやってみると意外と大変で首が攣りそうになります。(わたしの体が硬いだけ? それもありますが。)
 そんな大変な姿勢をとっているのは何故でしょうか。
 
 これは少しでも輪郭がシャープにみえる角度を求めた結果なのではないでしょうか。
 顔の輪郭の右側を髪で隠し、ポージングの一環として自然な範囲で顔を傾けることで、フェイスラインを美しく見せるプロの業。
 被写体慣れしているだろう彼女にとっては自然な振る舞いなのでしょう。
 ただ、現役時代からみて「ちょっと」増量したことを自覚した上での抵抗とみることもできます。そして、わたしはそういう捉え方のほうが好みなので、増量を誤魔化す為の悪あがき説を推します。
 これは容姿への自信を補強する為の行いであり、上記の性格の推察の信憑性を高めるものではないでしょうか。
 
 
 続けて注目したいのは彼女のドレスに刺繍された花です。
 草花については遊戯王カードwikiと「SHUFFLE!」関連で調べて得た程度の知識しかないので、web検索の力を活用し、これはスズランであろうと判断しました。
 スズランでしたら、わたしも知っていることがあります。毒があるのですよね。メディスン・メランコリーが言っていたような気がします。

 見た目のかわいらしさに反して毒がある花をモチーフにしているのは、その美貌ややさしげな表情と裏腹に毒舌家だったりするのでしょうか。
 言葉遣いが余程乱暴でなければ、毒舌美人は大歓迎です。愚痴や定型文でなく、毒を吐けるのは頭の回転の速さを感じさせます。美貌に知性を兼備しているとは恐れ入ります、レディ・パーフェクト。

 また、スズランの花言葉として「幸福」などがあるようです。これは後で拾う要素と関わってきますが、今は一旦置いておきます。
 

 ここまでの内容で彼女の性格等を推測しますと、「少なからず容姿に自信がある」「毒舌家の可能性あり=美貌と知性を兼備」というところでしょうか。
 順調にわたし好みの要素をこじつけられています。我ながら名探偵。

背景・装飾品という考察要素

 前提情報の整理の最後として、背景や装飾品にヒントがないかを探っていきます。
 この作品のpixiv投稿コメントでは「今回は背景にこだわりました(*^^*)」と先生自らがおっしゃっています。これはもちろん、「細かいところまで頑張って描きました」の意ではあると思いますが、他意なき一言にも余計な想像力を働かせるのがわたしの悪癖です。ええ本当に何気ない一言を深読みして落ち込むので直したい癖ではありますが、今回はこの悪癖ちょっかんの働くままに深読みこうさつをしていきたいと思います。

汗をかいたグラス

 まずは汗をかいたグラスです。

 グラスが汗をかく、すなわちグラス表面に水滴がつくというのは、少なくともグラス内の液体よりも室温が高いということでしょう。
 まあ、彼女が腕なり足なり胸なりを露出しているのでそれほど寒くなかろうというのは再確認するほどのことではありません。採石場につくったセットでもなければ室内でしょうしね。いえ、彼女がプロ根性で寒さを表情に出してないだけという線もありますし、水滴は見映えをよくする為にシズル感を出そうとして人為的に演出したものかもしれませんが……。

 背景、カウンターに置かれたグラスは水滴がついている様子がないので、シズル感の演出説は補強されます。
 一方で、背景のものはグラス内の液体が常温であるという可能性もあります。

 そして、ヒントが限られている以上、可能性が絞り込めません。
 こんな時はカシスオレンジの導きに従い、後のシチュエーション妄想に都合のよいように「この部屋はヒトが過ごすのに適温か少し暖かいぐらいである」とします。

ボトル

 次に背景の棚に置かれたボトルについてです。

 棚のうち上段右側と下段左側に空きがありますが、おそらくこれはカウンターに出されているものが置いてあった空間なので、空いていることに不自然さはないでしょう。
 であればヒントになりそうなのはボトルの色や数でしょうか。
 カウンターに置かれたものも含めて数えると、黄15本 青14本 赤紫13本 茶12本 緑10本となっています。
 黄色いボトルが一番多いのですが、これに何かの意味が見出せそうです。

 色彩心理学ですとかカラーセラピーですとかのwebサイトをいくつか覗いたところ、色々な説があるものの、黄色は「幸福・幸せ」を表しているとするものが多かったです。
 ここでつながるのが、性格の項で触れたスズランの花言葉「幸福」です。
 ええ、ええ。つながりましたとも。脳細胞がトップギア、というやつです。
 黄色いボトルにスズラン。これはつまり、まつ先生からの「イラストを見た人に幸せな気持ちになってほしい」というメッセージではないでしょうか。
 どうやら今回の記事で初めて、ちゃんと正解らしきものにたどり着いてしまいましたね。いえーい、まつ先生みてますー? これは正解でしょう。わたし天才かもしれません。

 あ、先生の心尽くしを明らかにした後で言うようなことではありませんが、「幸せ」つながりで裏モチーフとして「幸せ太り」といった要素があると何か彼女がハッピーでいられそうなので、こちらも考察として採用します。彼女の現在の体型は幸せ太りの影響を含むもの、ということで。

足りない黒鍵

 最後に何か意味がありそうなのは「足りない黒鍵」です。

 彼女が背にするピアノをよくみてください。特に彼女の腰回りのあたりです。
 ここをよおく見ると第一印象よりも彼女の背肉がしっかりあるのがわかります。とても魅力的なことですが、それは置いておき、ファ・ソ・ラの間にあるべき黒鍵の描画が省略されていることがお分かり頂けますでしょうか。

 最早なにか粗さがししているクレーマーのようではありますが、もしかしたら何かのメッセージが隠されているかもしれないので、少し頭を働かせてみましょう。

 ファ・ソ・ラは日本音名でヘ・ト・イ、ドイツ音名でエフ・ゲー・アーとなるそうです。
 これらの派生音になる黒鍵が無いということから、何かをこじつけましょう。

 日本音名であるヘ・ト・イは並び替えるとヘ・イ・トになります。ヘイト即ち憎悪hateですね。
 これの「派生」が無いというのはつまり、このイラストやバックストーリーに憎しみの念は介在しないということ……でしょうか。
 無理やりすぎて自身でもイマイチ納得はしませんが、形にはなりました。さすが名探偵。これがコナンの世界ならわたしはそろそろ腕時計型麻酔銃で狙われている頃でしょうか。

前提情報まとめ

 ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
 ようやく前提情報のまとめになります。

・いつ:時期不詳だが多分イラスト投稿時期の3月下旬頃。
・どこ:バーの店内で。
・誰が:下記の彼女が。
・何の為に:店の宣伝の為に。
・何をしている:宣材写真の被写体になっている。

彼女のパーソナリティ
・飲酒が認められる年齢。
・元コスプレイヤー、現バーの従業員。
・容姿に自信あり。
・(程度はわからないが)毒舌な美人。
・コスプレイヤー現役だった頃に比べて増量の自覚あり。
・増量の原因のひとつに幸せ太りがある。

ここ好きポイント

シチュエーション

 さあ漸く本題の「シチュ妄想」ですよ。ええ、本当にここまで長かったですね。最近この手の記事を書くようになり回を重ねるごとにブログ内文字数トップを更新しています。
 イラスト自体の魅力については一目でわかるものかとは思いますが、ここに自分好みのストーリーが重なると、より一層に魅力が増すというものです。人はこれを妄想と呼ぶわけですが、想像力は人類の武器ですから、積極的に使っていきましょう。


 それでは以下、妄想です。




 これは「彼女」の切り取られた一瞬の少し前と少し後のお話。


 整った顔立ち、日々の努力により美しく引き締まったウエスト、細身の体に不釣り合いな大きなバスト……と異性を魅了する「武器」を活かしてコスプレイヤーとして活動していたのもかつてのこと。
 今はバーで働き多忙さ故に趣味にあてる時間も中々とれない。

 仕事の中で得たおいしいお酒やおいしいおつまみに関する知識から、飲食が新しい趣味になったことも「時間がない」ことの一因である。
 成人してお酒の味を覚えてからはアルコールによる食欲増進や、仕事を始めてからの生活形態の変化により彼女の誇る細くしなやかな肢体は少しずつ「余分」を纏い始めた。

 それでも彼女の自信に変わりは無かった。
 勤め先の店長や常連からは「かわいい」「きれい」と言われることが多かったからだ。
 女性の容姿に言及することはセクハラというのが昨今の風潮ではあるが、それでも彼女は自身の容姿が褒められることは誇らしかった。
 ただ、彼女の思う「かわいい」「きれい」と彼らの口にするそれの意味するところが異なっていることに気づかなったのは彼女自身、「身に付けた余分」や「多少の増量」から目を背けたかったからかもしれない。
 
 危機感を見て見ぬ振りをして、新しい趣味を楽しむそんな日々の中、彼女は店の常連である男性と交際を始めることになる。
 きっかけは物語の一節どころか一文にすらならないような些細な事。
 彼女が惹かれたのは、彼が見ているのが彼女の容姿でなく内面であることを感じたためである。その実、彼が彼女に興味をもった切欠は勿論、その容姿によるものではあったのだが、始まりがどうあれ交際に至る頃には彼女の内面を見ていたというもまた事実である。

 コスプレイヤーとして自己表現を行う以前より、それこそ遡れば小学校の頃からでも、彼女の容姿だけを見て言い寄ってくる異性はいくらでもいた。
 しかし、その美貌があまりに輝くからか、その奥にある彼女の内面こころにまで目を向ける人はいなかった。
 彼と過ごす時間は、そんな彼女にとって新鮮で幸福なものだった。

 時に、「幸せ太り」という言葉があるのは周知のことと思う。
 その者にとって好ましい環境におかれた人物の体重が増加していく現象に対する呼び名である。
 人が太るというのはつまり摂取するエネルギーと消費するエネルギーの収支があわなくなり、余剰のエネルギーをその身に蓄えることである。
 幸福な者がこの状況に至る経緯について、様々な要因が考えられるが、彼女にとっての「幸せ太り」はある種の満足を得たことによるものだった。

 思い返せば、ストイックに美貌を保ち、様々な衣装で着飾り自己表現を行っていたのは、自分のことを誰かに見てほしかったからなのではないかと彼女は考える。
 そして、本当に見てほしかったのは磨き上げたその容姿ではなく、その内面であったのではないかと。
 その願望が叶い、心が満ち足りた今、自己表現への執心が極端に薄れたことに納得がいく。

 つまり、スリムな体型を保つ、身に付いた「余分」を落とすという努力に対しての積極性が失われたのである。
 無論、彼女も多少気にするところはあったが、そのパートナーである彼はまったく気にする素振りがない。
 彼にとってみれば、その「余分」は余分などでなく、文字通りの「贅」であり、魅力に感じこそすれ悪感情を抱くようなものではなかったからだ。

 少し脱線するようだが、彼女は元から体重計に乗る習慣がなかった。
 容姿に気を配っていた頃でも体重を気にすることはなかった。
 自身を着飾る彼女にとって、重要なのはその見映えであり、体の軽重を表す数字は二の次だったのだ。
 それゆえ、自室にある姿見で体型のバランスを確認し、どこを絞ればよいのかと考える方針でかつてのスリムさを保っていた。
 しかし、彼との交際を始める以前、とうの昔に姿見は大布をかぶせられ、彼女の姿を写し出す役割にいとまを出されていた。

 かくして彼女の「増量」はゆっくりと、しかし着実に進む。
 かつて様々な衣装を着こなしていたその身は、脱ぎたくても脱げない「余分」をたっぷりと「着る」こととなった。


 さほど時を空けることなく、彼女に店の宣材写真のモデルをつとめてほしいという声かけがあった。
 声をかけたのは店長で、常連客共々に「その手」の嗜好を持つ為に彼女の「余分」を美しいものとして捉えている。そして、その美しさを宣伝材料にすれば同志を集客できると踏んでいるのであった。

 少しの逡巡はあったが、被写体になることを頼まれ断れるほど、彼女の輝きは曇っていなかった。
 とはいえ、多少の増量を自覚している彼女である。撮影までに少しでも「余分」を削ぎ落そうとは考えていた。彼女の自覚する「多少」と現実に大きな齟齬があることを知らないのは当の本人だけであった。
 減量の試みを決めたものの、姿見を見るには怖気が強い。体重計もまた勇気が足りない。
 かつてと違い、具体的にどこを絞るかということより全体的に「余分」を捨てなければならないことはわかっていたので、漠然としたプランでの減量に臨んだ。
 パートナーの彼は彼女の意思を尊重したが、内心ではこの減量はそう上手くはいかないのではないかと考えていた。そして、減量に失敗したのなら、その時はヤケ酒でもヤケ食いでも付き合おうとも思った。


 そして撮影当日のこと。
 店から衣装を提供するとは言われていたものの、それを断り、彼女はかつてのお気に入りの衣装を用意していた。
 彼女の武器「だった」細く美しいウエストラインと大きなバストを強調する胸のあいたチャイナドレスだ。
 前日に試着したところ、減量の甲斐あって問題なく着ることができた。
 この減量というのがわずかな内臓脂肪を燃焼させたものであり、彼女の主観においては「ウエストがだいぶスッキリした」ことになっている。
 実際、サイズダウンには成功した。以前と比較することさえなければ「スリムになった」と言えないことはない程度には。
 なんにせよ、多少の窮屈さはあれど、前日の試着は万事問題なく済んだ。
 --本当に問題はなかったのか?

 久しぶりに被写体となった彼女だったが、表情作りやポージングは体に染みついていたようで、撮影の為に呼ばれたカメラマンからも絶賛された。
 やさしさと自信を覗かせる表情、自然でありながら美しいポージングに気を配りながら、そしてあくまで「主役」は自分でなく店とお酒であることを忘れない。
 --気を配っていたのはそれだけではなかったのでは。自分を細く見せようと、かつて以上にポージングに気を遣っていたのでは?

 撮影は無事に終わった。久しぶりの体験で、彼女にとって非常に楽しい時間だった。
 仕上がった写真を見るのを今から楽しみにしながら、帰宅後、ひと仕事を終えての「祝杯」を味わった。
 自分がどんな風に写っているのか楽しみだ。カメラマンは褒めてくれたけど、久しぶりだったから表情が硬くなかったか少しだけ心配だ。
 --心配なのはそれだけだろうか。ずっと感じていたドレスの窮屈さは無視してよいのか?


 そうして後日。
 仕上がった写真を見て彼女は「現実」を客観視せざるを得ない。

 増量の自覚はあった。飲みすぎ食べすぎ運動不足は知っていたし、選ぶ服のサイズも以前より大きなものになっていたし、ふとした瞬間に自分の体に「余分」を感じることもあった。
 でも、それは多少のものだと思っていた。増量したとはいえ、自慢の胸もサイズアップしていたから。
 かつてのような引き締まったお腹ではなくなっていたことも、スラリとした足も少したくましくなったことも、お尻が随分と重く感じるようになったことも、なにもかも自覚はしていた。だが十分ではなかった。

 こうして「他人の目から見た自分」を見せられると、認識が甘かったことをまざまざと思い知らされる。
 当日に感じたドレスの窮屈さは写真からでも伝わる。かつてウエストに見合わない大きな胸に合わせたサイズを着用してことと、生地の伸縮性に助けられた恰好になった。それにしても、よく着用がかなったものだ。

 くびれが自慢だったウエストには浮き輪のような「余分」がその存在を主張している。
 こうして写真を見ながら腹部に手をやると、見て見ぬふりをしてきた確かな感触がある。それも「摘める」どころか「掴める」ほどに。なるほどどうやら、これが現実のようだ。
 なんとなくウエストばかりに目が行っていたが、俯瞰して見れば全体的に「太い」という印象を受ける。
 自慢のバストが目立たくなるほど足は太く、ヒップは厚い。
 この「太い」という印象は、かつての自身を本人がよく知っているからこそ強く感じるものである。

(彼も店長もお客さんも、きれいだって言ってくれはするけれど、これじゃあ紛れもないデ--)
 内心で形になりかけた侮蔑的な2文字を飲み込み、彼女は改めて減量を決意する。
 以前ほどスリムには成れなくても、もう少し、少しだけでも、と。

 それでもしかし、と思う。
 彼は体型に関係なくやさしいし、愛してくれている。彼がいるなら容姿を磨く必要はもう無いのでは?

 そしてやはり、と思う。
 お酒もごはんもおいしいし、お酒を勉強するのは仕事の一環だからやめられない。だからといって今更この「重さ」で運動をするのも辛い。

 ならばどうしよう、と考える。
 今日のところは、ヤケ酒でもしようかしら。それに合うおつまみも用意しよう。とびきりおいしいのを用意しよう。そうしよう。

 この「余分」に向き合うのは明日から--。



 我々に見えるのはレンズで切り取った一瞬に過ぎずとも、その前後に彼女と周囲の人物の人生は続いていく。
 この先のことは彼女次第。環境に恵まれた彼女なら、きっと幸せな人生を歩めるとも。
 めでたしめでたし。





 はい妄想終わりです。長くない? なんか長くない?
 興が乗りすぎましたね。乗るのはウエストゴムの上の乙女の「余分」で十分ですね。反省です。

美しき下半身の肉付き

 シチュ妄想を終えましたので、イラスト・キャラクターのここ好きポイントをば。

 前回の繰り返しになりますので、短く済ませますが、太ももは太いから太ももです。
 このイラストの太ももはよい太ももです。

 前回も書いたように思いますが、「太い生足」を拝めるのはこの手のイラストであってこそのことです。感謝。

 加えて、膝から下もやや太目に見えます。
 骨太さんでなければこれもまた彼女の身に付けた「余分」でしょう。素敵な事です。

 座り姿勢なのでやや目立ちませんが、ヒップも大き目です。下っ腹の蓄えも豊かで立派な浮き輪を形成していることから見ると、下半身太りの傾向があるのかもしれません。
 よいですよね、座高が高くなるぐらい厚みのあるヒップ。わたしそういうの好き。

ピアノ椅子

 ヒップやおみ足に注目したので、その下にある椅子の話です。
 端的に言いまして、わたしはこのピアノ椅子になりたい。

 美女の腰かける椅子になって「重み」その背に感じたいというのは万国共通の「男の夢」ではないでしょうか。そんなことはない? そうですか。
 ならば希望者が少ないということで、わたしが率先してその役につきたいところです。
 座布団がいらないくらい「厚み」と「やわらかさ」を備えたヒップを背に受けて、体温や湿気を感じたい。

 いえ、わたしの願望は置いておきます。
 非常に個人的なフェティッシュではありますが、ピアノ椅子ってよいと思うのですよ。
 ものにはよると思うのですけど、高級感を出す為か、座面が合皮だったりビニル張りだったりで通気性や吸水性のよくない素材でつくられているでないですか。
 あれ、ぽちゃぽちゃな美人さんに座って頂くにはよいと思うのです。
 
 先の情報整理で、室温はグラスに水滴がつく程度と推測しましたが、撮影にあたり照明の光に照らされたりしていれば被写体の彼女は汗をかくこともあると思うのです。
 そして素敵なおみ足が素肌で触れるのは通気性の悪い素材の座面。きっとこの部分はより熱を持ち汗をかくことでしょう。
 彼女が立った後の椅子には、その重みで彼女の形が残っているだけでなく、体温や汗による湿り気が残されていると思うのです。これってなんだか素敵じゃないですか。



 また、ピアノ椅子はよいぞというお話の他に、イラストとしての注目点です。
 わたしのような素人の目では、真っ直ぐな線で描画された家具や装飾品はそれだけで「すげー! 線きれい!」という阿呆のような感想になります。
 なので、少しだけ背伸びして別の「すげー!」に触れさせて頂きます。
 
 注目したいのは座面の沈み込みです。
 ピアノ椅子の座面はふっかふかのクッションではありませんが、しかしただの板でもありません。
 その絶妙なクッション性に対して彼女の重みがかかることで当然、沈み込みが発生するわけです。これが綺麗に描写されています。
 特に右手指先で荷重している部分の沈み込み。どこに荷重しているかが描かれることで、どう重心を置いてポーズをとっているかがより分かりやすくなり、イラストの情報がすっと頭に入ってくるように思います。
 
 あとやっぱり、わたしはこのピアノ椅子になりたい……羨ましい……。

装飾・背景

 ピアノ椅子に触れたので、この流れでほかの装飾や背景にも触れておきます。椅子にのみフェティシズムを見出しましたが、他の要素は純粋にイラストとしての触れ方ですのでご安心を。

 先生自ら背景にこだわった仰っています通り、力の入ったものになっています。
 やはり素人評にはなりますが「すげー!」です。

 色とりどりのぼとるの遠近感であったりぼかしであったり、わたしが描いたらこれだけで力尽きます。
 先のピアノ椅子と同じくカウンターもチェアもピアノも、真っ直ぐな線で綺麗に描かれているのが、素人のわたしには真似できないポイントです。技量ですね。
 情報整理の際に重箱の隅をつつくような真似をした鍵盤についても、ピアノイラスト鑑定5級落ちであるわたしの見る限り、白鍵黒鍵の配置が正しくなされており、資料を見ながら描かれたんだろうなあと、イラストに真摯に向き合う姿勢を想像させてくれます。

 技法やらなにやらについては無知なので、この項目はこれぐらいで。
 ほかにもなにかイースターエッグ的要素もあるかもしれませんが、煩悩探偵Keylockにはここまでの推理が限界です。先生ゴメンナサイ。

お腹が素敵

 さて、少しではありますが優等生ぶり猫かぶり灰かぶりなコメントをしたので、あと2項目ぐらい猥談をして「ここ好きポイント」を終えたいと思います。
 真面目なコメントもしたし、多分このあとの猥談も許されるはず。

 足もお尻も背肉もよいのですが、このイラストでもっとも「ぽっちゃり」を印象づけているのはやはりお腹でしょう。

 油断と言い訳と余分の蓄積したお腹まわり……素敵です。触らせて頂いても? ああ、おさわり厳禁。そういうお店じゃない? 失敬。

 わたしは端的にいえばお腹フェチです。
 「鍛えあげられて引き締まった腹筋」もよいですが、「だらしなくたるみきった腹肉」はもっと好きです。お腹フェチとぽっちゃり好きの両方を満たしているので然もありなんというところでしょう。
 いえまあ、腹部の脂肪のつき方の好みまで語ればさらに長くはなるのですが、平易な言い方をすればということです。

 そんな好みのわたしですが、このイラストのお腹の表現が好きです。
 脂肪を蓄えたお腹の表現として、内臓脂肪多めらしい丸く大きく描かれているものも勿論よいですが、姿勢により形を変える皮下脂肪のやわらかさが表現されているものの方が勝るものと考えています。
 内臓脂肪に比べて皮下脂肪は燃焼しづらいらしいというのも、好みの一因です。
 ある種の「バッドステータス」を付与する呪いの装備。甘えや言い訳、現実逃避といった自業自得の産物として、名実ともに「重み」を持って彼女たちが身に纏って脱ぎ捨てられないというのがよい。
 このイラストでは、そんな皮下脂肪の表現が陰影を伴って魅力的に描かれています。わし掴みにしたい。そして彼女の反応を見てみたい。
 はあ、やはりおさわり厳禁? どうしても? そうですか。残念。

巨乳美女はぽちゃぽちゃしていてほしい

 わたしはお腹と太ももとお尻に魅力を感じる傾向にありますが、それはそれとして、お胸もよいものと思います。
 年頃の男の子いい年したおじさんですからね。

 しかし、わたしは所謂「おっぱい星人」ではないと自認しております。地球人です。
 常日頃、慎ましやかな胸の美しさについて口にして……いえ常日頃から猥談をしているわけではありません。嗜好の話です。
 こちらに触れるとまた脱線しますので、イラストの彼女について。

 慎ましやかな胸が好きなわたしですが、それはそれとして、大きな胸も人並みには好きです。
 ずしりと重たい脂肪の塊を下から持ち上げて、その重さや温度を手のひらに感じるという体験を人生で1度くらいはしてみたいと考えています。ちなみに多分、今生では叶わないので来世のわたしに任せようと思っています。
  
 して、そんなしょうもない願いを来世に持ちこそうとしているわたしですが、巨乳美女には相応にぽちゃぽちゃしていてほしいのです。
 なにぶん、乳房もまた脂肪の塊(厳密には違いましょうが)ですので、それが大きく膨らむのなら、全身くまなく、相応に脂肪を身に着けているのが自然だと思うのです。
 いえ、リアリティラインの話ではなく、性癖の話です。

 もちろん、おっぱいぼーん! で腰が折れそうなほど細いという現実にはあり得ない体型を描いたり見たりして楽しむのもよいと思います。
 そこまで極端でなくとも、ボンキュッボン(たぶん死語)もそれはそれで美しいものですから。

 しかしですね、わたしはですね、胸部に脂肪を蓄えているなら、それを少しだけでもお腹の方に回しておいてほしいのですよ。
 残念なことにわたしには経験のない事で、妄想で語るしかないのですが、たとえば学生の時分におっぱいの大きなクラスメイトと交際に至ったとして、何かのきっかけでそのお腹をみることがあったとして、そこにわずかながらもしっかりと脂が乗っていたならば、おっぱいのことなぞどうでもよくなると思いませんか?
 はい、思いませんね! そうですよね!

 とにかくですね、わたしは巨乳美女のお腹はたるんでいてほしいのです。ええ、完全に性癖の話をしています。
 そして願わくば、その少したるんだお腹をして、「胸が大きいから」と言い訳して油断して、何かの切欠で「巨乳美女」から「ぽっちゃり美女」にスライドエヴォリューションする過程を物語ひっすえいようそとして摂取したいのですよ。 
 この気持ち、お分かり頂けますか? お分かりにならない方がよいですよ、わたしのように正気を逸します。


 さて、くだらないことにヒートアップしてしまいました。
 巨乳美女にはぽちゃぽちゃしていてほしい、そんなわたしの純粋じゃあくな願いがイラストとして形になっている感動を伝えたかったのです。伝われ汲み取れ共感せよ。
 すっごいセクシー。
 (わたしの勝手な妄想解釈設定ですが)元々スリムだった彼女の写真(という体裁のイラスト)が「肉の日」のイラストとして扱われているのもよい。もし彼女がそれを知れば何を思うのかと想像するだけでドキドキします。

おわりに

 ここまで怪文書にお付き合いくださりありがとうございました。
 きっとある種の精神汚染耐性がついたものと思います。おめでとうございます。何かしらのバケモノに出くわしてもきっと正気を保てるメンタリティになりましたよ。

 まつ先生におかれましては、前回を上回る妄想……いえ暴走にご不快に感じていなければよいなと思います。
 ちなみに自分自身では絶妙に「ライン越え」な気がします。アウトですね。やべーです。

 この記事を書くにあたり、初めて「チャイナドレスは胸とお尻の部分がタイトになっている」等の知識を得ました。
 ほかにも猥談関連で知見の広がる情報も得られて、webで調べ物をしながら書くのも面白かったです。
 わたしはチャイナ萌えは無かったのですが、ボディラインのでるチャイナドレスをぽちゃぽちゃ美女が着こなすというのはとても魅力的で、何かを開拓された気分です。好きなものは多ければ多いほど人生が楽しくなるので、好きなものを増やして頂けて感謝です。


 シチュエーション妄想については、今回も書いていて非常に楽しかったです。
 文才が無いとはいえ、設定から好みの場面につなげる作業は、スラスラと文章が思い付いてタイピングする指が躍るかのようでした。
 肝心の内容と言えば、調査も資料も無く想像と願望でつぎはぎにしただけのものなので、矛盾や齟齬だらけではありましょうが、ご勘弁を。
 自分が読み手の時はリアリティライン云々を気にするわたしも、書き手に回ればファンタジー……いえ自身のデリュ―ジョンをこそ形にしたくなってしまうのです。

 あと、一応再度念押しですが、「典藻キロクはぽっちゃりした女の子が好き」は秘密にしておいていただければと思います。
 この嗜好が恥ずかしいものだからではなく、性癖を開け広げにするのがはしたないことだと思っているからです。どうぞよろしくお願い致します。


 改めて最後に、今回もイラストを題材にした記事の作成をお許し頂けましたまつ先生に感謝です。
 また、最後まで読んで頂けました画面の前の貴方にも感謝いたします。
 内容はどうあれ、自分の書いた文章を読んでいただけるのは嬉しいことです。

 そろそろ、座椅子探偵Keylockは普通の典藻キロクに戻ります。
 機会があれば、また読んでくださいね。

コメント

  1. まつ より:

    こんにちは(*^^*)

    すごい!!!!
    今回もとてつもない熱量での感想や考察等を有難うございます😭✨️

    読んでいて、そこも?!
    そこも?!気付いてくれるのか…!
    という感じで読みながら喋ってしまいました笑

    このイラストはピアノを描きたい!
    という気持ちから描き進めたもので、
    ピアノには可愛い系より綺麗系
    そこまで太ってない中ぽちゃくらい
    (え?あれで中ぽちゃ?笑)
    太ってても清潔感があり、
    自信たっぷりの女性
    少しだけ照れがある
    裸を描いてから、
    チャイナドレスが似合う顔つきだなぁ
    お酒もすごく似合いそう
    じゃあ場所はピアノのあるBARにしよう
    という感じで連想ゲームのように完成したものになります☺️

    スズランは私が好きな花で、
    あれは地味に描くのが大変でした…
    コピーすればいいものを、
    一つ一つ地道に描いては消し、
    描いては消し…笑
    ボトルの色に黄色が多いのは意図的です。

    前回のバレンタインイラストの考察の際も思いましたが、まさかそんなところまで見てもらえるなんて思ってなかったので、めちゃくちゃ嬉しいです☺️

    Xに載せているイラストは大体1~3秒くらいでスクロールされるようなので、そこまで深く見ていただける方は居ないのでは?と思っていたのですが、キロク様がそのように書いて言葉にしていただいたおかげで、今回も描いて良かったと思うことができました😢✨️

    私的には、このイラストがとても好きなのですがいいねがあまり伸びなかったのは意図が伝わりにくかったのと、
    やはりそこまでエロくない、
    写真のようなイラスト、
    だからだと反省致しました。

    キロク様もおっしゃられているように、
    バーのような?お酒のような?
    年齢は?関係性は?
    等が一瞬でパッと分かるようなイラストを描けるように頑張りたいですね。

    お酒を飲まないのにお酒の考察まで!
    有難うございます(*^^*)

    シチュエーションの考察は小説を読んでいるようで楽しかったです。
    状況が思い浮かんで、物語が素敵だなぁと☺️
    私のイラストでそのような想像をしていただける事はこれもまた嬉しいものです。

    キロク様の小説を読みたいとコメントに書いたことがあるので、書いてくれたのかなと嬉しくなりました✨

    ぽちゃに対する好きもすごく伝わってきましたし、そこまで熱量を持って好き!
    と言えるジャンルがあるのは良いですね🥰

    またコメントが長くなってしまい、失礼致しました。
    この度は素敵な記事を有難うございました!
    今後ともよろしくお願いいたします☺️

    • 典藻キロク より:

      今回も記事作成をお許しくださり、ありがとうございました。
      おかげさまで楽しく書かせて頂きました。

      前回もそうでしたが、コメント欄にてこだわりポイントや制作過程が作者自らにより語られるというのは中々得難い情報で、そんな貴重なものをこのようところで公開してくださるのかと恐縮しております。
      イラスト作成において技法もさることながら、題材決めというのも難しいものだと思います。わたし自身も勉強になることで、感謝感謝です。

      全体を通しても言えることですが、わたし自身の変態性の発露になってしまいお恥ずかしいばかりではありますが、こういった話をできる場があると自身の好みについての整理や新たな発見につながり、やはり楽しいです。

      小説風の部分については、お世辞でも素敵と評して頂けると嬉しく思います。
      いつかは書きかけのものも仕上げたいと思っています。性癖とは別に、物語におけるこだわりを反映したものなので、少し後味の悪いものかもしれませんが、もしよろしければ、感想など頂けるととても喜びます。その節はまたお願いします。

      あと、コメント文中の「中ぽちゃ」という度合いの表現は参考になります。
      ぽっちゃり系の絵師様それぞれに「ぽっちゃり」の程度にばらつきがあるので、先生の思う「中ぽちゃ」がこれぐらいというのは何かをリクエストする際の目安になり、ありがたいです。
      リクエストを受け付けられている絵師の皆々様には「お品書き」ではありませんが、「これくらいからこれくらいの体型を描くよ」「これくらいがよればこうリクエストしてね」というような見本絵があると頼みやすいのになあと、実は思っておりました。

      脱線しました。
      改めまして、今回も記事の許可およびコメントをくださりありがとうございました!

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