「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」

コミック





 おはようございます。典藻(のりも)キロクです。
 唐突ですが、大変面白い漫画に出会いました。いえほんとに唐突に出会って一気読みしました。運命的な出会いですね。曲名運命ジャジャジャジャーン。壊れろ運命。運命と聞いて脊髄反射で話すのはやめたほうがよいぞ、典藻。

タイトル

 その漫画のタイトルですが、

君のことが 大








大 大 大







大 将 軍 !
 ……申し訳ありません。出来心です。


 「君のことが大大大大好きな100人の彼女」。略称は「100カノ」だそうです。
 原作:中村力斗先生  作画:野澤ゆき子先生 による作品です。

 先生方はじめ、この作品を世に送り出してくださった皆様に大感謝。大将軍。MAX大将軍。だから脊髄反射で話すのをやめろ。

あらすじ 

 中学卒業式の日に人生100回目の失恋をした主人公・愛城恋太郎は、恋の神様から高校生活で100人の運命の人と出会うことになると告げられる。運命の人と出会った者は、その恋を成就できなければ死ぬことから、愛する人を死なせないため、恋太郎は100股を覚悟する。
 曰く「負けヒロイン0のハーレムラブコメディ」とのこと。

 自身の要約ぢからの無さに呆れ果てますが、以上が導入のあらすじです。語彙力のなさに呆れうす。申し訳ありすとてれす。

「100カノ」のココがよい

・主人公がカッコイイ。人間が人間に対して真摯に向き合う姿は美しい。愛情超えるような誠実さ。俺が皆を守るから、誰か俺を守ってくれに通じるものを感じる。

・ボケツッコミのテンポが良い。冗長に見えるボケがあっても、直後の展開の前振りになっていて、気持ちが良い。

・ボケにしてもツッコミにしても、言葉選びのセンスが良い。原作者の品性と知性を感じる。

・見開きや大コマの使い方に毎回感心する。よい具合に言い表せられないが、漫画的にとても美しくみえる。

・100人(予定)のヒロインのキャラクターの書き分けがしっかりされている。内面も外面も。単純にキャラデザぢからの強さを感じる。安易な属性付けでヒロインを生み出さない点に愛情を感じる。

・モブキャラかと思われたキャラクターにも再登場の機会があり、使い捨てでない。キャラクターたちが「確かにその世界に生きる人物」であるように見える。

・ヒロインの名前と設定につながりがあり、覚えやすい。「さよなら絶望先生」方式の名付け方。

・ラブコメディの「コメディ」の部分の出来が良い。笑いは健康をもたらすので、つまりは健康に良い書籍。健全な内容かどうかは個々人の判断に任せる。

・過度にいかがわしい表現が無い(多分)。なお、「ぬ~べ~」「いずな」基準。


 以上、良い点は語りつくせませんが、大体わかってください。
 

 出来の良い作品は人生の教科書、あるいは心の栄養剤になります。
 一例を挙げますと、典藻が「100カノ」を一気読みした休日明けに、150分の早出+昼休み消失バグ+180分の突発残業という奇跡のコンボを受けてなお、余裕綽綽シャークネードで乗り切れる位には気力が充実しました。
 出た! 余裕綽シャークさんのマジックコンボだ!
 
※すべて個人の感想ですよ!

「100カノ」のココがよくない

 よくないところ? そんなものをここで語ってどうするんだ。今はこの作品を褒めちぎりたい気分なんだ。褒めおすたしす。

「100カノ」の行く末を見届けたい

 新刊の6巻も近日発売予定で大変楽しみです。こんなに美しい作品ですから、いつかはきっとアニメ化もされるでしょう。野球回もあるから神アニメになりますね!


 アニメ化に際して多くの人に認知されるようになった時は、懸念事項もあります。
 100股ひいては一夫多妻(妻でなく恋人ですが)を肯定する作品になりますので、これがコメディであることを無視して批判しようとする繊細で敏感な人も現れるでしょう。事が大きくならないことを今のうちから祈っておきましょう。
 本人たちが幸せならそれで良かろうに。非実在青少年が相手だとはいえ、「誰も人の未来を奪うことはできない」ですよ。


 まあそれはそれとして、これからも、或いはこの先の未来に最終回を迎えたとしても、ずっとずっと見守っていたい優しい作品です。
 コメディ色や恋愛色(というか恋煩悩)が強い作品かもしれませんが、人間が人間を愛し、愛情と誠実の限りを尽くす姿は、美しき人間賛歌の物語です。誰かに愛されたければ、まずは自分が相手を愛すべしという当たり前のことを思い出させられる作品です。

 ところで、タイトルの「大」の数が分からなくなったら極アームズを思い出しましょう。大 大 大 大 大将軍と同じく、「大」は5個ですよ。最後の最後に、悪ふざけに見せかけた伏線を回収。


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