デートのお誘いかと思ったら

　昨晩のことです。珍しく妻が、翌日のわたしの仕事帰りの時間を気にするのです。
「明日、仕事遅くなる？」
　おや、これは何事かあるな、と。なにか大事な話があるのかと訊いてみれば、どうやらそうではないらしいのです。では、もしや夕食や買い出しや何かの視聴などのデートのお誘いかと、期待を込めて、改めて用件を訊いてみました。

　残念ながら、楽しいデートのお誘いではありませんでした。ええ、非常に残念なことに。本当に。
　翌日の19時に宅配が届くので、これを受け取る為に早く帰ってくるつもりだけれど、万が一に備えて保険をかけたいので、協力してほしいとのことでした。

　デートでないのは残念ですが、妻に頼られるのなら、もちろん応えましょう。ろくろく定時に退勤できない職場ですが。そも定時である18時に退勤できたとして、1時間で帰ってこれるのかという疑問もありますが。

　ええ、しかし、万障お繰り合わせの上というやつです。
　本日、現場仕事を早めに片付けて、事務仕事は家に持ち帰るという方法でいつもより早く退勤しました。19時を迎える前に帰宅することができました。午後休みをとったわけでもなしに、出勤日にこれほど早く帰ってこれるのは稀なので、少し不思議な感覚です。

　妻の要望に応えるのはやぶさかではないのですが、一方で無給扱いになる持ち帰り業務はいささか負担感があります。宿題というものが昔から苦手なものでして。
　苦手といえど、明朝一番には必要になる書類なので、やらざるをえません。

　ということで、これから宿題に取り組みます。