聞くところによりますと、ある程度の年齢になると、マジックテープ式のお財布を使うことが「恥ずかしい事」として扱われるそうです。
「支払いは任せろー」バリバリ
「やめて!」
というようなアスキーアートも存在しています。
現在わたしの使用しているお財布は、数年前に妻が誕生日に贈ってくれた非マジックテープ式のものですが、これをくれた理由が「バリバリの財布を使ってたから」とのこと。この会話の際に、上記の「支払は任せろーバリバリ」も言われました。
モノに変に愛着を持ったり、捨てられなかったり、妙に長く使える状態を保ったりするわたしですので、件の「バリバリのお財布」は当時まだまだ使える状態でした。というか、破損らしい破損もありませんでした。
このバリバリを使い始めたのは小学生の頃です。校外学習の際に母から持たされたもので、その後わたしのお財布として定着しました。随分長く働いてくれまして、十数年現役でした。わたし個人はバリバリが恥ずかしいものという認識がなかったので、妻から言われなければ、たぶん今でも使っていたと思います。
バリバリだからそうだということではないのでしょうが、非常に丈夫なものでした。「よいもの」だったのかもしれません。
まだ使える状態で役目を終えて、今も休んでもらっているものですが、思い入れや利便性から、またどこかで出番を与えたいところではあります。
仕事で現金を持ち運ぶ際に使おうかとも考えましたが、「社会的に恥ずかしいもの」を社会人が業務に使用するべきではないでしょう。であれば、私生活で使うことを考えますが、妻はバリバリを好かないわけです。どうにも出番がありません。
恰好や外聞ばかりを気にして、まだ使えるもの(しかも機能的に優れるもの)が使えないというのは、如何ともしがたいです。大人になるというのは、嫌なことですね。
ところで、バリバリのお財布……バリバリウォレットという響きに、仮面ライダーの玩具のそれを感じます。シャカリキスポーツとか、ガンガンセイバーとか、ザクザクチップスとか。こう思うと、俄然使いたくなってきますが、与えられる出番が無いことに変わりはありません。
なにか、有効活用できる妙案があればよいのですけれど。
バリバリのお財布

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