冒頭文
おはようございます。トレーディングカードゲームで一番難しいのは対戦相手を用意することだと思う典藻キロクです。
先だって「ウルトラマンカードゲームに手を出すかどうか迷っている」というお話をさせて頂きました。その後、少々の目当てがありまして、「発売日または翌日に買えたら=TCGらしい品薄・転売環境でなければ手を出してみる」という判断を致しました。
ところで、前回の記事でウルトラマンカードゲームをバンダイ製のものという前提で話していましたが、よく確認したら、販売元は円谷でした。つまり、このカードゲームを買えば直接円谷に利益を還元できるということかもしれません。よいですね。
スターター2種
10月25日(金)、2種のスターターが同時に発売になりました。当日はもちろん、翌日も出勤だった連勤術師の典藻としましては、「どうせ売り切れているのだろう」と諦め半分で26日(土)の仕事帰りに量販店に足を運びました。
売り場を見渡し、隅の方に並べられているのを見つけて、無事に購入ができました。意外でしたね。
「お1人様1点ずつ」とのことでしたので、2種のスターターを1つずつ購入しております。
我が家のウルトラマンたちに無事届けられて何よりです。
肝心のスターターですが、ウルトラマンガイアの劇場版をイメージした「超時空の英雄たち」と、ウルトラマンゼット第6話、第7話をイメージした「零のキズナ」の2種になります。
ティガ・ダイナ・ガイアの所謂TDGと今年15周年を迎えたゼロとその弟子たちと人気のキャラクターが選出されています。
典藻はTDG世代ですので、前者のデッキを使うこととさせてもらい、妻にはゼロのデッキを渡しました。
内容物として、デッキ1組50枚とプレイシート、11月に発売予定のブースターパック1点が入っています。
新しいカードゲームのデッキを手にするという特有の嬉しさと共に、ランダム要素がありかつ先行して手にすることができるブースターパックが同梱されているというのも中々ニクいです。
難点があるとしたら、プレイシートの裏面にルールが記載されていて、ルールを見ながらプレイしようとするとシートを使えないということでしょうか。とはいえ、プレイシートに示されているカードの置き場は山札、捨て札、シーンカード程度のもので、無くても支障はありません。ペンデュラムゾーンやらエクストラモンスターゾーンやらに振り回されてきた決闘者を舐めてもらっては困ります。
カードの質感
カードのサイズはレギュラーサイズですので、ダイソーで売っているスリーブで対応可能です。とりあえずのお試しなので、安価なスリーブで済むというのは非常にありがたい。
妻は、かわいくて買ったけど持て余していたカービィのスリーブに入れていました。まあ、カービィもウルトラマンも星の戦士ですし、親和性はあるでしょう。
スターター2種それぞれに、イラストのつながるカード3種がラインナップされています。イラストの格好良さはもちろんですが、キラカードの加工が綺麗で、TCGの魅力のひとつであるコレクションとしての面も期待できそうです。
写真ではわかりづらいですが、裏面にざらつき加工がされています。
偽造防止の為のものかと思いましたが、妻からは「スリーブに入れないでプレイするときにカード同士がくっつきづらくするためのやつじゃない?」と意見がでました。それだ。
ウラオモテ共に加工が綺麗かつ、カードの厚みもしっかりしていてよい紙質……と思ったのですが、スリーブに入れる時に少しフィルムに当たっただけでカードの角が白欠けしたので、強度はあまりなく、とても繊細なものになっています。プレイヤーもコレクターも共に取り扱い注意です。
遊んでみての感想
さて、実際にプレイしてみての感想ですが、ルールはシンプルでわかりやすく、1ゲームあたりにかかる時間も短いのでとても気軽に遊べて、よいものと感じました。
なお、ルールがシンプルというのは遊戯王OCG経験者基準での感想なので、このウルトラマンカードゲームからTCGに触れる方にとってどうかというのは、なんとも判断しかねます。
しかし、〇〇フェイズが多い代わりに、各フェイズで行うことがはっきり決まっているので、ルールを読みながらプレイすれば詰まることなく進行できるというのは親切設計ですね。
一方で、TCGの持つ敷居の高さ、すなわち「お金がかかる」についてはこのカードゲームも持っています。
ルールの都合上、レベル別で同じキャラクターのカードを複数集めないとデッキにならないので、スターターに入っていないウルトラマンたちのデッキを組もうと思ったらブースターパックをそれなりに買わないといけません。現行作のウルトラマンアークのデッキを組むのも一苦労で、対象年齢7才以上ではあるものの、7才のちびっこには優しくありません。
まあ、TCGってそういうものですからね。門戸を広くとっているように見せて、実態はTCGらしいTCGという具合。
また、「勝てるデッキ」や「そこそこに戦えるデッキ」を組むのなら、デッキに入れるキャラクターの数をある程度絞ることが大事なので、「好きなウルトラマンや怪獣を複数種類入れて、夢のチームを作るんだ!」というようなオールスターデッキは現実的ではないというのは、キャラクターもののカードゲームとしてはやや残念です。バランス的に、ウルトラ6兄弟をデッキにまとめることすら難しいかと。
ちなみに、典藻が使ったティガたちのデッキでは「山札の上から3枚をめくって特定のカードを手札に加える」というには馴染んだ効果のカードが入っていて、決闘者としてはとても扱いやすかったです。
一方で妻に使ってもらったゼロたちのデッキは基礎的なパワーが高く設定されていて、テクニックvsパワーとしっかり特色がわかれていて面白かったです。
ブースターパックも楽しみ
購入を悩んでいたウルトラマンカードゲームに手を出そうと決めたのは、デジモンのデザイナーである渡辺けんじ氏の描いたティガがラインナップされていると知ったからです。これが冒頭に触れた「目当て」です。
90年代のウルトラマンであるティガが、同じく90年代の子どもたちを熱狂させたデジモン調のイラストで描かれる……。よいマーケティングですね。まんまと策にはまらせて頂きました。
デジヴァイスを触媒に、該当のティガを呼ぼうと試みましたが、残念ながらスターターに同梱の1パックでは叶いませんでした。
11月のブースターパック発売を楽しみに待つとしましょう。
TCGはカードを集める=お金がかかるのが苦行であると同時に、楽しみでもあります。限られたお小遣いの中で集めたカードたちをどのように組み合わせるか、どうすれば好きなカードを活躍させるかという試行錯誤こそ醍醐味です。
パックを買う瞬間、持ち帰る道中、開ける瞬間とそれぞれに別のワクワク感がありますので、とりあえず少なくとも数パックは買わせて頂きたいですね。
おわりに
まだ始まったばかりのカードゲームですので、継続するか否かはわかりませんが、「発売日翌日でもちゃんと買える供給量」、「遊びやすいルール設計」、「魅力あるカード」と中々によい印象を受けましたので、とりあえずは第1弾のブースターパックは買わせていただこうかと思います。どうもボックス購入特典があるようなので、購入制限がなければ1ボックス買おうかと。本当は、新しいカードゲームは数パックずつちまちまと買っていくの好きなのですけど、仕方ありません。
カードに描かれるキャラクターは当然、写真やイラストといった形で表現されますので、是非とも、立体化の機会に恵まれないような怪獣なんかにスポットライトが当たると嬉しいですね。もちろん、手堅く人気怪獣のカード化であっても嬉しいです。
スターターに入っていた浩くんのサタンなんとかも大変魅力的でした。こういうのが嬉しいのです。
さしあたって、着ぐるみすら無さそうなマガタノゾーアのカード化に清き一票を入れましょう。いつかカード化されたら、ほかの魔王獣と共にデッキを組みたいです。
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