おはようございます。典藻キロクです。
今回は仕事の愚痴です。きわめてネガティブな記事です。お覚悟を。
端的に。
〇万円をドブに捨てました。もちろん比喩です。しかし、時間を取られない分、実際のところはドブに捨てた方がマシであるとすら言えます。
仕事の話である都合上、守秘義務というものもありますので、詳細は伏せます。なので、なんのことやらわからないでしょうが、ご容赦を。
なぜに私費を〇万円も費やしたかといえば、事前に説明を怠った当方が悪いという難癖じみた主張を受けてのことです。
必要な説明はしていますし、他のところでも見積もりをとることは薦めていたし、納得できないなら覚え書きに署名はしないでほしいとも言ってありました。その上での文句です。
先方は、思い通りの仕様に直らないのならば代金を払わないという構え。
仕方なしにディシジョン・スタート。
・道義的には、先方に一理あり。詭弁に片足をつっこんでいますが「一から十まで、隅から隅まで説明をしていない」という事実は確かにあります。カタログや見積書や図面やら各種書類の端から端まで読み上げてはいませんので。
・心情的には、まあわからなくない。「納得できないものに金を払いたくない」というのは、身に覚えのある話。
・予算的には、どうあっても代金を払ってもらわないと困ります。この1件は予算に占める割合がそこそこ大きいです。支払ってもらうために手段を選ぶ余地はありません。
・いちサラリーマン的には、つっぱねるべき訴え。上司に相談したところで会社負担で対応することはできません。なんならば、事前の覚え書きに本人直筆の署名を頂いています。
・金銭リソース的には、絶対に肩代わりしたくない。希望箇所の肩代わりだけで〇万円です。わたしの手元になんにも残らない、他人の■■■■■費用をどうして払わなければならないのか。
・時間リソース的には、金で解決できるなら決断をすべきところ。ここでグダグダしていれば、また睡眠時間が減っていく。わたしは別に暇人ではないので、やるべき仕事は山積されている。
・幸福の総量を考えるなら、先方の言うとおりにすべき。わたしが悲しんだところで不幸になるのはわたし1人ですが、先方が悲しめばその家族の幸福度も下がります。世界に占める幸福の総量を考えるなら、わたし1人より相手の家族数人分です。
最悪なことに、わたしの中での多数決により「では、ここはわたしが私費でなんとかしましょう。なのでしっかり代金を支払ってください」というジョーカーを切ることとなりました。相手の「わかればいいんだよ」といったような言い草の憎たらしいこと。
金額的には大きいものの、それは部材が高価なだけで、やること自体は非常にシンプルです。であれば、外注先にわざわざ再度の作業を依頼するわけにもいかず、わたし自身が手ずから作業をすることとなります。大金だけでなく時間まで消費しなければならないのが、なおのこと腹立たしい。繰り返しになりますが、〇万円をドブにシュートした方が時間がかからない分、精神衛生上マシです。
一応補足しておきますが、今回の案件の売り上げがあったからといって、わたしのお給料に色がつくようなことはありません。
■■■■■費用として大金に見えても、「お客様のことを考えて」値引きに値引きを重ねた価格でやっていますので、利益など微々たるものです。薄利多売の世界です。なので、案件を成立させたとて、歩合でお給料が上がることはありません。予算を達成したとて個々人の取り分になるようなものもありません。
ですから、今回に限らず、「理不尽な要望を叶えるための〇万円の肩代わり」は純粋にわたしが大損するだけです。手取り換算にすれば、半月以上タダ働きになるような予定外の出費です。不定期に起こるこのイベントが、わたしは大嫌いです。管轄省庁の職員から見下されている件はさておき、職業自体に不満はありません。しかし、ごく一部の「自分の理屈を後出しで押し付けてくる相手」と「その相手の対処を現場判断に一任する社風」は些か以上に不満です。
〇万円の使い道なら、もっと有意義なことがいくらでもあります。貯金は「使い」道ではないので除外するとして。
その大金で宝くじでも買えば、もしかしたらそこそこの当たりが引けたかもしれません。
その大金があれば、普段行かないようなお店で外食したり、普段行くお店でも頼むのに逡巡して毎度諦めるメニューを注文することもできます。
欲しかったフィギュアを10体以上買い揃えることもできますし、高額さ故に諦めた高額な変身ベルトだって手が届きます。
skebなんかで5~6回、イラストや漫画をリクエストすることだって出来ます。
同じ「手元になにも残らない散財」であっても、推しへの投げ銭のほうが余程有意義です。なんなら推しじゃなくても、たまたま目についた配信者に投げ銭するだけでもこれからを生きる/頑張っている人への応援という有意義さがあります。
なんでもできます。豪遊です。そんな大金です。
そんな大金が急に無くなれば、気分も沈みます。読みづらかろうこの愚痴も、これでも文章にまとまった方です。ここまでまとめるまでに、悔しさ悲しさ虚しさに呻いたり叫んだりしていましたので、人語になっているだけだいぶ理性的です。
〇万円の急な出費はお給料だけでは賄えません。なので、金額を工面する為にコレクションのいくつかを売却しました。モノへの執着に囚われたわたしが、大事大事な大事な大事な大事な大事なコレクションを宝物を思い出を手放すことへの口惜しさ恨めしさ。
少し前まで1日1食生活を試みて、食費が浮いて喜んでいましたが、それで得た分すら、いとも簡単に消えてなくなりました。
食費を削り、せっかくのコレクションを手放し、それでも足りないので数日分はタダ働きの計算になります。労働者個人に負担をかけてでも、自身の署名した契約内容を覆してでも、幸福を手にしたいという人間の醜さ。とてもとても人間らしいです。他人の不幸という蜜味の生き血を啜ってこそ、きっと富めるということでしょう。本質的には、自分たちの刹那的な楽しみのためだけに「自分たちと違う者」を嘲り嗤う輩に共通するものがあるように思います。つまりはわたしが憎み怨む属性です。
ええ、はい。オチなどありません。
気分的な話のみならず、金銭的に損失があったので、これからしばらくは金欠かつ不機嫌が続きます、とだけ。
金の切れ目に切れる縁もありましょうが、まあそれも仕方なし。
なんのために働いているのか、ひいては何のために生きているのか、わからなくなりますね。
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