支援サイトと酔狂な趣味ブログ

その他





(1)
 おはようございます。誰しも作業時間と睡眠時間はトレードオフ、典藻のりもキロクです。

 今回は導入文もなく、いきなり本題ですが、皆さまは支援サイトというものはご存じでしょうか。
 クリエイターへの活動支援としてファンが有料プランに加入し、毎月いくばくかのお金を支援するサイトです。クリエイターごとに、プランの金額や加入者特典の設定がされていることがほとんどです。
 典藻はここ数年、pixivFANBOXfantiaでプランに加入したり退会したりを繰り返していまして、今回はこの2つのサイトを利用していて感じたことを書こうかと思います。

 先に結論を書いておくと、「クリエイターは支援金の対価としてコンテンツを提供しているのに対して、典藻はお金を払ってコンテンツを公開していることに気が付いた」という話です。


(2)
 FANBOX等の支援サイトでファンが有料プランに加入する場合、大きく分けて2つのパターンがあると思います。
 ひとつはクリエイター本人のファンである場合。もうひとつはクリエイターが生み出すコンテンツのファンである場合です。

 プランごとの金額や特典、特典の提供・更新頻度はクリエイターにより様々です。(もちろん業界でのおおよその相場というものはあるのでしょうが)
 クリエイターの私生活が忙しければプラン特典の更新が無い月というのもあります。というか、典藻が加入していたプランでありました。
 このような事があった場合、クリエイター本人のファンであるならば「活動を支援する為の支援」なので、ファン側も退会という選択肢は思い浮かばないでしょう。
 しかし、クリエイター本人でなく、その人の生み出すコンテンツが目当てならば「月額を払っていても特典が得られないなら退会しよう」と考えることもやむなしです。

 例えるなら、ふるさと納税をするにあたって、純粋に対象の自治体にお金を渡したいと思うか、或いは返礼品を目当てに納税するかの違いです。

 月額課金になることからサブスクリプションサービスとして捉えてもよいかもしれません。
 毎月応援するクリエイターを金銭的に支援できること自体に喜びを見出すのか、毎月のコンテンツ更新に喜びを見出すのか。
 文字にしてみると、前者は中々狂信的なサブスクにも思えます。


 現在、典藻は先に挙げた前者、つまり狂信的なサブスクとして支援サイトでプランに加入しています。
 特典の更新があれば嬉しいけれども、ぶっちゃけ無くても支援ができればそれでよいかという心構えです。
 コンテンツへの感想をコメントしてみても、コンテンツごと非公開になって消されてしまったりという悲しいこともあったりますが、それもまたクリエイター側の判断ならば仕方ないと捉えています。
 クリエイター側からすれば、建前はともかくとして「ファンなら口を出さずに金を出せ」というのが少なからず本音にあるものと思います。お金は大事ですからね。いつぞやの記事でも触れましたが、典藻もお金は命と同等に重い物と考えています。


(3)
 現状はクリエイター本人のファンとしてのプラン加入のみではありますが、つい2~3ヶ月前までは作品のファンとして加入しているプランもありました。

 わたしの性癖に合致する絵を描く方だったり、肌色多めの写真を公開しているお姉さんお嬢さんだったりのプランです。コンテンツとしては非常に好ましいものでした。
 ですが、ツイッターでの発言だったり、即売会で直接お会いした際の印象などで「この人の為に毎月お金を出すのは何か違うな」と感じることもありまして、徐々に徐々に退会をしていき現在に至ります。
 大抵の方が「無理のない範囲でご支援をお願いします」と標榜していますが、誰かを応援する(しかもそこに金銭や時間というコストが発生する)のならば、無理なくというのはそれこそ無理な話です。無理をしなければ他人の人生の応援などできません。

 その「無理」に対して、プラン加入時のあいさつとして、サイト内のメッセージ機能でお礼の言葉を送って下さるクリエイターの方もいらっしゃいました。
 コピー&ペーストの定型文かもしれませんが、当人の誠実さが見えて好印象でした。
 (好印象ではありましたがコンテンツの更新頻度と金額が見合わないと思ってプラン退会してしまいましたが……)


(4)
 さて、話があちらこちらに行ってしまっていますが、本題としましては、そんな支援サイトを利用していて気が付いたことがあるという話です。

「ここのクリエイターの方々は月1回に満たない更新でも有料でコンテンツ公開をしているのに、典藻はサーバーのレンタル料を自ら払ってコンテンツを公開している。わたしのブログ趣味ってだいぶ酔狂なのでは?」

 これに気が付いてしまいました。
 世にある「作品」というものはファンが対価を払って楽しむものです。
 一方で、当ブログはクリエイター側(仮)のわたしが金銭を消費して、読んでもらおうとするものです。これは酔狂。このブログ、何か変。

 もちろん広告収入というものも無い事はないです。累計で十数円ですが。
 しかし、やはり基本的には記事を読んでもらうためにお金を払っているという不思議な状態です。


 (5)
 自分の文章が、少なくとも金銭的な価値の発生するものではないということを思うと、いささか惨めな気持ちにならないこともないです。

 ちょうど最近、絵の上手い方が口にした「人に見せられるような絵じゃない」「絵柄が安定しない」「立体的な描き方ができない」という謙遜が流れ弾となって典藻を撃ち抜いていったところです。
 言葉による銃創に、自分の気づきで塩を塗り込むようなことをしてしまいました。惨めで恥ずかしい路傍の殺生石。いえ塩を塗り込むのなら、いっそ漬物石とでも名乗りましょうか。

 とはいえ、不出来であっても不毛ではありません。
 記事の更新の度に少なくともひとりは読んでくださる方がいるのだから、記事を書くことに意味はあります。

 別に、気づきや言葉の弾丸によって書くことや描くことのモチベーションが下がったわけではありません。
 ただ、お金を払ってまで記事を読んでほしいなんて、随分変わった趣味をしているなあと自覚しただけです。

 そんな酔狂なブログですので、これからも精々自由に好き勝手に書かせて頂きましょう。
 ……という益体もないことを考える8月の頃。

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