3年くらい前に「西友(SEIYU)のレトルトカレーを食べ比べてみた!」という、如何にもブログらしい記事を書こうとしたことがあります。準備はしたのですが、記事としては没としました。
西友のプライベートブランドである「みなさまのお墨付き」のカレー各種を食べ比べる……と、ネタを思い付いた当日には、レトルト売り場にあったものを全種買ってきました。記事に使う写真を撮り、その日から1日1食ずつ、それぞれのカレーを食べて感想のメモを残しました。
そこまでしておいて、なぜ没にしたかと言いますと、感想がすべて「おいしい」に集約してしまったからです。
レモンのさわやかな風味があって、さっぱりしておいしい。しっかりとした辛さを感じられておいしい。変わり種ではなけれど、それ故に王道的においしい。……これでは食べ比べにはなりません。
繊細な舌と豊かな語彙を持ち、「このカレーは○○が××で、□□な人にオススメです!」と書くことができればよかったのですが、残念ながらわたしにとってカレーはすべて「おいしい」ものなのでした。
感想のみならず、ブツ撮りの面でも難がありました。
盛り付けた写真を撮り忘れたり、美味しそうに撮れなかったり、わたしの撮影スキルは、食べ物を紹介するには不足でした。やろうとした証拠に、というわけではありませんが、当時撮ったパッケージ写真は残っています。











これこのように、開封前のものをしっかり撮っていました。ブツ撮りの背景が白色ボードの頃です。年数の経過を感じますね。
個別の食レポというものはできませんでしたが、当時は連日カレーを食べられてハッピーでした。今日も家に帰ればカレーが待っていると思うと、それなりに気持ちも弾むというものです。
○○○円で何食分というような、いわゆるコスパではなく、心を充足させてくれる美味しさを求めて買うのにちょうどよい商品でした。日々のちょっとした贅沢として、何食分か家に置いておくと「帰ればカレーが待っている生活」を送れます。
心身ともに疲れ切って帰り着く日も、パックのごはんとこれらのカレーがあれば、電子レンジでの加熱という少ない工程で、小さな贅沢ができます。美味しいものを食べて、「終わり良ければすべて良し」で1日をよいものとして終えられます。
……年数を経て書いてみますと、食レポとしては不成立でも、記事としては案外書くことがあるものですね。最近は自主的なカロリー制限により、カレーライスを食べる機会もありませんが、またそのうち買いに行きたいです。
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