ブログのネタをストックしたまま腐らせがちなわたしですが、関連する話題を見かけると下書きを仕上げようかという気持ちになります。このように。
カバンに忍ばせて携帯することができる大きさで、ごくごくシンプルなワープロ機能を持つポメラをご存じでしょうか。
一時、これを相棒にしていた時期があります。レポート作成、議事録作成、小説やゲームのシナリオ執筆、デッキ構成のアイデア出し、その他いろいろなメモ……。日常的に、何事も文字で記録することが多かったので、非常に重宝しました。
辞書登録の機能もありましたので、自作品の用語を簡単に変換できました。文字数カウントもあり、課題などでの規定文字数に対して今書いている分量を把握できるのも便利でした。書いたものをメモリーカードやケーブルを経由して、PCにコピー・転送できるのも、当時のわたしには役立っていました。
当時はまだ二つ折りの携帯電話が主流でしたので、周囲からさほど問われることはありませんでしたが、今は事情が違うかもしれません。
「スマホでよくない?」
そのような疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
ええ、ええ。わかります。わかりますとも。
スマホなら、作業の傍らにインターネット検索もできますし、必要に応じて写真をとることもできます。その他にも便利なアプリを取り揃えているでしょう。
しかし、違うのです。それらが無いことがポメラの魅力なのです。
余分を持たず、文章書きに集中できるのがよいのです。言葉の意味や、言い回しを「ネットで調べればよいか」と思ってしまえば、記憶力も低下します。
自分の頭の中にあるものを、ただ目の前の機械に打ち込んで文章にするということに意味があるのです。

懐かしさにamazonの注文履歴を遡ってしまいました。
発見しましたが、注文日が2010年になっていますね。15年前ですね。15年……? 光陰矢の如しですね。
このポメラがわたしにとっての初代なのですが、この型は充電式でなく、乾電池で動かすものでした。おかげで、当時はポメラを持ち運ぶケースに予備の乾電池を入れていて、そこそこの重量がありました。あと、乾電池の消費量がとんでもなかったですね。学内に使用済み電池の回収ボックスがありましたが、そこに頻繁に捨てにいっていたのを覚えています。
学校の授業のなかで、「身近な物品についての評価を文章にする」という課題があったのですが、わたしはその対象として相棒であるポメラを選びました。もちろん、その文章を書くのにもポメラを使います。
シンプルな機能の美しさ、持ち運びの出来るコンパクトさ、シルバーと黒のカラーリング……などなどから、「お人形のような美少女」に喩えた文章を書いた記憶があります。道具への愛着が強かったとはいえ、とち狂っていますね。若気の至り。
数年間使って、その頃には文章(少なくとも小説)を書く機会も無くなってしまったので、役目を終えてました。
その後に何かのきっかけで後任として型の新しいポメラ(充電式!)を購入したのですが、こちらはあまりしっくりこず、相棒と呼べるほどには仲良くできませんでした。埃をかぶらせてしまっています。
ブログを書くようになったころには仕事と兼用する為に、デスクトップPCや、後に迎えるSurface Goを使うようになっていましたので、現在は初代・2代目ともに使用しておりません。
しかし、ええ。ポメラを持ち歩いていたあの頃が非常に懐かしいですね。物書き気取りの若い愚かさも同時に思い出されて、苦々しくも微笑ましい気持ちになります。
ながらくポメラにお世話になった身として、あるいは「ポメラはいいぞおじさん」として申し上げておくべき言葉があるのなら。そうですね。
ポメラはいいぞ。
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