先日の記事で、食の好みに違いはあれど、概ね価値観は違わないという話をしました。
しかし、創作物のキャラクターとなると、ほぼほぼ好みが合いません。
あれは交際し始めの頃。日曜日の朝から、ガラケーのメールで実況しながら一緒に視聴していた「ドキドキ!プリキュア」で、(特に女性キャラは)好みが違うということがわかりました。その後に続くシリーズでも、各作品に3~5人程度のプリキュアの好みが真逆になることもありました。同じキャラを好きになって、解釈不一致でケンカになるようなこともなく、平和です。
一方で「好きじゃない」(≠嫌いな)キャラは一致することが多く、我が家での「不人気」な枠はある程度決まります。
女性キャラクターの多い日常系アニメなども、この傾向にあてはまります。当時観ていた「ご注文はうさぎですか?」なども見事に好みが分かれまして、ランダムグッズなど買った時に配分がしやすかったです。
「カードキャプターさくら」や「デジモンアドベンチャー」のように、最早「箱推し」レベルに思い入れのある作品については、全キャラへの好感度が高いので、そこまで好みの話にはなりません。ここまでになると、キャラ語りよりは印象に残ったエピソードの方に話が移ります。
ところで、わたしは妻との付き合い(交際開始~現在まで)の年数を確認する時、当時放送されていたものから、現行のものまでの仮面ライダーを放送順に数えます。これに従うと、13年の付き合になります。それなりの年数です。
それだけ長い時間を共にしていると、上記のキャラクターの好みの傾向もわかってきます。
わたしの好みは、キャラクター性からフェティシズムまで、当ブログ内のあちこちで触れているので割愛いたしましょう。
妻はわたしの女性キャラの好みを「(主にピンク髪で)性格の悪いナイスバディ」だと思っている時期がありました。そうでもないです。
妻の男性キャラクターの好みは、まだ少し掴めていませんが、話してみると、基本的に大人キャラは「生真面目で繊細」「責任感や罪悪感に葛藤している」「背負う物に反して重すぎない性格」「人間味が薄い」あたりがよい塩梅だと刺さるようです。つまりは、概ねわたしと属性を異にする男性像です。現実と創作で好みが異なるのは、ままあることですので、不思議ではないでしょう。
それはともかく、わたしとしては、肝心なのは(?)女性キャラクターの好みです。
わたしの好む作品を布教しようとするときに、まず妻の好きそうなキャラクターのプレゼンをして興味を持ってもらおうとします。「100カノ」のアニメ視聴にあたり、「静ちゃん、いいよ」と何回言ったことか。あと、アニメに誘導したあとは原作を勧める為にアニメ未登場の好きそうなキャラクターをピックアップしてプレゼンしたりしています。おかげで「ジャパニーズの女子供」という言い回しが共用のものになりました。
そんな具合で布教をすることがたまにあるわけですが、先週、数年越しに「リトルバスターズ!」を受け入れてもらうに至りました。わたしにとっては人生の教科書のひとつである当作ですが、これまで妻にはイマイチ刺さっておりませんでした。
しかし、どうもわたしのプレゼン……「このキャラクターなら妻に刺さるだろう」という選定がうまくなかったようです。好みに合わないだろうと思っていたキャラのメイン回を気まぐれに視聴したところ、妻が興味を持ってくれました。
ちなみに、つまみ食いのように話の途中のエピソードから視聴する際は、隣でわたしが「このキャラはあーでこーで」「原作では~」「ここはアニオリの良改変で」等々とずっと喋っています。あとから冷静になって「うるさくてごめんね」と謝ることもありますが、「説明聞くのが好きだから楽しい」と返してくれます。女神か。
今回は、たまたまつまみ食いエピソードが妻の好みに合致したのと、わたしの「解説」で興味が引けたようでした。リトバスはいいぞ。
上記のリトバスの件でもわかりましたが、まだまだキャラの好みを把握しきれていないなと感じます。同じく例に出した100カノでも、アニメ化範囲で「○○さんの好みを当ててみようか」と得意げに言ってみて、1人外したりしています。
13年一緒にいても、知らない事もまだまだあります。知る楽しみともいえます。
キャラの好みと妻への布教

コメント