誰も知らない無名のゲーム

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まさに無名のゲーム

 このブログを読んでいる方で「嬢方の宴集-紫-じょうがたのえんしゅう-し-」というゲームをご存じの方はいらっしゃるでしょうか。いえ、誰も知らないと断言しましょう。
 制作当時に知ることが出来た方ですら、とうに忘れた頃でしょう。このゲームを知っているのはわたしだけです。

 このスタート画面を見れば、おわかりいただけますでしょう。お察しの通り、素人による個人制作……つまり、わたしが自作したゲームです。 

 10年以上前に情報演習Cという科目の課題で制作したものです。当該科目は大雑把に言えば、パソコンでなんやかんやとするものです。
 パソコンでなんやかんやして、ゲームを作りました。

 ゲームタイトルが特に思いつかなかったので、情報演習Cをもじって嬢方の宴集-紫-としています。安直ですね。

暇に飽かせた制作

 上記の通り、授業の課題で制作したものです。
 プログラミング、絵、効果音、BGMすべてわたし作のものになります。すごいですね(自画自賛)。
 当時、それだけ時間を持て余していたということでしょう。

 当時遊んでいた東方Projectのシューティングゲームを目指しました。目指しただけで、似ても似つかないものが出来ましたが。
 授業の課題はシューティングゲームではなかったはずですが、これを提出して、無事に課題をクリアした扱いにして頂けました。お目こぼし。

 アナログで描いた線画をスキャナで取り込んで、デジタルで色をつけるという形で立ち絵等を用意しています。
 アナログをスキャンしたうえで透過を試みた都合で線がガビガビです。まるで、デジタル線画の今は綺麗な線を引けているかのような言いよう。

ゲーム性について

 ジャンルはシューティングゲーム。WindowsVista環境で制作しましたが、わたしが今使っているWindows11でも動作しました。
 ステージ1~3と、クリア後のエクストラステージの計4ステージを用意しています。

 操作性は非常に悪いです。
 弾を避けたと思ったのに避けられていないことが多々あります。また、ボムが不発になるという致命的なバグがあります。そのため、制作者であるわたしも、まともにクリアできません。
 ……登場するキャラクターが当時のわたしの中二病由来のものなので、プレイしながら悶絶するというのもクリアを妨げる要因かもしれません。

 記憶に従えばエクストラステージにもバグがあったはずです。ランダム設定をした弾が回避不能な形で射出された気がします。素人仕事が過ぎますね。
 10年以上ぶりにプレイしてみて、現時点でクリアできていないので未確認ですが、確かな記憶のはず。

10年以上の時を経て

 なぜ10年以上前に制作したゲームを遊んでみたり、こうして記事にしているのかといえば、たまたまデータを発掘してしまったからです。手元にあった古いUSBの破損データを復元したら、これが出てきました。
 同じく個人制作のゲームが他にもいくつか発掘できましたが、起動出来たり出来なかったりです。そちらのジャンルはノベルゲームのようなものです。このノベルゲームらしきものですが、中二病、黒歴史……言い方は何でもよいのですが、悶絶レベルが高いです。枕に顔をうずめて足をばたばたします。

 それはさておき。
 本題であるシューティングゲームですが、せっかく発掘したのなら、遊びたかったし、誰かに存在を知ってほしかったのです。
 
 冒頭で誰も知らないゲームと称しましたが、知らないということは誰にも遊ばれていないゲームということでもあるのです。
 提出物として受け取った先生はチェックのために起動はしたかと思いますが、クリアまで遊んだわけではないでしょう。なにせ提出物はわたしの分だけではありませんから。
 そして、妻(当時は入籍前ですが)に「ゲーム作った!」とデータを渡してみても、シューティングゲームは苦手だからとノータッチでした。

 世界で唯一わたしだけが遊んだゲームになっているのです。
 せっかく作ったゲームですし、中二病・黒歴史で悶えるとはいえ思い入れのあるキャラクターたちです。こうして記事にすることで、そういうものが存在したということを誰かに知ってほしかったのです。

 こういうとき、気軽に話せる知人友人がいたら「むかし作ったゲームがでてきた」と会話の種にしつつ、遊んでもらえるのかもしれませんね。やはり何事にも人脈のなさが響きます。

おわりに

 以上が、過去のわたしが作った名もなきゲームの紹介です。ところで、タイトルがついているのに「名もなき」とは。いえ、ティマイオスのようなものと思えばよろしいでしょう。

 紹介すべき魅力があるわけでもないので、簡素な記事になりました。自分で制作したのにクリアできない難易度(だいたいバグの所為)と懐かしさを感じたということだけでも伝わっていますと嬉しいです。

 自機であり主人公であるキャラクターにつけた楽四季たのしき日々子ひびこという名前は特に気に入っています。馬鹿みたいな名前ですが、楽しき日々を送ることは大事です。性格設定やら何やらは……まあ、わたしの中二病がアレしてアレなので、もちろん好きではあるのですが、見ていて恥ずかしくなってしまいます。
 今回発掘する以前より、このゲームの存在と日々子については折に触れて思い出していました。楽四季日々子。単純だからこそ、記憶に残る名前です。

 そんな日々子が活躍……活躍? いえ、横暴をはたらくシューティングゲーム 嬢方の宴集-紫-の紹介でした。

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