微熱で暑気に張り合う

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 日々の暑さにうだります。へばります。疲れます。営業車の窓を開け放して、自然風で涼もうとしても、唐突な雨にそれもかなわず。湿気で更に暑さの不快度が増します。

 暑い暑いと言っていても、冷感を得られるわけではないので、ここはひとつ、張り合ってみることにしました。「30度そこらでなんだこのーやるかー、こちとら風邪で37度超の体温だぞー、なめんなよー」と。熱にあてられた奇行ではありますが、体温に比べれば7度も低いと思えば、なんとなしに外気も涼しく感じるものです。


 
 相変わらず、体調は微妙に悪いです。微妙に、です。すこぶる悪ければ、すっぱり仕事を休めるのですが、腸チフスのメアリーになっていないかと心配しつつもギリギリ働ける体調です。頭が痛い。足元がふらつく。鼻水はでるし、喉も耳も痛い。鼻水の感じを見ると、膿が出ているようですので、しっかり白血球が仕事をしてくれています。

 現場間に行う事務作業を持ち帰りにまわして、待機時間を仮眠にあてています。もちろん、休憩時間として申告していますので、サボりながら給料をもらっているわけではありません。自宅でもそれなりに療養しています。音楽など聴きながら、湯船に長めに浸かっています。音楽といっても高尚なものではなく、特ソンですが。前向きな歌詞にあふれる特ソンを聴いていないと、風邪とは別の不調で心がやられそうなので。



 わたしにとりえがあるとすれば、体の頑丈さと、不調が読み取れない無表情さぐらいです。無理をしてもお客さんに気取られないという面で、便利な人材です。会社に泊まり込もうと、15連勤しようと、なんとかこなせてしまいます。

 頭が悪いです。とびぬけた身体能力はありません。精密な作業もできません。創造性など言わずもがなです。性格は軽薄で、言葉に信用がありません。見目の美醜は語るもおこがましいです。人からは好かれないし、ようやく築いた人間関係も壊れます。体の頑丈さぐらいしかとりえがないのなら、それを活かさなければ価値が創出できません。

 わたしの精神面の脆さをご存じの方もいらっしゃるでしょうが、その脆弱性に反して、身体にまで影響が出ることは稀です。グズグズのドロドロな精神状態でも体は動きます。ゾンビメンタルです。



 なかなか熱が下がりませんが、暑さに張り合う材料になると思って前向きに捉えておきます。とはいえ、早めに治ってくれないと、仕事は溜まる一方です。業務が属人化していますし、そもそも人手がありませんからね。わたしの仕事はわたしがやらないといけません。いつぞやの話によれば、誰にでも兼任できるはずなんですけどね。明日も微熱で暑気に張り合って、暑さを乗り越え働きますとも。

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