かれこれ10年以上前のこと、原因不明(受診しなかったから)の貧血に慢性的に悩まされていた時期がありました。
当時、タダでお菓子や飲み物がもらえるからという理由で献血を趣味にしていました。
地元では何かのイベントでもなければ献血車も来ませんでしたので、数駅先の街に繰り出してアニメイトやらゲーマーズやらに行くついでに献血をするという具合でした。
献血ですが、受付後に一度採血し、ここで問題がなければ他人の為に血を捧げられるという段取りになっています。
この事前の採血の際に、ヘモグロビンの値が低すぎるという理由で献血が不可になった時期がありました。平均が13~16ぐらい? のところで、当時のわたしの値は6~7ぐらいでした。びっくりしますね。
酸素を体中に運ぶヘモグロビンが足りない所為か、消化器の具合が悪くなり、夜になると高頻度にお腹をくだしていました。寝ている最中に急に「血の気が引く」感じがして「まずい」と思った時にはもう遅いのです。立ち上がると転ぶ危険があり、そもそも立てるほど力が入らないので這ってトイレまで行っていました。便座・床の間の移乗で体力が尽きるので、帰りはトイレの前でしばらく倒れたまま休んでから寝床に戻っていました。
上記の一連の流れの間、酸素が足りないのがわかっているので、できるかぎり意識して呼吸するようにして、全身から冷や汗がでるので体が動くようになってから水分補給するようにしていました。
それ以外にも日常的に立ち眩みやら、急に頭の血が下がる感覚があったりやらとしていました。
この謎の貧血の原因ですが、身体的には思い当たることは特にありませんでした。食事内容が変わったわけでもありませんし、手先足先のひび割れによる出血も例年と変わりません。なんなら、高校時代と違って刃物で身体を引っ搔いて自傷することもしていませんし、傷は少なくなっていたぐらいです。
「身体的には」思い当たることはありませんでした。
しかし、心理的には感情に大きな揺らぎのあった頃なので、これが原因だったのではないかと考えています。
失恋し、想い人から「友達のままで」と言われ……ここまではなにも問題ありません。突如として無視されるようになり、「ストーカー」と呼ばれるようになり、周囲ともだんだんと疎遠になり、といった頃のことでした。
まあ、たぶんこの心的ストレスがどうのこうのと作用して、ヘモグロビンが減少したのでしょう。
なぜに貧血のことを思い出したかといえば、ここ最近になって、頭の血が下がる感覚を覚えることが増えてきたからです。
当時で懲りているので、兆候を感じたらすぐに安静にするようにしています。深呼吸と水分補給さえしておけば、だいたいどうにかなります。基本的には体が頑丈なので(精神はともかく)。
ここ最近……より正しくはここ半年と少々、いまいちずっと調子が悪いのも、なんとなく原因に察しはついています。
前例もあり「病は気から」と身に沁みてわかっていますので、なるべく何事も気にしないようにしています。元来、大雑把・テキトー・いい加減な性格ですので、どうにでもできるはずです。
あと、性格的にはご存じの通り「血の気が多い」ので、血は足りているはずなのです。貧血どころか豊血です。
こうしてみると、原因も察していて、状況証拠として「血が足りている」ので、ここ最近のものは貧血症状ではない気がしてきました。
たぶん錯覚です。安心ですね。
まさに、「病は気から」です。
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