ああ憧れのフリル

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 おはようございます。自室にエアコンがないどころか、敷布団もない典藻のりもキロクです。
 普段は畳にじかに寝て、タオルケットを掛け布団がわりにしています。冬場は寒すぎます。ただ寝ているだけで毎年足先がしもやけになります。あまりに寒いので、一昨年からはホットカーペットを採用しました。……が、電気代が高くつくのと、毎日低温やけどのリスクを負うのがナンセンスなので、今年はパズルマットを敷いて越冬しようと思っています。

 
 それはそれとして。

 そんな寒い時期になるとふと郷愁を覚えます。
 毎度思い出すことはいくつもあるのですが、今年は「その昔、フリフリドレスの似合う華奢で小柄な女の子になりたかった」という記憶が蘇りました。おそらくですが、先日実家からメイド服を持ち帰ってきたことに起因するものではないかと考えます。むかし着ていたメイド服です。


 典藻は華奢でも小柄でもなければ、そもそも心身ともに性別:女性ではないで、外見上の特徴でいうのなら、真逆の存在になりたかったわけですね。
 当時の変身願望をより正確に言うのなら、「『お人形さんのように可愛らしい』フリフリドレスの似合う華奢で小柄な女の子になりたかった」とすべきですね。

 当時というのが具体的にどのぐらいの時期かといえば、たしか高校3年間ぐらいの頃だったと思います。誰にも受け入れられない(と誤認していた)現実の自分と真逆の存在になりたかったのかもしれませんし、単に自分に無いものだけで構成された存在に憧れていたのかもしれません。大した人生経験があるわけでもないのに、厭世家を気取って、生身の人間に嫌気が差していたからこそ、ヒト型であってもヒトでない、そしてヒトよりも美しいものになりたかったのだと思います。
 イメージは「ローゼンメイデン」のドールたちであったり、「アルカナハート」のリーゼロッテだったりといったような容姿です。当時はALI PROJECT妖精帝國の楽曲ばかり聞いていた頃ですし、触れていたコンテンツの影響も大いにあると思います。特にALI PROJECT「聖少女領域」と妖精帝國「孤高の創世」の影響な気がします。


 似合わないという揺るぎない事実をさて置いたとしても、当時にそういった服を着られる機会はありませんでした。
 母も祖母も、男らしさの強要まではしませんでしたが、他人と違うということを嫌って「そんなことしたら恥ずかしい」とよく言われたものです。それでも頑固に髪を伸ばしたり、私服を上下黒一色のものに拘ったりと反抗期にもならぬ反抗期、イヤイヤ期のぶり返しのような反発の仕方をしていました。
 そんな思い出もあるわけで、今も昔も、そのような服装で歩いている方を見ると(男女ともにです)、羨ましく思うと共に、自己表現ができることに敬意を抱きます。


 今となっては流石にもう、ロリィタ服の似合うお人形さんのような女の子になりたいとまでは思いませんが、それでもフリフリの服を着てみたいという願望がわずかに燻ぶり続けています。その格好で出歩くわけにもいきませんし、かといって何かのイベントに参加するようなこともないのですが。


 今日日、ヴァーチャルな「ガワ」を着ることもできるわけで、未デザインの黒肝リノのアバターをお人形さんのようなフリフリドレスの美少女にするという手もあります。憧れの姿に成れるチャンスですね。
 ……問題は、わたしの画力ではそれが能わないだろうということですが。

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