おはようございます。週の初めから既に元気がない典藻キロクです。
休日出勤が多いので仕方ないですね。一日一日の勤務時間が短くとも、休日出勤というものが高頻度で発生するのは、それだけで疲れるものです。割り増し賃金でもないですし。
そんな疲れを癒やすべく、昨日観にいった映画について思い返し、その感想を記録すべくキーボードを叩いている典藻です。
なんの映画を観に行ったのかといえば、「トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」です。
プリキュアおじさんですからね。
観客のほとんどを女児とその保護者が占める劇場にだって、何も気にせず赴けるのです。
感想を残すにあたり、ネタバレを含む内容になりますので、嫌な方は読み進めぬよう、お願い致します。
入場特典について
今回の映画の入場特典は、劇中にも登場する「スノーハートクルリング」でした。
スノーハートクルリングはクリアパーツが綺麗で、また、劇中での描写も大変素晴らしく、ファンアイテムとして是非とも欲しいものですが、残念ながら手に入りませんでした。
例年のミラクルライトといっしょで、「中学生以下の小人に限ります」という制限がありますからね。
プリキュアおじさんの典藻がもらえないのは、仕方ない。
TV本編でエルダちゃんが「大人になんてならない方が良い」と言っていましたが、入場特典もらえない問題に限って言えば、まったくその通りですね。
ミラクルライトもそうですが、受注販売でも割高でもよいから、大人にも安定した入手の機会を設けて欲しいです。
(※ミラクルライトは、劇場販売のプレミアムヴァージョンは用意されている数が少ないのか、公開初日に言っても碌々買えなかったし、プレミアムでない通常ヴァージョンを手にしたいという気持ちもある)
メルカリで買うのも手ではありましょうが、こういった需要があるのですから、公式もプリキュアおじさんの足下を見るような商売をして、是非とも売って欲しいです。
お願いします! きっと買いますから!
個人的みどころ
映画の個人的な見所を箇条書きで。
・(映画では毎回のことだけれども)大画面で見られるプリキュアの活躍。
・「知らん」「懐の広い王女様だな」等、ローラに辛辣なあすか先輩。
・雪の精霊・ホワンによる「そうです」。
・「ミュウツーの逆襲」の冒頭を彷彿とさせる各地のエンターテイナーの招待。
・トンネルを抜けるとそこは雪国。
・くるるんの生態:寒さに強い。
・噴水内を高速でぐるぐると泳ぐくるるん。
・前回の「ヒーリングっどプリキュア」の映画では物足りなかった先輩プリキュアとの絡みが、今回は多くてグッド。
・まなつによる、初対面の相手への「トロピカってる」を言語化しての説明。わかりやすい。
・TV本編では中々見られない長尺の変身・名乗り。
・「ドキドキ!プリキュア」で言及された「変身しているから寒さは平気」がしっかり適用されている。
・何度も攻撃的な使い方をされるペケバリア。
・鍵のかかっていない地下牢。
・突如現れるシェパードン(改めて見るとそんなに似ていない)。
・そしてシェパードン(仮)を浄化するハートキャッチ・オーケストラの女神。
・全体を通して、雪のプリンセス・シャロンが良い。見た目よし、声よし、設定よし。
番外編
・楽曲実装の縁でパンフレットに広告が掲載されている「D4DJ」。
より個人的な感想と考察もどき
※ここから更にネタバレを含みますので、要注意でお願いします。
〇まずは、より個人的な感想をば。
プロローグとエピローグでの典藻の反応
・怪しげな光を手にする放浪者→なんだ聖杯か? 特異点でも発生するのか? FGOか?
・戴冠式への招待→戴冠式、妖精國・・・・・・。うっ頭が。
・シャンティアの真実→やっぱり特異点みたいなものじゃん!
FGO的に例えると、雪のプリンセス・シャロンが手にした隕石が聖杯のようなもので、まなつ達の招かれたシャンティアは特異点のようなものでした。
2部6章のあれやこれやの所為で、戴冠式という行事に不穏なものを感じてしまった典藻ですが、案の定その戴冠式で大変なことになりました。
遡れば1万3千年前に国が滅びたことに端を発していたあたりも、妖精國を思わせるものがあります。
(あちらは1万2千年前のセファールによるもので、遊星が関係しているものの星の衝突ではない。)
クライマックスでのシャロンの消滅も、FGOのイベント特異点にありがちな、黒幕が納得したり改心したりしてイイハナシ風に退去する様子に似たものを感じました。
……などと、諸々こじつけてFGOっぽい構成と感じ、典藻としては大変に馴染みがあり、とても見やすいストーリーでした、という感想でした。
〇そして、ここからは考察もどきを。
特異点の終わりについて
最終決戦で突如現れたシェパードン(仮)は、隕石の化身のようなもので、いうなれば特異点・シャンティアの守護獣のようなものだったのでないかと。
そして、その守護獣が浄化されて不在となったことで、シャロンの持っていた隕石の欠片もその力を徐々に失い、特異点の消失とシャロン自身の退去に繋がったのではないでしょうか。
スノーハートクルリングについて
「相手の幸せを願って贈る」との言があったスノーハートクルリング(先輩方の力が宿ってハートクルリングになったもので、元来はスノーリングとでも呼称すべき、プリキュアに無関係な指輪かもしれない)ですが、そのリングはローラの右手の中指にはめられました。
軽くネットの情報に触れたところ、右手の薬指にはめる指輪には「意志を強くする」などの意味があるようです。
本当は戦いたくないが、シャロンに対峙するという結論に至ったローラが「意志を強く」持ったこともあり、結果的にシャロンが救われたというのは、劇中終わり頃に言及されていた「本当は止めて欲しかったのでないか」という部分に合致するものがあり、面白いです。
シャロンについて等
冒頭のさんごちゃん(あえてちゃん付けで呼びますとも)の提案に乗り気でなかったローラでしたが、エンディングでは「自分が注目を浴びる」という目的から「シャロンの為にシャンティアの歌を歌い継ぐ」という目的に変わったことで、高いモチベーションで臨んでいました。
しかも、その際の衣装は本来戴冠式で着るつもりだったもので、再度シャロンへと捧ぐ歌になったものと思います。
今回の一件の黒幕とも呼ぶべき立ち位置だったシャロンですが、なんとなく、プリキュアの映画版女性ボスキャラとしては珍しい存在だったように思います。
闇の存在に悪しきことを吹き込まれたり、心の隙につけこまれて利用された悲しい悪役ということでなく、自らの意志で特異点を発生させ、誰に指示されるわけでもなく人間達を国内に閉じ込めようと画策した点が、(動機もあいまって)珍しいと感じました。
(※ほとんどドキドキ以降の作品にしか触れていない典藻の感覚です)
映画を見ている間(戴冠式という言葉を聞いて以降)、ずっとFGOのモルガン陛下と重ねて見ていた部分もあり、ただのひとつも憎むべき点を見いだせないボスキャラでした。
最後に、シャロンという名前ですが、ヘブライ語のシャローム=平穏から来ているのでないかと、勝手に考えています。
両親から平穏を願い名付けられ、自身もまた平穏な国を目指した彼女の志は大変美しいものだったと思います。
まとめ
大雑把にまとめて、大変よい映画でした。映画館で見られてよかったです。
ゲスト兼メインキャラのシャロンが魅力的なキャラクターだったのも、素晴らしかったです。
シャロンのグッズ、発売されませんかね。
フィギュアとまでは言わないので、アクリルスタンドとかどうでしょう。
……キュアエコーの前例を見るに、劇場版キャラのグッズ化は難しいですかね。
プリキュア色紙ARTで劇場版スペシャルとか企画してくれても、よいんですよ。劇場限定フォームのプリキュアとか、ゲストの敵キャラとか、キュアエコーとか、キュアモフルンとか。
ところで、エンドロール後の劇場予告によると、次のプリキュア映画は2022年秋の上映とのことなので、例年の春の集合映画は、次回はお休みということのようです。
また来年の秋も映画を見に行けるよう、今日も明日も程々に頑張って、生きていきたいと思います。
人間、明日のパンツと翌年のプリキュア映画があれば、大抵のことは何とかなるもの。…………そうか?
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